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カメラ沼の浅瀬にいると思ったら百万円を突っ込んでいた件 2/2

前編はこちら。https://note.com/longb_photo/n/n698cbcf08a44

X-T4を購入してからはXC35mmF2やXF23mmF2の単焦点レンズを購入したものの、比較的リーズナブルで健全な散財をしていた。

しかし、撮影の中でAFに頼り切ることができないことがあり、MFでの撮影を併用したことで次の沼に落ちたのである。

MF撮影の楽しさにハマる

自動車でもマニュアル車は根強い人気がある。
それは機械まかせにせず自ら操作することで燃費や加速の様々な恩恵があったり、運転の楽しさを得られるからだ、と思う。

カメラはフォーカスやWB、露出を自動/手動に切り替えることができる。
一時全てをマニュアルで撮影していた。一ヶ月も持たなかったが。
WBはやっぱり自動にするべきだし、露出は絞り優先にするのが楽。
ただ夜景を撮るときは露出はマニュアルかなー等という知見は得たので、いい経験だった。
そんな中で、フォーカスは切換が手軽で、MFで追い込むことの利点があり、操作することへの満足感も得られた。
そも、レンズにほぼ必ずピントリングが付いていることからも分かるように、カメラにとってはMFは必須の機能なのだ。
...LUMIX G VARIO 12-32mmは例外であろう。

こういった経緯でMFの楽しさに気付き、わざわざMFで撮影することが増えた。
X-T4の軍艦部からも分かるように、グリグリと操作するのは大好きなのだ。

しかし、MFの適性がある故に良くないことに気付いてしまう。
マウントアダプターを介せば、MFで他社レンズを使用できるということに。

安さから中華レンズやPKマウントに手を出す

レンズは高い。
FUJIFILMのレンズはNikon、Canon、SONYの純正に比べれば安い方だ、等という言説があるが、トンデモな話である。
カメラ界隈はおかしいよ...

しかし、レンズには各々のスペックがあり、個性があり、やはり""レンズ交換式""カメラとして運用するのが一番楽しいだろうと思い、レンズを増やしたかった。

Amazonで安いレンズを探す日々。
まずは中華レンズに手を出す。MFであることに目を瞑ればf値も低く、見た目も悪くない。
3本ほどXマウントの中華レンズを購入し、楽しんだ。

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レンズの味や個性など分からなかったが、使うレンズを増やせば分かるようになるだろう、と危険な思想に至る。
学生であればここで思いとどまるのだが、社会人の財力にモノを言わせて(といってもこの時点では可愛いものだ)一眼レフ用のレンズを使い始める。

どんなレンズであっても、センサー上に実像が結ばれるようにレンズとの距離を調整してやれば、写真を撮ることができる。
したがって、ミラーレス機と一眼レフ用レンズを結合させるアダプターがあれば、レンズは使えるのだ。増やせるのだ。
それがマウントアダプター。沼からの呼び声である。

一眼レフからミラーレスへの移行が進む中で、一眼レフ用レンズは中古市場でリーズナブルな値段で売られるようになった。
その中でもペンタックスPKマウントは安かった。
新品価格で1万円ポッキリのレンズ(smc PENTAX-DA40mmF2.8 XS)すらある。なんて財布に優しいんだ...!

兎も角、レンズを増やしたいという気持ちでマップカメラを漁っているうちに、また少し冷静になってくる。
流石に同じ焦点距離のレンズは要らないか?
レンズのバリエーションを増やした方がいいかもしれないな...
と、変に合理性を求めた結果、SIGMAの超広角ズームレンズとTamronのマクロレンズ、そしてパンケーキレンズ(40mmF2.8 XS)を購入し、一応PENTAX K-50を購入した。
勢いに任せた一眼レフレビューであった。

K-50は乾電池式(バッテリーも可)の一眼レフカメラで、2万円台というお試しには十分な価格である。

早速多摩湖で撮影をした。
ミラーレス機と違って露出やピントをカメラに任せる方が上手く撮れるのは新体験だった。

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超望遠欲しさからFマウントに手を出す

一度中古品に手を出し、「中古レンズって怖くないんだ、ちゃんと動くんだ」と気付いてしまったのはまずかった。
暇さえあればマップカメラのサイトをチェックするようになった。

