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10年後の仕事図鑑

落合陽一さんとホリエモンさんの本「10年後の仕事図鑑」を本屋で立ち読みした。
あまり時間もなかったためサッと流し読みした程度だが、なかなか衝撃的だったので紹介したい。


10年後生き延びるために

今ある仕事のほとんどが、AIなどに取って代わられることは色々な本に書いてある。私は企業の人事部門で働いているが、この本によれば案の定、この仕事に未来はない。単調な事務処理ならともかく、複雑なコミュニケーションや企画的な仕事は人じゃないと難しいだろうと思いきや、AIは人よりよっぽど最適なソリューションを提案できるようになるし、余計な感情などが入り込まないため効率も良く、信頼できる、とのこと。

もはや今存在する日本のホワイトカラーのほとんどがなくなる、という一文は衝撃であった。

ではどうすればいいのか。今後生き延びるために、「自分にしか出せない価値を作れ!」とのことだが、それは何も今の仕事でもっと活躍するとか、何かの勉強をするとかではなくて、心から情熱を注ぐことができ、寝食忘れるほど没頭できるものを極めよ、とのことだ。

要するに、遊びや趣味である。
それを、仕事にできるくらい徹底的にやれとのこと。

昨今は副業が認められる会社も増え、だいぶ色々なことに手を出しやすい世の中になってきたような気はするが、堀江さんによると「副業はダサい」とのことである。
さすがのホリエモン節、清々しいほど痛快だ。

食べていくためにやりたくもない仕事を本業にして、本当にやりたいことを副業にしている実態が謎であるという。その程度の片手間の情熱に、誰が共感し、応援するだろうかと疑問を投げかけていた。

理想と現実

では心から情熱を注ぎ没頭できるものとは何だろうか。
残念ながら、あまり浮かばない。

浮かばないというか、そこまでして情熱を注げるものなのか、現在の安定を捨ててまでやりたいことか?と言われたら、それほどではないと思ってしまう。昔は好きだったが、今は日常の慌ただしさに紛れて忘れてしまっているものもある。

堀江さんの言うとおり、やりたいと思ったことを片っ端からやりたい。しかし現実問題、0歳児を抱えて食事や睡眠すら、満足にとれない日々である。小1の息子もいるため、住みたい所に引っ越しする、なんてことも思いついたらすぐできるような身ではない。

理想と現実。そこの折り合いがとても難しい。
こんな考えをしている時点で、ホリエモン的にはアウトなんだろうが、やはりリスクをとるのがとても怖いし、日々のやらねばならない雑多なことに忙殺されて時間だけが過ぎていく。

このままでいいのだろうか?!ともう何年も自問自答し続け、いやよくはないだろう!という内なる声ははっきり聞こえている。にも関わらず、石橋を割れるほど叩きすぎて、結果行動に移せていない私である。

少しずつ解禁したい


やりたいことが自由にできるなら、やっているさ!と少しモヤモヤしつつも、いや、本当に情熱があったら赤ちゃんがいようが仕事が激務だろうが、なんとか時間を作ってやっているはずだ、と思い、いずれにしろモヤっとした。

そこでほんの些細なことだが、0歳の娘を一時預かり所に数時間預けることにした。もちろん罪悪感はあったが、「やりたいことをやるんだ!」「母親がハッピーでいることが子供にとっても何よりハッピーなのだ!」と自分で言い聞かせ、預かり所の門を叩いた。

その間カフェで読みたい本をじっくり読んだり、ゆっくりコーヒーを飲んだりした。誰かに誇れるようなことでもないが、実はこれも私のやりたかったことの一つなのだった。

子育て中は制限も多いが、少しずつ自分の好きなこと、やりたいことを解禁していけたらいいなと思っている。

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