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【考察】クラファンがSUCCESSする/しないの分かれ道は?~料理編~

今、活動している取り組みの中でクラウドファンディングをやってみようってことになっている。
やるからには、SUCCESSしたい(想定したゴールに辿り着きたい)よね!ってことで、SUCCESSしたもの、そうじゃないものについて考察をしてみた。
※個人の意見・見解たっぷりのため、あらかじめご承知おきください。※

(個人的な)結論

先に、考察結果というか結論を書いておこうと思う。
このあたりのポイントが抑えられていると、クラファンSUCCESSに近づきそうだ。

  1. オリジナル感

  2. 情報がひと目で分かるようになっているか

  3. 共感出来る情報を前に出す

  4. CAMPFIREの支援者層に合致した価格設定

詳細は以下を見ていって欲しい。
ついでにスキも押していって欲しい。お願いします。

対象のクラウドファンディングサービス

国内最大のクラウドファンディング(以下クラファン)であるCAPMFIREを対象に、自己紹介でも書いたように興味のある『料理』カテゴリを対象に調査した。

CAMPFIRE は、あらゆるファイナンスニーズに応えるべく、個人やクリエイター、企業、NPO、大学、地方自治体など、様々な挑戦を後押ししてきた国内最大のクラウドファンディングです。

CAMPFIREとは

エンジニア的にはソフトウェアを対象にしたかったが母数が少なく、今回は形のある物を対象に、個人的にいい!と思ったものを選んだ。

プロジェクトを選んだ基準

『料理』で検索をして、カテゴリはプロダクトかテクノロジー・ガジェットに絞った。1つは継続中で既にSUCCESSしているもの。
あとは、既に終わっているがSUCCESSしなかったものをもう2つ選んだ。

基準は、パッと見た時惹かれたか。
シンプルな基準だが、目につくのにSUCCESSする/しないの分かれ道がどこになるのかを考察するためだ。

その他に、ある程度個人であったり、規模の小さそうな活動を選んだ。
有名人や海外で成功しているような製品のプロジェクトでは参考にならないと思ったからである。

SUCCESSしたキャンプギア『鉄板』

今回選んだSUCCESSしたプロジェクトは、「直火調理からそのままお皿として使える!無骨・軽量・二役の『pandish角』」
確認した時点で、残り49日を残して達成率129%である。
鉄板はAmazonで調べても2000件ほどヒットし、価格帯も~4,000円程度で購入出来そうだ。しかし、この鉄板は5,000円以上で市場価格と同等か少し高めである。何がSUCCESSの要因なのか。

ちょうど良いニーズを捉えた”他の人と違う”オリジナル感

「軽量でコンパクトな無骨な調理器具が欲しい。」と冒頭に書かれた、キャンプで使う所謂ギアとしての用途を想定されている。
キャンプは、車やテント、料理グッズなど揃えるものは多い。
そして、個人の好みが色濃く出るものでもある。
流行りに乗って1度行ったことがあるのだが、形も色も種類も過ごし方も本当に千差万別、十人十色だった。
私も「ランプおしゃれなのが良かったかな」「あのテントいいな」と思ったものだ。
この、「軽量でコンパクトな無骨」という設定が、荷物の多くなりがちなキャンパーにとって便利でニーズをとらえている。
そして、ギアが多種多様な現状の中で、クラファンであれば大量生産ではないことから、オリジナル他の人と違っているということも重要なのかもしれない。

おまけに、惹かれている人にとって手が出しやすい設定金額でもある。
Amazonで、キャンプで使える鉄板は安ければ2,000円もあれば購入出来そうだが、5,000~6,000円程度の同形状の鉄板もレビュー数が多い。例えばこの鉄板は、5,980円でもレビュー数が492と多めだ。
つまり、鉄板の欲しいキャンパーはこの価格帯は手が出せるのだろう。
そして、15%OFFの支援であれば、手が出せそうな支援価格である。
この設定金額も、鉄板が欲しいニーズの想定金額と合致しているのかもしれない。

最も早割のリターン品

サムネイルとタイトルで情報が100%揃う

情報が分かりやすく整理されており、オーナーの伝えたい情報がサムネイルとタイトルで商品特徴が網羅されている

  • 直火料理が出来る

  • お皿にもなる

  • 見た目は無骨

  • 軽い≒鉄板は重いという概念を払拭

  • 職人が作る(小さめな文字)

これらの点に合わせて、ページ内では細かく触れている。
サムネイルとタイトルだけで記事を読まずとも伝えたい商品特徴はすべてわかるのだ。
期待してページを開き、ページ内には各項目に合った情報が詳しく載っている。期待した通りの情報であれば、あとは価格に納得感があれば支援に至るのだろう。

FUNDEDに留まった『包丁』だが共感を得た

次はSUCCESSしなかったもの。
FUNDEDとは、All-In方式で、目標金額には達しなかったが、集まった金額がファンディングされたもののことを指す。

選んだプロジェクトは、「刃物のまち「関市」の職人と子ども達が地域産業の課題に挑戦」
目標には達しなかったが、All-In方式のため、支援者にはリターンが送られている。

ひと目で伝えたいことが足りていない?