また、Amazonの中古ってどうなん?と思いCOOLPIX B500(こちらも乾電池式)を入手。
月の撮影をまだ諦めておらず、ただXF100-400mmを購入するには覚悟が足りなかった。
なので、コンデジで超望遠ズームができる機種を選んだのであった。
...月を撮影してから気付いたが、ただ月を撮影するのも芸がなく、他の主題を含めて撮る必要があるのだ。
そして被写体が暗いと月が白飛びする。1/2.3センサーのダイナミックレンジでは厳しいのではないか、という疑いから防湿庫にしまい込んでしまった。

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ダイナミックレンジの広いカメラを買うしかない、しかしそれが駄目なら骨折り損では...という堂々巡りをした結果、安いカメラに超望遠ズームレンズを付けて試せばいいじゃん!かしこい!という思考に陥る。

そこで購入したのがTamron SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD、そして安かったD5100。
なんとレフ機2台目である。令和に入って何を買っているんだ。

しかも結局APS-Cでも月は白飛びするし、被写体選びを上手くやらないと駄目なんだと判っただけだった。
散財は痛かったが超望遠ズームは手元に置いておきたくて、売らないことにした。

D5100だが、普段使いしたくてTamron 28-75mmf2.8を購入した。
通勤カメラとして稼働率はかなり高い。買ってよかった。

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オールドレンズ沼の畔で深さを確認する

一眼レフのレンズをマウントアダプターを介して、またはレフ機を使って楽しんでいた。
が、レンズの違いなぞすぐに分かるはずもなく、「これはどんなレンズを買っても同じでは?新手の商法では?」と焦るようになった。
そんな折、オールドレンズフェスの動画をyoutubeで見つけた。

ほう。オールドレンズとな。
しかも状態によっては、そして種類によってはかなりお安く使えるらしい。
マウントアダプターを介せば殆どのレンズを使えるらしい。
しかも描写が柔らかく、逆光にも弱いのでレンズの違いが一目瞭然。
これは試さねばなるまい。

ということで、秋葉原駅の近くにある2ndbaseというお店に行ってきた。
お店の雰囲気が入りやすく、初心者にも優しい対応をしているという。

お目当ては虹ゴーストの出るレンズだ。
店員さんに聞きながら、自分のカメラで試しながらレンズを探す。
その結果、SuperTakumar50mmf1.4(前期型)を購入した。
思ったより高かったが、それもその筈。8枚玉タクマーを呼ばれるチョットレア物だった。
もうちょい安いのでも良かったか?いや、アトムレンズなぞ買えば黄変の戻しが面倒だし、最初はちゃんとしたものを買いたかったんだ。

季節は冬。丁度太陽も高く上がらず、ゴーストを出しやすい時期だった。

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そこからは新宿の中古カメラ屋に知人と突撃したり(彼は二眼カメラを買っていた)、オールドレンズフェスに行った。
柔らかな描写であればいいかと思い立ち、ハードオフにジャンクレンズを物色に行った。

そんな中、太陽にカメラを向けすぎると""センサー焼け""するという事象を耳にした。

これはいけない。
オールドレンズ用のミラーレス機を買わなくては。

型落ちのカメラで満足できるか確認したくなる

昨今の半導体不足は、需要の増加、米中経済摩擦、新型コロナ感染症やウクライナ危機の影響等と言われている。
半導体というのは電子部品の制御等に使われており、カメラにとっても中核の部品である。
その影響によって、加えてスマートフォンの普及による需要の減少も相まって、利益率の高い製品を作らざるを得なくなった。

つまり。
更に高くなったのだ。カメラは。

供給不足も手伝って中古のカメラ価格も高騰、今でもそこそこ使えるスペックのカメラは2年前から同じ値段で停滞する。

そんな中でカメラを増やそうというのだ。
今までとはわけが違う。今をときめくミラーレス機だ。

しかし、自分のメインカメラとして不動の地位を得ているX-T4をセンサー焼けの危険にさらしていいのか。いや、よくない。
だからこれは必要経費。
カメラを探さねばならぬ。

