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旅の続き ペルー②

昨夜のタクシーのお兄ちゃんから逃げるように向かったバスターミナルは、とっても大きくて小奇麗で、私がイメージしていた”ペルーの長距離バスターミナル”の趣とは全く違った。しかも、これ、2005年の出来事。

そもそも、なんで15年も前の旅日記書いてるのか意味不明だけど、ひとつは思い出として、もうひとつは思い出すため。

高校生の時に毎日通ってた道を何年かぶりにあるいた時とか、昔々に書いたけど送らなかった手紙を読み返した時とか。心がんがん揺さぶられて、ツーンときて、ジーンとする、みたいな。

とあるきっかけで、思い出せることを最近バシバシ感じているので、過去の旅たちを思い返して、ツーンとしてジーンときて、ついでにいろんなことを思い出してみよう!の会です。

で、15年前の私が目指した先は、クスコ。

調べたところによると、高速バスでも25時間くらい(だったはず、当時は)。昨夜あんだけ長い時間飛行機に乗ってやっと着いたのに、私はもう乗り物に乗る。とにかく、どこかを目指してないと不安だったから。

席はとても広くて、リクライニングも完璧!テレビも見れるし、なんか、すんごい快適!バスごと強盗に襲われるとかなければ、なんて安心感。だって、これに乗っていれば、目的地に着くのだ。

って楽観的で居続けられるほど、25時間は短くはないわけで。

けっきょく28時間ほどかかった記憶がある。

そして、わたしは、またやってしまう。

バスを降りたその時刻は20時!

怖い!やっちまってる!怖いよ!

真っ暗で、人もいない。ただの恐怖に本当にびくびくしながら、何度も後ろを振り返りながら、わたしはまだ目指す。宿を!

今夜は日本人経営のゲストハウス!と決めていた。細い、暗い道を歩いて、無事にそのドアを見つけた時に、私の旅の出国はやっと終わって、旅が始まった感じがした。


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