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愛しき人

夫は愚痴を言わない。

仕事で辛いことがあったときも。

事故の影響で、低気圧が来ると体調に異変を来すときも。

ときには、ぽろりと話すこともある。

でも、それはごくたまに。

ネガティブなことはほとんど口にしない。

わたしはそんな夫を尊敬している。



夫はわたしのすることに意見を言わない。

ほとんどなんでも一緒にしてくれる。

「本当は違うんじゃないの?」と思っても、
わたしが間違いに氣づくまで見守っている。

ある友達が言った。
「指導靈様みたいだね」

指導靈様、というのは、わたしたちがより良い人生を歩めるために、指導するために見守ってくれている見えない存在。

自分が野球のピッチャーだとすると、指導靈様はコーチ的存在だ。

見守るだけで、口出しはしない。

まぁ、教えてください、と乞えば、教えてくれるんだけど。

なかなか指導靈様の声は、わたしたちに伝わりにくいものらしい。


話しが脱線した。

夫は自分がしんどいとき、何も言わない。

でも、観察していれば、不調に氣づく。

そのとき、なにをしてあげるのか。

何ならわたしにできるのか?

夫が笑顔になるために、
わたしの出来ることを探す。


いつも見守ってくれているから。

いつも大切にしてくれるから。


だからこそ、そんな夫をいつまでも
大事にしていきたい。


まだまだわがまま言ってしまうことが多いけど。

魂の繋がりが深いと言われたわたし達だから。

お互いの信頼を
お互いの関係を
深めていきたいと切に願っている。


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