眠りに入ってしまいたくても

― 命を絶とうとしていた頃 ―

眠りに入ってしまいたくても
酔っ払いなのか正気なのか
周りのことなど考えず
うるさく笑い喋る大人たちの声
聞くに耐えない大きな歌声
言い争うような大声や怒号
大音量で音楽を流したり
やかましく走る車やバイク・・・
静かに眠ることなどできない
夜の闇は人間の闇
むなしい現実が心を殴り
ひどく荒み果てさせていく
東京なんて大嫌い
欲深い人間が街をつくり出し
満たされない人間が奔放に行き交う
そんなところとは縁を切って
自然に還ろうと心に決める


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