ギリシャ観光おすすめスポット②トロイ遺跡を発掘したシュリーマンの家
5月上旬から3週間ほど、ギリシャ人パートナーの帰省に同行(便乗?)してアテネに来ています。
最初の数日間は日中19℃くらいで、5月のアテネにしては涼しい方かな?という気温でしたが・・・その後は28℃~30℃と汗ばむほどの陽気!
ほぼイギリスの真夏に近い気温なので、束の間のサマーホリデー気分を味わっています。笑
美術館やコンサートに行ったり、海辺に出てエーゲ海を眺めてみたり、シンタグマ広場に行ったら正時だったので、観光客に混じって国会議事堂前のユニークな衛兵交代を見物したり。
でも衛兵さん暑そう。そろそろ夏服に衣替えして、真っ白なプリーツスカート&ブラウス姿を見せてくれるかな?
この日は考古学者でトロイ遺跡を発掘したドイツ人考古学者、ハインリッヒ・シュリーマンが住んでた家も通りかかったんですよ。
今は貨幣博物館になってます。以前ここに入った時に書いた別ブログ記事があるので、加筆修正してご案内しますね!
私が初めてシュリーマンの事を知ったのは、小学校の図書館で偉人伝を読んでから。書名にあった「夢を掘り当てた男」という副題に惹かれたのです。
トロイの神話が現実だったと信じて発掘作業にまい進し、本当に発見してしまった!という子供に分かりやすい内容で、ワクワクしたのを憶えています(もちろん現実はもっと複雑だったのでしょうが、小学生向けなので。笑)
今はアテネ貨幣博物館になったシュリーマンの家、まずは入場料6ユーロを払って入ります。
ちなみにウェブサイトはこちら。
ここはシュリーマンが2度目の妻であるギリシャ女性と家庭を築き、子供たちと一緒に住んだ家だそうです。
ちなみに最初の奥さんはロシア女性。考古学に情熱を傾ける前の彼は商人として財を成したのですが、その中にはクリミア戦争でのロシアへの武器密輸なども!
そんな彼自身の資金もフル活用して、遂にトロイア遺跡を発掘!この部屋には、彼が発見した貨幣の一部も展示されています。
でも展示されている貨幣のほとんどは、他の収集家や所蔵者たちからの寄贈や貸与。もちろんギリシャを中心にビザンチン帝国やローマ帝国などヨーロッパが中心ですが、日本の小判(19世紀のもの)も数枚ありましたよ♪
さらにメインである貨幣コレクション展示に負けず劣らず、シュリーマン一家が住んでた頃のままオリジナルという内装が、とても見応えありました!
メンテナンスや修繕などは必須でしょうが、デザイン的にはシュリーマンが住んでた時のまま変わってないそうです。
モザイクが施された床も、彼の名前をギリシャ語表記にしたイニシャルが施された壁も、当時のままなんだそうです。
とはいえ今は博物館ですから、シュリーマン一家が使っていた生活家具(ベッドやテーブル・椅子など)は殆どありません。
でも備え付けの調度品、たとえば彫刻が施された大理石の暖炉なんかは残っていますし・・・。
生活のための家具ではなく、シュリーマンが研究のために特注したコイン収納用キャビネットなどは、幾つもありました!
考古学や貨幣史に興味のある人には、もちろんお勧め。
でも1800年代後半に建てられた素敵なお屋敷としても、十分楽しめる博物館なのでした!
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