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【あがり症】日常的な声の震えが改善した理由

あがり症の方のための、
人前で話す練習会(あがっていいとも!)を
主催しているロン毛です。


今回のテーマは、
「日常的な声の震えが改善した理由」
です。


私は、11年ほど前に、
社内会議の場面で凄まじくあがってしまい、
そのことがトラウマになってしました。



先日、投稿した、
トラウマ体験後の身体症状に苦しめられた話
という記事の中でも少し触れましたが、

私が、トラウマを負った直後の「1年間」、
一番苦しんだのがコレ。


“日常的な声の震え”


今回は、それについて書こうと思います。

日常の会話でも声が震える


トラウマを負った以降、
家族や友人との日常会話であっても
声の震えが出るようになりました。

(今思い返しても、本当にキツかったな~)


そして、もし声の震えが出てしまったら最後。


その直後から、”自分イジメ”が始まります。


「変と思われたんとちゃうか?」
「なんで、俺は、普通に話すことがでけへんねん」
「もう、おしまいや」


と、何日も、自分を責める。


とてもじゃないが、
自分を受け入れられない状態で、
どんどん、自信を失っていく。


さらには、
コミュニケーションツールとしての「声」が
機能不全になっているという悲しみにも苛まれる。


しかも、
この状態がいつまで続くか分からないし、

そもそも、
治るものなのかどうなのかも分からない。


当時は、こんな状態になってしまい、
絶望しましたね。


色々と試しているうちに声の出し方が分からなくなる


私は、声の震えを止めるために色々試しました。


人と話す前に、
隠れてこっそりとリハーサルをしたり、

口を大きく開けたり、
閉めたりするような体操をしたり、

あがり症を発声法で克服した人の本を買って、
発声練習をしたり。

(“口の動かし方”については
 かなり色々試したと思う)


でも、何をやっても震えるんです。


どれだけ、リハをしようが、
滑舌を意識しようが、震えてしまう。


でも、絶対に震えてる姿を見られたくない。


だから、自分なりに色々と試してみる。


これの繰り返しです。


そんなことをしているうちに、
私はこういう状態になりました。


「今まで、どうやって声を出してたんやろ?」


もう完全に、
声の出し方が分からなくなってましたね。


日常的な声の震えが改善した理由


トラウマを負ってから1年くらい経ったころ。


日常的に出そうになる声の震えが、
少しずつ改善してきました。


理由は分かっています。


それは、仕事が死ぬほど忙しくなってきたから。


どういうことかというと、

当時、社内の小さなチームの
リーダー役をしていた私は、

毎日、数多くの、
報告・連絡・相談といった”人と話す仕事”を
こなさないといけませんでした。


しかも、死ぬほど忙しいから、
どんどん捌いていかないと間に合わない。


つまり、声が震えようが、
無理やりにでも人と話さないといけない
状況に追い込まれたということです。


そして、このクソ忙しい状況下では、
いちいち声の出し方を気にすることを忘れてしまう。


この、「忘れてしまう」ということが良かった。


こんな風に、声の出し方への意識を
忘れてしまうくらいの忙しい状況
何ヶ月か続いたことで、

知らず知らずのうちに、
日常的な声の震えが
改善していったということです。

(人前で話す時の声の震えは、
 このあと何年も続きましたが、、、)


「自然体」や「素」が一番


今回紹介したように、
声の出し方を意識すればするほど、
うまく話せなくなる。


本来、無意識でやるべきことに、
変に意識を向けしまうと、
ロクな事にならないということです。


例えるとすれば、

ピアニストが複雑な曲で、
打鍵のひとつひとつを意識しだした時に、
まともに演奏できなくなるのと同じ。


だから、意識すること自体を
忘れてしまった方がいい。


ハッキリ言って、
声の出し方とか、話し方なんか、
どーでもエエ。


それに、そもそも、声の震えを
ダメなものと思うこと自体が緊張を高める。


これが、私が経験して分かったことです。



まとめます。


私は、
「自然体」や「素」の状態を
いじくれば、いじくるほど、
泥沼にハマってしまいました。


だから、
コントロールしようとしてはいけない。

身体が震えたら、震えさせておけばいいのです。それを止めなければいけないと考えるのはやめましょう。他人の目に正常に見えるようにしようとするのもやめましょう。リラックスしなければいけないと思うこと自体やめたほうがいいのです。

不安のメカニズム(P136)
/クレア・ウィークス


私は、コントロールするのを忘れるくらい
忙しい状態におかれたことで、
症状が改善してきましたからね。


今回は以上です。


私の体験談が
皆さんのあがり症改善の
お役に立てれば幸いです。

(関連リンク)
なぜ緊張を受け入れるべきなのか?
なぜ「恥」を受け入れるべきなのか?
発声練習の効果が全く無かった件

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