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我が家は京都でもとても良い場所にあるのだ。。。嵐山。58<京都のコンサル社長の徒然草>

社会人36年目を迎える私のつたない経験を徒然なるままに話してみる。

我が家は京都にある。

京都の嵐山と言うところである。

観光で有名な所で皆さんご存知かと思う。

桜や紅葉でシーズン中はとても多くの人が集まる素敵な所だ。

京都で住むならベストな選択の一つではなかろうか。

すぐそばには大覚寺、清凉寺、天龍寺。そして念仏寺。少し足を伸ばせば鈴虫寺等の有名な寺院がたくさんあり、渡月橋の下には保津川(ほづがわ)が走り、船が行きかう横をトロッコ列車が走る。

うーん。むっちゃええところや。

週末にはそんなところを一人でぶらぶら散歩するのが私の習わしだ。

地元民のプライドとして、決して観光客には間違われてはいけない。

夏は短パンにTシャツ。そしてサンダルだ。そしてサングラス。

でもこれだけでは似たような格好の観光客もいる。

なので、時々下駄をはく。

そしてハットだ。

さーどうだ。こんな観光客おらんやろ。

そして、ダメ押しでイヤホンを付けて音楽を聴く。

どうや。どう見ても地元民やろ。

”てきや”と言われればそうかもわからないが。。。。。

柴又の寅さんのようなものだ。


先日、コロナもひとまず収まり京都に人が戻って来た日曜のこと。

その様なラフな格好でいつも様にぶらぶらと嵐山の中心を歩いていた。

実はあの道、日曜は北向きの一方通行になる。

だから、道路を歩いても危なくないのだ。歩道は人だらけで歩きにくいのである。

”観光客は誰も知らんやろ”

”おれ地元民やからな”

地元民プライドが最高潮に達する瞬間だ。

すると、人力車の若いお兄さんがこちらに向かって車道を速足で来る。やるな。。。

待てよ。

もしかして私を観光客と間違えて声をかけようとしているのか?

ダメだ。そんなことは決して許さない。

”人力車どうですか?

等と言われたら末代までの侮辱だ。

よーし、ここはひとまず退散だ。

伏し目がちで音楽のボリュームを高め横を見ながらそのお兄さんを通り過ぎた。

フーっかわしたぞ。

と思い振り返った。

お兄さんはもう諦めたようだ。

良かった。。。。はーっつ。

イヤホンをはずし汗を拭こうと思いハンカチを取り出した。

”人力車どうですか!?”

突然背後から全く予期せぬタイミングで別部隊に攻撃されてしまった。

卑怯だろ。それはダメだよ。。。お兄さん。

やはり気を抜いては行けない。

ここは戦場なのだ。

早く脱出しよう。

と、小走りで渡月橋の手前を右に曲がりいつもの茶店に向かった。


福田美術館を右に、アラビカコーヒーの若者たちを尻目に、熊ひこ超えて弁慶を見ながら川沿いの小道に入る。

行きつけのその茶店で夏はビール。寒い冬は熱燗を飲みながらパイプを燻らすのである。

そう。とてもダンディーなのだ。私は。

隣で観光客が蕎麦を食べていようが、わらび餅を食べていようが構わない。

外国人が、眉をひそめようが無視だ。

ここは日本なのだ。

私は日本男児なのだ。

煙たかったた自分らも吸ったらええやん。

俺、地元民やし。

と底意地の悪い事を考えたりは。。。しない。

実行するのだ。

”おばちゃん。いつもの熱燗。安い方な”

この”安い方な”が重要だ。高い方もあるのだ。味は同じだ。。と思う。

”いらっしゃい。今日はちょっとまだ暖かいほうやね”

とおばちゃんといつもの会話を交わしながら川沿いに向かって店先に並べられた床几(しょうぎ)に座るのである。

すぐ裏手には日本で一番有名な料亭がある。川の右向こうには星の名を冠した有名な旅館がある。

船でしか行けないと言ううたい文句のあの旅館だ。

本当は歩いて行ける。 でもこれは秘密らしい。

”皆さん。歩いていも行けまっせ”

