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双極性障害の本、3冊読んで...

以前双極性障害に関わる本を読んでみますと、noteに書いたのですが、3冊読んでみました。

読んだのは、

①これだけは知っておきたい双極性障害
②もっと知りたい双極性障害
③双極性障害ー双極症Ⅰ型・Ⅱ型への対処と治療

の3冊。著者はいずれも加藤忠史(かとうただふみ)さんという、
国内外において双極性障害の研究を牽引している方です。

①と②は、大き目の文字で、行間を空け、イラストも多用されていて、今実際に双極性と向き合っている本人や家族にも読みやすいようにという思いからそういう作りにしたと著者が冒頭で説明しており、親切な本だと感じました。

双極性障害の症状が出ている本人、また双極性障害と向き合っている家族が、字だけいっぱいつまった、小難しい本は確かに読むのに骨が折れるでしょう。

パッと見子供向けの本なのでは?と思わせるほどなのですが、中に書かれていることは分かりやすく、それでいて心強い味方となってくれるしっかりした内容でした。

①では『病気の受容が何より大事で、病気としっかり向き合う心構えを持つこと。そして再発の予兆を自分で把握できることを目標とすること』と書かれています。
これは私に欠けていたことです。
私は長い間闘病、病と闘い、抗っていました。

②では双極性障害でよく処方される薬について、その効果や副作用についても詳しく説明がされています。

そして③の本は、新書で表はいくつか載っていたものの、イラスト等はなく、文字がギュッと詰まった本です。

ちょっと構えて読み進めたのですが、書いてある内容は①と②に重なる部分が多く、双極性障害という言葉になじみがない人にはタイトルだけ見て「小難しそうな本」と思われるかもしれませんが、そんなことは一切感じさせない内容でした。

①と②を読めば③は読まなくても大丈夫なのでは?と思わせるくらいでした。

いずれの本も疾患を持つ患者本人からの目線だけではなく、見守る家族、勤め先にまでおよぶアドバイスや心構えまで記述されていて、親切さを感じました。
また、薬を飲み続け、再発を防いだ状態を維持することが大事と、強調されています。


それにしても、うつ状態の診断からスタートするとその後の症状の変化で双極性障害と診断されるまでかなりの月日、いや年数といってもいいのですが、かかるようです。
私がまさにそのパターンでした。

経過してきた年月を振り返って初めて、「あ~あの時は躁」そして「そのあとにうつが来たんだな」と分かったような気がします。

昔思春期の頃に太宰治氏の「人間失格」という小説を読んだ時、そして小比企啓吾氏のモラトリアム人間に関する本を読んだ時、

「あ、自分のことが書いてある」

と感じたことを覚えていますが、今回の3冊の中にも「私」が現れていたように思います。

読むのがちょっとしんどいところもありましたが。

双極性障害と診断された早い時期にこれらの本に書かれていることを知っていれば良かった、と思ったのですが、時すでに遅しという感じです。

それでもせっかく3冊も読んで知り得たことが多々あるのですから、遅いかもしれませんが、これからの参考にしていきたいと思います。

ひとつだけ引っかかる点。
薬の開発や体のメカニズムの解明にはどうしても動物実験を伴います。
精神医学もしかり。
そういう犠牲の上で成り立っているんだと認識しました。





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