36日目🇱🇦 ノーキョウからポンサリー、船と夜行バス

今日はハードでタフな1日。

ソプチェムを急遽1泊にして
朝早くに出発する。

7:30にボートの迎えが来る予定だったが
6:45ごろにドアを叩いて起こされる。
ボートの彼が自分のレストランの
他の用事が入ったから
早くしてほしいとのこと。

忙しなくパッキングをする。
朝の小一時間、急遽急かされるには
かなり大きいぞ。

ソプチェムからムアンゴイのボートは
操縦の彼と妹とわたしの2人だけ。

風はなく、鏡張りの水面に
船の弧だけが静かに広がる。

聞こえるのはエンジン音だけ。
魚が跳ねて、蝶が舞っている。
雄大な山々とメコン川の静かな朝。

両手を広げて大きく深呼吸すると
自然と一体化したような、
自然の雄大な時間を
一緒に共有しているような気持ちになった。
この贅沢で幻想的な時間は
忘れないだろう。

ムアンゴイからノーキョウへのボートは
公共で、後ろに乗りあった6歳のこどもと
ご両親がとても素敵な人たちで
楽しく過ごした。

こどもは水鉄砲を持っており、
一通り撃たれたリアクションや
打ち返しのジェスチャーをして楽しむ。

しばらくして彼はスマホを見出して
それでもちょっかいはかけたいらしく
片手間で撃ってくるも
スマホを見ていて25歳と26歳の
楽しませようと必死のリアクションは
ほとんど見ていない。

そのあと、お父さんが話しかけてくれ
会話をする。ツアーガイドもしているという。
手仕事や暮らしに興味があり
ポンサリーに行くというと
とってもいいよ、と前に自分が行ったときの
写真を色々見せてくれる。

こどもの名前はアサといい、
そのあとしばらくアサは写真フォルダを
スライドしては、これぼく、
これお父さん、これはお母さん、と
嬉しそうに写真を見せてくれる。

田んぼや家の写真が出てきて
お米農家もしていると話してくれる。
他にも虫やカエルが大量に入った
バケツの写真が出てくる。
こっちではチキンみたいに
カエルや虫もよく食べるという。

たしかにカエルはおばあちゃんが
袋にぶら下げてバスに乗っていたり
朝食を食べた食堂にも
量り売りがやってきていたりと
色んなところで見かけた。

誕生日にはピザにロウソクが刺さっていて
こどもたちが嬉しそうにしている写真があったり
何気ない日常の写真をたくさん見せてもらえ、
彼らの日々が垣間見えた気がして嬉しかった。

そのあとは色々あったが
書くのは後ほどになるだろう。

ソプチェム、ムアンゴイから
ノーキャウに帰ってくると、
大きな街に戻ってきたような感覚になった。

ポンサリー行きのパクモンという
バス停に到着。
ご飯を食べたかったが、
思いのほかご飯屋さんが見当たらない。

電気のついていないショーケースに
おかずが並んでいるが、
いつからあるか分からず常温だと
流石に食べるには胃がひ弱であるし、
どのお店もだいたいカップ麺を置いているので
ますます不安になる。

いろいろあって疲れており
今は何一つ冒険したくないし
無理もしたくない。
タイで見かけた味の素のカップ麺を見つけて
それにお湯を入れてもらって食べる。
ラオスの田舎で、タイの初日で、
東南アジアで何もできない疲れた日々に
よく助けられている。

ポンサリーまで約10時間の夜行バス。
バスが来ないと思ったら、まさかの
ミニバンで行くらしい。

超でこぼこの山道、10時間の夜行ミニバン。
酔い過ぎて気持ち悪く
まだ1時間、まだ2時間と
地獄の時間は永遠に続く。

だんだんと慣れてきて
少し酔いが治まってきた。
窓を開けられることに気が付いて
少し開けると、気持ちのいい夜風と
どこか懐かしい虫の声が聴こえてくる。

曇りで星が見えなかったのが残念だが
対向車もほとんどなく何もない山道、
晴れていたらどんなに星が
キレイだったのだろうかと思う。

他に観光客はおらず、
乗っている人は全員ラオスの人。
英語が通じる人もおらず、
トイレや目的地すら伝わらない。

2回ほど止まったと思ったらパスポートを
見せろと言われて出すも
表紙を不思議そうに眺めるだけで
何を見ているのか分からない。
持っていかれて逃げられないか不安で、
返してもらい自分で広げて
顔写真のページを見せる。

中国やミャンマーとの国境付近の
だいぶ北の地方、ポンサリー。

結構自由度は高く、
降りる人の家のほぼ目の前で
止まっていたり、なぞの休憩も多い。

運転手の方が少し英語が伝わり、
しかも優しい人であったので
トイレはあるか聞くと
この時間は閉まっていてないよ、と言われ、
次止まったときにここにはあるかと聞くと、
ここもないよ、とトラックを指さされる。

見るとみんなトラックの影で
交代で用を足しているらしかった。

いろいろして、
宿にたどり着く。ゆっくり休もう。

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