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愚かな私と完璧な私

今日は私の最低な行いを反省しにnoteに来た。

まず最初に簡単に私の置かれている立場は、今年の春に第1志望に合格できず滑り止めとして確保した大学を蹴り、もう一度受験生をやり直すことに決めた浪人生だ。

私は完璧主義チックなところが少し強くて(どっち?)どうしても第1志望に入って今入りたい希望の企業に入る未来以外考えられなかった。それにちょっとというかかなり自己過大評価が凄くて次の受験では絶対に失敗しないし、きちんと目標に見合った努力をしてみせる、私なら絶対できる。という自負があった。その結果、私は3月初めから自分勝手に浪人の準備を進め、親の反対を押し切り浪人生としてのスタートを切った。ちなみに浪人方法は宅浪。1番成功率が低いと一般的には言われている方法。高3の時通っていた塾の先生にもすごく反対されたし、年間の勉強計画を立てる際に少しお世話になった武田塾の人にもあまりお勧めはできないと言われた。それでも宅浪を選んだのは、高3の時の莫大な受講料。通塾するにあたっての身だしなみを整える面倒臭さ。己の血肉となったのも勿論あったが、大半がはっきり有意義だったと言い切れない塾の授業。その3つが理由だった。非常に後先悪そうな理由である。

春休み多少遊びながら過ごした3月の勉強時間は75時間。1日あたり2.5時間。
本格的に浪人生活が始まった4月は173時間(5.7h/日)。5月は125時間(4h/日)。6月も125時間(4h/日)。7月、72時間………。去年の同じ月と照らし合わせて見たら4月61h、5月99h、6月56h、7月100h。これが自習と塾。そして週6で学校の授業があり月〜金は50×6、土曜は50×4。ざっと月に5×22プラス3×4、122時間。7月はほぼ定期試験以外授業がなかったから含めないとしても去年4月183h、5月222h、6月178h。それなのに今年の私、平均勉強時間123h/月って……これまた落ちるよ?去年より勉強してないじゃん。最低。最低すぎる。母の好意を無駄にしてる。最低、最低、バカバカバカバカバカ!!

親不孝ものですね、本当に。

年間計画を立て、それを月単位に落とし込み、さらに日単位に落とし込んでいく。去年の失敗から立てられた計画。初めて自分で計画を立てて進めてみようって決意した。自分で決めた9月までの最低10h/日の目標学習時間。自分に合っていると思って採用した時間割制。自分なりのご褒美の与え方。しっかりと準備をした。母には「貴方、長期間ずっと勉強をコンスタントに続けられないでしょう?だから浪人なんて向いてない。」そう言われていた。過去3回の受験。そこから導き出した母なりの分析。おそらく何の間違いもない。全て正しい。母の言うことはいつも最初っから正しいのだ。それでも私は母の考えには頷けなかった。

「できるよ、私はできる。次こそちゃんとやってみせる。だって中学受験の時出来たでしょ?」

一度の成功に縋って、ニ度も立て続けに起こした失敗を無かったことにした。いや、無かったことにしたかったのだ。外部受験に反対する母を押し切って高校受験をして失敗した。元々通っていた中学よりも高いところに行くはずがワンランクだけでなくツーランクも下の私立高校に行かなきゃいけなくなった。本当だったら県内トップの県立高校に行くはずだったのに。落ちた理由を周りのレベルが高い私立中学にいた私の内申点のせいにした。自分が馬鹿だって、本当は中学もまぐれで受かった凡人なんだって認めたくなかった。だから高校のクラスメイトを心の中で馬鹿にし、自分は違うって言い聞かせた。結局私が馬鹿にしていたクラスメイトはみんな本当は私よりはずっとずっと頭が良くて努力家で、その結果早慶や国公立大学に受かっていった。みんなが格下に思えていた教室で私だけが愚かだったのだ。そんな自分を、そんな情けない自分を無かったことにしたかった。だからどうしても第1志望に行きたかった。本当はバカなんかじゃないんだよ、出来る子なんだよってまた自分のことを心の底からそう思いたかった。あの一度の成功体験を“運”という不確かなもので片付けたくなんかなかったんだ。

もうすぐ7月が終わる。
模試の成績がすこぶる良くても、母は褒めてくれない。興味があるんだかないんだかわからないような声で「ふーん」と言う。それが苦しかった。頑張っても報われない。褒めてくれない。私は褒めて伸びるタイプなのに、褒められなきゃ頑張れないのに。そうやってこの後に及んでまで誰かのせいにするのはもうやめよう。

共通テストまであと半年弱。本命の独自試験まであと7ヶ月弱。自分を奮い立たせて頑張ろう。適度に振り返り失態を反省しながらやろう。やるしかないんだよ、努力をしなければ結果はついてこない、それは当たり前。身をもって理解してる。でも、努力をしても結果はついてこない。はまだ体験できてないから。努力は報われる、って私は信じてる。だから努力する。いつか第1志望に合格して自分を褒め称えてあげれる日まで。その時は母も私を褒めてくれるだろうか。

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