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Journey of Faith-#001
「愛する人は近くにいる」
ある町に「ジョン」と「トム」という二人の隣人が住んでいました。
ジョンは大の食いしん坊で、特に自分の作る料理が大好きでした。
一方のトムは少しケチな性格で、
自分の料理を他人とシェアすることがあまり好きではありませんでした。
ある日、ジョンはとても美味しいケーキを焼きました。
その香りがトムの家まで広がり、トムもケーキが気になり始めました。
ジョンは思い切ってトムに一切れケーキを差し出しました。
トムはとても嬉しそうにケーキを受け取りましたが、心の中では「次回はお返ししなくてはならないな…」と考えていました。
しかし、忙しかったり面倒くさかったりして、なかなかジョンにお返しをすることができませんでした。
数週間後、ジョンはトムに再びケーキを差し出しました。
トムは驚きながらも喜んでケーキを受け取りましたが、
心の中では「まだお返ししていないのに…」と思い悩んでいました。
やがて、ジョンとトムは町のイベントで再会しました。
トムは心の内緒をジョンに打ち明け、
「ケーキのお返しをまだしていなくてごめんなさい。
でも、本当にありがとう。あなたの優しさに触れて、
私ももっと人に対して思いやりを持つようになりました」と謝罪しました。
ジョンは優しく微笑みながら言いました。
「トム、お返しは全然必要ないよ。
Love thy neighbour(隣人を愛せ)って言葉があるけど、
それは何かを返すためではなく、ただ単に互いに思いやりを持つことなんだよ。
それに、あなたの笑顔を見るだけで十分幸せなんだから。」
ジョンとトムは互いに笑顔で抱擁し、二人の友情は深まったのでした。
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