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相次ぐ失敗から学ぶこと

人間はなぜ「失敗」ということばが嫌いなのでしょうか。私も失敗することは好きではありませんし、失敗することに対して恐怖感を覚えます。皆さんも「失敗を恐れるな」といわれながら成長してきたことでしょう。しかし、皆、失敗は恐れることはできない。不思議なものです。
これまでの日本のロケット開発において、日本のロケット打ち上げ成功率は世界でもトップクラスで、世界各国から信頼されてきました。しかし先月打ち上げられたイプシロン6号機は打ち上げに失敗しました。今回打ち上げられた6号機には初めてベンチャー企業が開発した商業用衛星も積まれており、多くの期待が寄せられていました。この失敗は、日本の宇宙産業だけでなく世界から見た日本への信頼においても大きな痛手になるとされています。
しかし、そこに宇宙開発の楽しさがあるのではないでしょうか。すべてが成功するわけではないこのワクワク感。失敗することもあるから成功したときは嬉しいし達成感を感じるのです。
私も「モデルロケット」と呼ばれる小型のロケットを打ち上げてきました。もちろん失敗することも多くあります。その失敗を生かし改善されたロケットが成功するのです。成功したときは本当にうれしいです。
失敗したからと言って終わりというわけではありません。人間が嫌いな失敗を早く成功に変える一つの手段なのです。宇宙開発において失敗はつきもの。しかしその失敗を失敗のままにしたらお金の無駄でしかありません。未来を見て一歩、一歩。

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