しかし最新カメラは高いので、中古の型落ちから探すことにする。
オールドレンズフェスでも思ったが、最新カメラをガンガン使用している、という訳ではないのだ。
多くの人はα7IIを使っていた。マイクロフォーサーズ機を使っている人もいた。
いやいや、あまりにも古いと使えないだろう。
電子機器の耐久性は短いのだ。
お試しに安いカメラを買ってみよう。それが動くならば大丈夫。

そこで購入したのはLUMIX G3。
2011年製のマイクロフォーサーズ機である。
キットレンズ込みで12000円くらいだったか。驚くほど安かったが、レンズにカビが生えていたので出品者の評価を下げつつ、返品しないことにした。
使用感はというと、うーん、マイクロフォーサーズは画角が狭くて難しい、かな。
オールドレンズは大抵50mm以上なのだ。
フルサイズ換算100mmなんぞ使いにくくて仕方なかった。手ブレもするし。
この子は雑に扱える動画機として使うことにしよう。
ただ、CVCC用レンズで撮った写真は悪くなかった。センサーがもうちょい大きければ古くてもいっか。

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WEBカメラ用途でカメラを選び始める

WEBカメラは、カメラとAmazonで検索すると一番最初にヒットするくらい、PCに必須の周辺機器となっている。
自分は昔からLogicoolの製品を使ってきたが、そろそろ減価償却も終わったことだろう。良いものにしようと思い立った。
ここで、リモートワークの半ば強制的な発展により、各カメラメーカーではWEBカメラ化できるソフトを配布することとなったのだ。
特にCanonは、一眼レフ時代のカメラであってもWEBカメラ化できるようにしている。なんていい会社なんだ...!
そこで偶々安く出ていたEOS 60Dを購入し(確か二万円以下だった)、SMC Takumar 28mmf3.5を取り付けた。
しかし、マイクは別に必要らしく、音が入っていなかった。
マランツのマイクを追加購入する。出費はあったが満足だ。

ここで気付く。
FUJIFILM、PENTAX、Nikon、LUMIX、Canon。
あと2社で日本現行メーカーコンプリートでは???

これがいけなかった。
サトーカメラでOM-D E-M1 mark IIが訳ありで相場の半額になっていたのも良くなかった。
そしてWEBカメラとして運用できる機種であることにも気付いてしまった。

まあ買うよね。

散財に気付き、カメラを整理する

お金は時代によって相対的であり、いくら貯金すればFireできる等と基準を設けるのは難しい。
したがって、できるだけ相対的に周囲より貯蓄ができれば安泰というわけだ。
...ということを考えたことがあり、万単位の出費は逐一メモを取っていた。

だから、カメラの散財総額が判ってしまった。
もう少しで90万円に達しそうだった。

あれ?こんなに使ったっけ。
おかしいな。大三元ズームなんて超古いやつしか持ってないのに。
安いカメラ(X-T4は除く)と安いレンズしか買ってないぞ。

再計算した。
全部憶えがあった。まるでクレカの請求書を見ているようだ。
ちょっとショックだ。

えーと、あと10万円くらいで3桁万円になっちゃうのか。
どうしよう。
いや、いっそ何か買っちゃうか???
あとはSONYのカメラだけ持ってないんだよな。

せや。

フルサイズに手を出すならばSONYと決めていた

10万円くらいなら、中古でフルサイズ機に手が届く。
であれば、持っているカメラと差別化できるモノがいい。
α7II、は普通過ぎるか...?8万円くらいで買えちゃうな。
じゃあα7Sの低画素機...もちょっと安いな。
α7RIIは?お、11万円か。ヨシ!

こうして7社のカメラが揃った。揃えてしまった。
誰だよM42はユニバーサルマウントだって言った奴は。
レンズは揃っているから使えちゃうじゃん。
体は一つしかないから7台も要らんだろう。
等と言ってももう遅い。完全にやっちまった。

しばらくはカメラに散財せず、写真や動画を撮っていくつもり。
きっといつか整理すると思うけど、新しいレンズが欲しくなるまでは現状維持でいこうかな、って。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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