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あ る 地 名 の 風 景

太海の海岸と赤い車   futomi-4

あと10日もすれば土用丑の日です。
今年は7月23日と8月4日の2回あるそうで、
高値が続くウナギですが
この日ばかりは

この時期、神奈川県相模原の山間部には
“土用坊主”という妖怪が出るそうです。

自宅の庭に現れ、土用の間の土地の守護霊みたいな妖怪で、
この間は草むしりや土いじりなどしてはならない・・
と、言われているとか。

水木しげるの「妖怪大図鑑」に書いてありました・・⁉

今回の口絵は、太海の入り江になっているあたりです。
南北にちょっとした岬があり、
その真ん中に小さな川の河口があります。

もともとこのあたりを“フトミ”と言っていたのではないかなー
っと、思うわけです。

もうひとつ、先の説と関連して
陸や山が海に突き出た地形を“フト”と言う・・というのもあります。

山が突き出ると奥に引っ込んだ場所があるわけで、
これは表裏一体です。

内房には富津(ふっつ)、保田(ほた)という地名がありますけど、
富津はちょうどそんな岬が有名です。

保田の地形はよくわかりませんが、
海岸ですし“ホタ”と“フト”似てますよね?
もちろん“フッツ”も。

それじゃあフトミの“ミ”はどうなったの?
当然そう来るでしょうが、これはやはり“海”のことかもしれません。

江見や夷隅など“ミ”がつく地名をいくつか見かけたと言いましたが、
これらもそうかもしれません。

昔から近江(おうみ)が琵琶湖、遠江(とおとうみ)が浜名湖です。

昔は湖も海と同じだと言いますから
“ミ”は海にしておきましょう。

どうして日本の地名はこんなに意味が分からないんですかね。

まぁ、そこが面白いところで
だからこそ、私も言いたいことが言えるのですが(笑)

(千葉県鴨川市)


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