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境内でビール! 日本酒! 【イベントルポ】


札幌の町中にある小さな神社です。開始早々、このにぎわい

初夏の陽気に恵まれた5月某日、札幌市中心街に位置する神社の境内で、盛大にお酒をいただいてしまおうという野外飲酒イベント「日本酒オールスター燗謝祭 in 札幌 2024」が開催されました。2019年以来、実に5年ぶりに復活したイベントだそうで、全国的にもそういった催事が増えてきている感がありますが、我々飲み手にとってはうれしい限りです。

別日に撮った鳥居

さて、もともと「御神酒(ごしんしゅ・おみき)」は欠かせないお供え物の一つ。古来から神様とお酒は切っても切れない間柄です。ふだんは境内で勝手にお酒を飲むのはややはばかられますが、この日は大っぴらに飲んじゃってもOKとのことで、例によって自主的に馳せ参じてまいりました。


会場は、札幌市中央区南2条東3丁目にある北海道神宮頓宮(ほっかいどうじんぐう とんぐう)。そもそも「頓宮」とは「仮の宮」を意味し、中央区円山にある北海道神宮の「境外末社」、神輿が休憩する「御旅所」という位置づけだそうです。

由来によると明治時代の建てられたとのこと。ちなみにずっと「とんきゅう」と読んでいました

タイトルに「燗謝祭」と銘打っていますので、ラインナップは日本酒だけかと思いきや、クラフトビールやジン、そしてフード類の出店もあり、地元のお祭り感が出ていて、いやがおうにも酒飲み心(?)が盛り上がってまいります。

一杯目は、北大生が手掛ける「バイオビア」の黒ビール。飲んでみたいと思っていたのですが、軽いタッチが新鮮でおいしくいただきました

駆けつけはやはりビール。ワタクシ、ビールも大好物なんですね。
札幌市内ではクラフトビールの醸造所が、最近またぐんぐんと増加中です。
この日は新興の「Streetlight Brewing」や北大生が手掛ける「パイオビア」をはじめ、もはや老舗的存在の「月と太陽BREWING」などが出店。さらにクラフトジンを手掛ける「積丹スピリット」(積丹町)もブースを構えていました。

桑園にある「Streetlight Brewing」
札幌もクラフトビールの醸造所が増加中

一方の日本酒は「北の錦」(栗山町)や「上川大雪酒造」(上川町)、「千歳鶴」(札幌市)の北海道勢に加えて、「肥前蔵心」(佐賀県)、「杉錦」(静岡県)がゲスト出店。ビールとフードは現金で会計、日本酒は事前に購入したチケットと交換というシステムで、燗と冷やを選んでオーダーできました。

入口のブースで日本酒チケットを購入
開始の11時の段階でなかなかの人出
これが日本酒チケット最初の1枚1500円(2杯+専用グラス)。以降1枚1000円で2杯
狛犬さんと「北の錦」の燗酒で乾杯。この盃に注いでもらうスタイル

フラッと顔を出した後輩W君と合流し、ビールと日本酒を交互に調子良く飲んでいたところ、テーブルに置いたビールを引っ掛けてしまって、ドバーっとこぼすという大失態。同卓だった男性陣に平謝りでしていると、親切なスタッフさんがすぐに駆けつけてくれて、サッと片付けつつ「大丈夫です、神様が飲んでくれますから」と、やさしくフォローを入れてくれました。ありがたし。

お神輿、景気の良い金ピカでいいですね
当日は拙著『ほっかいどう地酒ラベルグラフィティー』もブース販売。大ヒット祈願!


ちなみにこちらは北海道神宮の本殿(別日撮影)
札幌市中央区円山にあり、観光名所にもなっています

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