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サントリーニ島での、感動と困惑と現実と。

みなさん、こんにちは!まろです。

今回は、サントリーニ島での旅日記。

このnoteの旅日記の他にも、
忘れたくない旅の思い出をコラージュして
インスタにあげてます!

チケットやパンフレットや、
時には箸袋を切り貼りして。



ぜひ、こちらのコラージュのアカウントも
よかったら見てみてください^^

(ここから飛べます!)

本編に戻って、


感動と困惑と現実…
いろんな感情が押し寄せた
サントリーニ島での旅。

夢のような美しい景色と、
物乞いをするこども達の貧困の現状。
ケンカをする身勝手な友人たち。

正直いろんなことがありすぎて、
とてもとても、書ききれない。笑

そんなサントリーニ島での2泊3日の
旅の1ページを。

では、スタート!!

ーーーーーーーーーーーーー

始まりからドタバタだった。

一緒に旅をしていたタイ人の友達が、
イタリアのボローニャでスリにあい、
財布とパスポートが取られ、
スマホ以外すべてない。

イタリアの次に
サントリーニ島へ行く予定だった。
何より困ったのがパスポート。

国籍はタイで、今はオーストリアで留学中。
イタリアでパスポートが盗まれ、
次に行きたいのはギリシャの
サントリーニ島。

ビザや再発行が複雑すぎる、、。

出国できるのか、
行ったはいいけど、帰ってこれるのか、
大使館巡りに追われたイタリア。

この超大変だった話はまた詳しくしたい。笑

直前まで分からなかったが、
なんとかサントリーニ島へ行けることに。

そのタイ人の友達(Gちゃん)の、
友達のタイ人(Mちゃん)の子も
一緒に合流して3人でサントリーニ島を旅する。

Gちゃんは日本に留学中に出会い、
Mちゃんはこれが初めまして。

Mちゃんも何年か前にヨーロッパを旅して、
お金がなくなり、イタリアの路上で絵を売って
なんとか帰国の飛行機のチケット代を手に入れたという強者。

本命彼氏はエジプト人で、
別に世界中に恋人がいるという、
話題にこと欠かない子だ。笑

そんな手に負えない、超自由人でわがままな
2人との旅の話も、別の機会に詳しくしたい。笑

今回は、サントリーニ島で
1人歩いたときの話を。

女3人、サントリーニ島での旅は
マンマミーアのようで。

マンマミーアは、わたしの一番好きな映画で、
憧れの大好きな世界観。

その夢のような現実の中にいて、
その時間が今まさに進んでいる不思議な感覚。

でも、現実はもっと大変で、
ちょっと違うような、
それでいて面白い。

タイ人2人は水着でサントリーニの景色と
写真を撮るのがやりたかったらしく、
わたしも着ろ!と強制させる。

上からシャツを羽織る用によくある
ノースリーブは持っていて、
水着の上にそれを着て、
それ以上服は着るな!とのこと。笑
(下は服着てる)