タイトルでは、課題に挑戦したことが前面に出ている。サムネイルは包丁の話が小さく載っている。
これだけ読むだけでは個人的に『包丁』の情報は不足している感覚があり、ページの中を全部読み通さないとオーナーの想いも伝わりにくかった。

個人的な解釈だが、「刃物職人の技で、ハートのデザインの包丁を作った」という事実の中に、3つのエピソードが含まれている。

  • 刃物職人の課題解決のため、大量生産品との差別化が必要である。

  • 娘によると包丁はかわいくないから、かわいいデザインにした。

  • 包丁は使いやすくなるような工夫が施されている。

先ほどのSUCCESSの例で言うなら、サムネイルとタイトルで情報はある程度揃っているのだが、エピソードは文字数も多くなってしまうこから、不足しがちだ。
ひと目で分からないと、ページの中まで読ませる必要があり、ハードルも高い。
個人的には、『包丁』の話も前に出ていた方が良いと感じるのだが・・・

共感を得られる情報を前に出すことで支援に繋がる

ここはプラスな要素。
記事内では、課題やそれに対する想い、エピソードがたくさん触れられている。
このこともあってか、職人さんを応援したいという支援者の声が目に留まった。声の数自体も34件と多い。

支援者の声の例

どうやら職人の課題に問題意識を持っている人は一定数居て、その人たちが支援したいと思っているようだ。
このように、支援者になり得るに潜在的な人たち対して、共感を得られるような情報前面的に出していくことが必要な要素でもあることが分かった。

となると、タイトル案には”職人の課題”要素を足す必要がある。
『「ハート柄包丁」子どものアイデアで刃物職人の課題を救いたい』とかであれば、課題解決手段である包丁を前に出しつつ、それによって職人の課題の解決を目指している様子も伝わらないだろうか。

SUCCESSしなかった『まな板』

どうやら以下リンクのまな板はSUCCESSしなかったらしい。支援者も0名である。
サムネイルもタイトルも分かりやすく、”料理を愛する人”に向けての製品であることも明記されている。なぜだろうか。
名前入りでオリジナリティもあるし、課題解決の共感も得られそうだが・・・

CAMPFIREの支援者層にとっては価格設定が高い?

もちろん物やサービスに見合った価格というのがあるが、まな板の価格が12,240円と聞いてどうだろうか。
個人的には高く感じる。
そして、それはCAMPFIREの支援者層にとっても同じなのかもしれない。
どうやらこのプロジェクトは別のクラファンのサービスである『Makuake』にも登録しており、SUCCESSしているのだ。

支援者層のニーズや価格設定が嚙み合わないと、同じ内容であっても結果が大きく変わってくる。
支援者層に見合った、魅力的なリターンの内容と価格設定が必要なのであろう。

共感を得られる工夫(活動報告が無い)も欲しい

それと少し気になったのは、活動報告がゼロであることだ。
前述の鉄板もゼロではあるのだが、このプロジェクトの場合、支援者が増えないのであれば、情報発信を増やしてもいいのではないだろうか。最初の支援者になろうとしたときの一押しにもなるかもしれない。
活動報告からは、プロジェクトを進めている過程や、支援して欲しいという気持ちも出すことが出来ると思う。

学んだことの振り返り

最初の結論を再掲すると共に、今後プロジェクトで活かせると思える情報を整理する。

オリジナル感

当然ながら、ニーズを捉える必要はある。
捉えながらも、ちょっと巷にあるやつとは違う、”他の人と違う”と思えるような特徴や製品にする。
あまり数が出回っていなくって所有欲を満たせたり、名前が入っていたりすると良さそう。

情報がひと目で分かるようになっているか

サムネイルとタイトルで伝えたい情報をまとめる。
エピソードは情報が多くなりがちなため、ワードの選定やサムネイルの活かし方が重要。
リターン品であったり、プロダクトのメインの内容はわかりやすく表現する。

共感出来る情報を前に出す

何故そのプロジェクトが必要なのか。何が解決出来るのかを打ち出す。エピソードがあれば情報を盛り込む。
活動報告をすることで、書ききれなかった内容や経過を提示することが出来、より一層共感が得られる情報を追加することが可能。

CAMPFIREの支援者層に合致した価格設定

価格は、一般的な市場価格だけではなく、過去例や類似のプロジェクトを参考に、支援者にとって手が出せそうな価格設定をする。
リターン品の金額設定を細かくしてもいいかもしれない。

最後に

勝手ながらプロジェクトを取り上げさせて頂いたものは、どれも目に留まったもの、支援したいなと思ったものを選定している。
当然ながら批判や批評をするつもりは毛頭ない。

色々と振り返りはしたが、その他にも、当然ながらクラファンは始まってからが重要でもあると思う。
情報発信の数を増やしたり、媒体を増やしたり、コネクションを活用することも重要であろう。
私が実際にやるときには、上述したポイントを抑えて挑戦したい。
これでクラファンはSUCCESSに近づく・・・はずだ。

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