<京都のコンサル社長の徒然草> : こんな奴おるおる。理屈っぽいA君の話。
社会人XXX年目を迎える私のつたない経験を徒然なるままに話してみる。
世の中には変な奴と言うのがいる。まーかくいう私も変な奴と言われることが多い。
困ったことに変な奴と言われることを個性的で素敵な人と勝手に解釈して褒められたと勘違いしている奴がこの世には一定数いることだ。
友人にその変な奴がいる。 仮にA君としておこう。
A君はビジネスマンである。それも世間でいう優秀なビジネスマンなのだ。確かに彼の過去の経歴や現在の職務・職責を聞くと多くの人が”うむむ”となる。そんな優秀なA君なのである。
優秀だから頭が良い。頭が良いから理屈が先に立つ。頭が良いから自分がおかしいとは考えない。
そんなA君だ。
A君は毎朝、某ハンバーガーチェーンでコーヒーをを飲むのが日課らしい。
ホットコーヒーのSサイズだ。
ある日いつものようにいつも行くその店で”コーヒーのSサイズください”とカウンターの女子に言った。ここまではいつも通りだ
”店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?”
その若いかわいらしい女子は聞く。当然だ。マニュアル通りだ。そしていつも通りでもある。
昨夜酔っぱらって夜の街を彷徨い歩いている時に道端の店の看板に服をひっかけた。穴が開いたので店に怒鳴り込んだらしいのだがバイト店員が”それは酔っぱらってフラフラしているおっさんが悪いんだもんね”みたいな態度を取られたことが一晩明けても忘れられずむしゃくしゃしていたという事があったこともあるのだが
ふとA君は考えた。疑問に思ったらしい。
”なんでそんなことお前に言わなければなんねーんだ”
”実際俺はどうするか? まずここで一口飲んでから会社に持ち出す。これは店内か持ち帰りか?”
”だいたい会社で飲むのだから、店内ではないけれども 帰り ではない”
”店内か、持ち帰りか、会社で飲むか そう聞くべきではないか”
”そもそも、それは個人情報ではないか!”
”バーのトイレのシャワーの強さを最強にすると言うひそかな楽しみを無理やり言わされているのと同じの個人の秘密ではないのか?”
だんだん怒りが増してきたそうだ。
でつい
”ほっといてくれよ!”
とその可憐な若い女子店員さんを睨みつけて言ったらしい。鬼の形相である。息も粗い。
A君曰く”最近あれほど腹立ったことはない”のだそうだ。
まーそれほど怒ったらしいのだ。
一瞬その可憐な女子は目を丸くしてA君を睨みつけた。と言うか、聞こえなかった振りをするか、誰か呼ぶか考えたのだと私は思うのだが。
いずれにしてもややこしい輩認定されたことは間違いない。
そして、
一瞬の後、何もなかったようににっこり笑い(これは無料だそうだけども)
”お持ち帰りですね”
と。
A君は手渡されたそのコーヒーをもってとぼとぼと店を会社に向かって歩いた。
と言う話をいつもの飲み屋で聞いた。と言うか聞かされた。
”京都のコンサル社長さんね。俺はあれほど人生を考えさせられたことはありませんよ。”
”へーそうなの。やっぱり反省したんだね”
”いや、ほっといてくれよ がどうやったら お持ち帰りに聞こえたのかって。俺の滑舌悪いですかね?”
A君よ。看板に気を付けて帰れよ。そしてぐっすりと寝なさい。
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