読書記録#8『ロングヒット商品開発』
こんにちは。リリーです。
会社員卒業&独立に向けて行動したいけど、いまいちイメージが湧かない問題。
目的地に向かうイメージを持つために、まずは50冊読書をしています。
今日は8冊目、商品開発の分野で定評がある梅澤伸嘉氏の著書『ロングヒット商品開発 成功率100倍のMIP商品開発』の紹介と印象に残ったことをお伝えします。
『ロングヒット商品開発 成功率100倍のMIP商品開発』
経営者や個人事業主で自社商品を持っている方、あるいは、会社員で商品開発を担当されている方は、自社商品ができれば単発で終わるものではなく、稼ぎ続けるロングヒット商品であってほしいと考えたことが一度はあると思います。
MIPとはMarket Initiating Product「新市場創造型商品」を指す言葉で、10年以上続く市場を最初に創造する商品のことです。
日本生まれのMIPの例としては下記などです。
・クロネコヤマトの宅急便(新カテゴリー名:宅急便)byヤマト運輸
・カップヌードル(新カテゴリー名:カップラーメン)by日清食品
・ウォークマン(新カテゴリー名:ヘッドフォンステレオ)byソニー
どれも、それまではなかった新しい市場を生み出した商品ですね。
MIPはどちらかというと大企業やベンチャー企業でイノベーションを起こしたいという方向けのコンセプトのようにも見えますが、考え方自体は事業規模問わず、例えばスモールビジネスをしたい方にもヒントになることが多いと感じています。
ポイントと印象に残ったことを順番にお伝えします。
1.消費者ニーズは3つの層に分解できる
3つの消費者ニーズの層
・Beニーズ(人生ニーズ) ××でありたい
・Doニーズ(生活ニーズ) △△がしたい
・Haveニーズ(商品ニーズ) 〇〇が欲しい
MIPは2つ目の層「Doニーズ」(生活ニーズ)を狙うものです。
梅澤氏は、MIPは「生活上の問題」を解決する新商品開発だと定義しています。
これを読んですぐに頭によぎったのは、女性起業家が世に送り出して市場ができつつある、Bé-A〈ベア〉の超吸収型サニタリーショーツです。
「圧倒的な安心感と独自のテクノロジーで快適なサニタリーライフを実現」を掲げ、ただナプキン不要(めんどくさい、不快を解消)なだけでなく、温かさや心地よさにもこだわった商品で、私も愛用しています。
ユニクロなどリーズナブルな後発商品もあるけど、心地よさと安心感ではベアに軍配だなと感じます。
まさに生活上の潜在ニーズを洗い出し解決することで、新しい市場を生み出した商品開発の代表例と言えますね。
2.C/Pバランス
C/PのCはConcept(コンセプト)、PはPerformance(パフォーマンス)です。
梅澤氏は「消費者は商品を買うという行為を挟んで、前後1回ずつ、計2回評価する」と言います。
①購買前に「欲しい」と思い購買という行動につながる
②購買後に「買ってよかった」「またほしい」「人にすすめたい」と考える
①に効くのが「C:コンセプト」、②に効くのが「P:パフォーマンス」という考え方です。
このCとP両方が高いことが、ロングヒット商品の秘訣です。
先程ご紹介したベアのサニタリーショーツがまさにわかりやすい例ですね。
購入前に、コンセプト「圧倒的な安心感と独自のテクノロジーで快適なサニタリーライフを実現」に惹かれ、実際に購入する。
そして、購入後満足度が高く、再購入したり人にすすめたり、このnoteで紹介したりする。
いかがでしたでしょうか。
この記事でご紹介できていない要素もたくさんあり、事業規模に関わらず、自社商品を開発したいと考えている経営者や個人事業主、あるいか会社員の方はぜひMIP商品開発について本を読んでみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。