後にも先にもないであろう、
人生初のノースリーブに腹出しファッション。

日本では絶対しないだろうが、
ええい、これも異国の地の思い出だ!
と腹を出す腹を括る。笑

そして憧れの景色を見て回る。

キレイな夕日スポットを探しに、
坂道の入り組んだ道をゆく。

サントリーニ島は、Google Mapが機能しない
と言われるほど、細くて狭い入り組んだ
坂道が多い。

3人で回っていたはずが、
それぞれ自由に歩いて、
気が付くとはぐれてしまう。

節約のためにインターネットが使える
SIMカードやポケットWifiは
3人とも持っておらず、連絡も取れない。

わたしだけがはぐれたのか、
みんなはぐれたのかも分からない。

でもそんなことより、
夕日は刻一刻と迫っている。

サントリーニ島には、
その美しい夕焼けを見に来たと
言っても過言ではない。

みんな旅慣れしてるし、
お互いに気にしないだろうと、
2人と合流は諦めて、
1人でステキな夕日スポットを探し歩く。

そして……

曇りだったけれど、
奇跡的に晴れ間が見えてきて、
空が色づき始める…。

辺りを見渡すと、
一体の細い路地の坂道には、
夕焼けを見るために
ぎゅうぎゅうに人が並んでいる。

世界中から、
この景色をみるために人が集まり、
ここにいる何百人、何千人の人が
ただただ夕日が沈むのを見守っている。

見知らぬ人が集い、
美しい夕焼けと街並みと海を、
太陽がゆっくり沈んでいくのを
息を呑むように見守っている。

この景色が、この時間が、この空気が、
とても尊い。

太陽が完全に沈むと、
どこからともなく拍手が聞こえてきて、
あっという間に拍手の音が街中に広がる…。


国も世代も性別も、
生きてきた全てが違う人達が、
心を一つに拍手をする。

街中がコンサート会場になったような、
拍手の響く音と、感動の波紋…。

日が沈む。
ただそれだけで人の心が1つになる。

そんな尊い時間と空間。


次の日。

Mちゃんが昨日会ったアプリの
男の人と過ごしたいと言い出し、

Gちゃんは久しぶりに会ったのに、
わたしとの時間じゃなくて、
見知らぬ男と一緒にいたいわけ!?と
ケンカを始める。

結局、建築学科で街並みの絵を描くのが
好きなGちゃんも、
それなら1人で絵を描きたいという。

わたしも1人でぶらぶらするのも
好きなので、夕ご飯まで
3人別行動をすることに。

海沿いに並ぶ、白い家と青い空。
憧れの、夢のような景色を一人歩く。

路上から聴こえるさまざまな演奏。

若者がバイオリンやギターを弾く中、
心を奪われ、吸い寄せられるように
足をとめたのは、
アコーディオンを奏でるおじいちゃんの前。

朗らかな笑顔と、
目の奥に宿る深い表情。

趣味でやっているのか、
稼ぐためかも分からない。

ただ、この美しい景色に、
美しい音色を添えて、
夢のようなひと時をくれる。

感謝の気持ちを込めて、
少しのお金を箱の中へ入れる。

たくさんは渡せないけど、
これが周りの人も続く
キッカケになったらうれしいな、
そんな貢献ができたらな、と思いながら。

するとその演奏していたおじいちゃんは、
笑顔でこっちへおいで、と呼んでくれる。

近づくと、「ありがとう」と
心からの、感謝と愛情のこもった
温かいハグをくれる。

言葉はお互いにわからないが、
そのあとも何か話してくれる。

わたしもジェスチャーと表情で、
「美しい演奏と、夢のような時間をありがとう」
と言うと、笑顔でまた何か返してくれる。

言葉も分からないし、
初対面だけど、
このときの私たちの間には、
愛と幸せが溢れていた。

忘れたくなくて、思わず記念に
一緒に写真を撮ってもらう。

ぶらぶら歩くと、
街並みと海の景色がキレイに見えると
調べた場所らしきところを見つける。

少し入り組んでおり、夕焼けもまだなので
人が少なく昼間は穴場である。
(夕日の時間帯はごった返すらしい)

ちゃっかりサントリーニ島用に買った
黄色のワンピースで写真を撮ってもらう。



サントリーニ島と言ったらこの景色、
という場所の一つで、
夢で見た憧れの景色が目の前に広がっている。

ただ呆然と、美しいこの景色を眺めていた。

どれくらい眺めていたのだろう。
時計を見ると2時間も経っていた。

美しい景色はたくさんあるけれど、
忘れられない思い出の景色と聞かれたら、
わたしはこのサントリーニ島と
トルコのカッパドキアの気球と答える。

ずっと夢に見ていた憧れの景色が
実際に目の前に広がり、
そこの土地の風に吹かれる時間は、
言葉では言い表せない感動がある。

また、ぶらぶらと街を歩きだす。

美しい街並みと海を見渡せる
1杯1000円もするような
観光客向けの高級レストラン街では、
客引きが並び声をかけてくる。

その同じ路の目の前には、
物乞いをするこども達。

世界中から飛行機代をかけて
きらびやかな店内で、景色を見ながら
高いお酒を飲む観光客がいる目の前に、

暑い中必死に物乞いをするこども達がいる。

そんな不平等な現実に直面して、
困惑した。

受け止めきれない目の前の現実。

ヨーロッパでも物乞いを見るたびに
複雑な思いになり困惑したが、
こどもの物乞いはこのときが初めてだった。

この子達にお金を渡すのが正解なのか、
キリがない現実とどう向き合っていいのか
分からない。

ある世界一周をした人の本を読んだときに、
自分は何か少しでも工夫している人には
お金を渡すようにしていた、
というのを読んだことがあった。

その人も世界を旅して貧困と直面する中で、
たくさん悩んで、自分の中で決めたらしい。

何もしないと他の人からも
もらえる確率が少ないから、

何か演奏したり、ものを売ったり、
工夫してお金を稼ぐことを
その人のためにも学んでほしいから、と。

他にもいろんな考え方があると思う。

でもいざ自分がその現実に直面して、
何か行動を迫られたとき、
わたしは答えが出せなかった。

この本の人のように、工夫している
こども達にあげようかとも考えたが、
なんだか上からな気持ちになった。

わたしは日本で育って、
こんな小さいときに、
工夫してなんとか稼ぐなんて
していなかった。

それなのに、その方法を学んでほしい、
なんてことはできなかった。


この日の夜は、また別の場所から
1人で夕焼けと夜景を見た。

昼間の青い海と空。
少しずつ色づく夕焼けと、

暗くなり、ポツポツと
明かりがつき出し
境目がなく夜景に変わってゆく…。



言葉にならない美しい街並みと
ロマンチックな風景。

すごく迷ったが、記念にと、
高いチャージを払って
テラス席のみのBarで
サントリーニの夜景を見ながら
1杯だけ飲むことにした。

テーブルに置かれたキャンドルと、
雰囲気のいいBGM。
ロマンチックすぎる夜景。

1人で味わうには、
もったいないような景色と時間。
いつか大切な人と
また一緒に来たいと思った。

そして、旅と、観光と、貧困と。
次に来るとき、わたしには何ができるだろうか。

感動と、困惑と、愛と、現実と。
いろんな感情が溢れる
そんなサントリーニ島での旅だった。

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