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【随想】小説『君のクイズ』小川哲

170ぺージくらいだが、あっという間に読み終わった。
正味3時間くらいだろうか。
軽口で、大変読みやすかった。
坦々と筋が運ばれていく。
余計な情緒や寄り道もなく、一直線に謎の回答へと向かっていく。
というのも、序盤に作者によってこの小説の筋立てが簡潔に示されるのだが、
とあるクイズ番組の決勝戦での優勝者の0秒押し(ヤラセ疑惑)の謎について
主人公である対戦者がそのクイズ番組の問題を1問ずつ振りかえりながら解いていくという筋立てだ。
大きな裏切りやどんでん返しが特にあるわけではないが、
そのクイズに答えられるかと言われれば、難しかった。
それは勿論、物語を知らないと解けないクイズになっているから仕方のないことなのだが、
すべての問題の頭文字を繋げると最後の問題の答えになるとか、クイズ番組ばかりになってしまった昨今のTV番組に警鐘を鳴らすため裏工作があったとか
一応自分なりにクイズの答えを考えてみたりもした。
やはりヒントは、『君のクイズ』というタイトルだろう。
それにしても、最近はクイズ番組の多いこと多いこと。


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