いずれにしてもそんな高価な所には行けない。

”これ食べて”

”えっ? ホンマ。こんなんええの”

おばちゃんはいつも何某かの食べ物をサービスで付けてくれる。

これがこの店の板さんが作る本格的なものなのだ。美味しいのだ。本物の料理だ。

夏は鱧(はも)だったり。

寒い日には暖かい煮物だったり。

なんとかなんとかと言う京都のなんとかだったり。

私は食に弱い。。。。


一度おでん定食を頼んでみた。

おでんが5品とご飯とみそ汁。もちろん私はそこに熱燗。安い方の熱燗を付けるのだが。

出てきたおでんは10個だった。

倍ではないか!

”おばちゃん。こんなんあかんて。サービスし過ぎや”

”他のお客さん見たらどう思うの”

等と心にもない事を言いながら食べるのだ。

その茶店にはもう長く通っているので友がいる。

一人は猫だ。太った不細工な奴だ。

もう一人はアオサギなのだ。こっちは二枚目だ。

一人と呼ぶのかどうかはよくわからない。

猫は私のおつまみが欲しいらしい。

アオサギは多分私の事が好きなのだろうと思う。

何故ならそばから離れないからだ。

そのアオサギがこんなに人の傍に来るのが珍しいのか観光客が写真を良く撮る。

必然的にその写真には私が映り込むことも多いのだと思う。

もしかしたら私の顔は世界中のインスタに登場している可能性がある。

姪っ子に

”おっちゃんって何の仕事してるん?”

とこの前聞かれたので

”インスタグラマー”

と答えておいた。

嵐山にはソフトクリーム屋さんも多い。

だが、問題なのだ。これが。。。。

まず、普通のバニラがない。

バニラ以外はソフトクリームとは呼ばないと言う政治団体を作ろうかと考えるぐらい私はバニラだけ派なのだ。

嵐山では、

豆乳がバニラの代わりなっている。

違うだろ! 似てるのは色だけやん。

あかん。

抹茶は許す。美味しいし。

バニラと抹茶党なのだ。

もう一つの問題は値段だ。

450円が一般的だ。

コンサルとして黙っていられない。

先日入念にリサーチして見た。

どうやら一定の法則があるようだ。

渡月橋から離れるほど安くなり、味のバリエーションが減る。

一番安いところは350円だ。

高い所が450円。チョコからなんとかなんとかまで多くのバリエーションがある。

安いところが350円。。。。。

どちらも流行っている。

やはりだ。やはり私は正しかった。

私の唱える

”値段の比較は消費者には案外困難である説”

は正しかった。

でも、本当のことを言うと竹林の道から出たところの向かいにあったおっちゃんの店は180円なのだ。

しかもバニラしかないのだ。

清い。清すぎる!

”おっちゃん。いつものな”  まーメニューそれだけなんやけど。

”一回多く巻いてな”。これは日本中どこでも言う事にしている。

何故なら私はバニラ以外はソフトクリームとは認めない党の党首だからだ。

”いつもおおきにな”

と、おっちゃんは絶対に1回少ないのと違うかと言う小ぶりのバニラソフトクリームを手渡ししてくれる。

おっさん!聞いとったんか? と言いたいのをぐっとこらえ受け取る。 毎回や。

そう、私は紳士なのだ。 紳士たるものダンディーに行かなければならない。

隣の駐車場の青ベンチに座ってバニラソフトを食べる。

それがプロの嵐山の楽しみ方なのだ。

そんな、おっちゃんの店がもう今はない。

どう言う事情か分からないが、ある日突然閉めてしまったのだ。。。。

おっちゃん。。。。。。。。。

頼むは1回多めに巻いてくれ!!!!!!!!。。。。。。。。。

京都のコンサル社長の徒然草

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