四十肩・五十肩について
よくある悩みシリーズ(初めてシリーズと言ってみました🤣)
理学療法士のYuto です😊
今回は四十肩・五十肩について原因と解決法をご紹介していきます。
目次
・四十肩と五十肩の原因
・解決するには段階にあった対応を
・四十肩・五十肩の原因
そもそも「四十肩・五十肩」とはどんな状態か。なぜ痛みや上がりにくさが出るのかをご説明していきます。
名前の通りに40代50代で出るから四十肩・五十肩と呼ばれていますが、実は同じもので俗称なのです。
自分たち医療従事者の呼び方は
「肩関節周囲炎」
という肩関節周囲の筋肉や靭帯に炎症が起きている状態をさしています。
ここで皆さんが間違えやすいポイントを一つ押さえておきたいです。
「肩関節」と言うと、肩こりを起こしている首から肩にかけてを連想する方も少なからずいると思います。
自分達が肩関節と言っている部分は、あくまで関節の名称で、下の図の赤丸で囲んだ部分をさしています。
この肩関節を支えている靭帯や筋肉の炎症を「肩関節周囲炎」と言います。
肩関節周囲の筋肉や靭帯が炎症を起こしていると前述しましたが、多くは肩関節を支えている「腱板」の炎症が原因です。
腱板=肩関節を支える4つの筋肉の総称。
4つの筋肉とは、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょっかきん)、小円筋(しょうえんきん)、肩甲下筋(けんこうかきん)と言います。
余談
「肩関節周囲炎」と「腱板損傷・腱板断裂」の違いについて。
同じく腱板が原因ですが、肩関節周囲炎はあくまで腱板の炎症です。
腱板損傷や腱板断裂は名前の通り、腱板のすじが傷ついたり切れた状態のことです。
そのため腱板損傷や腱板断裂では、程度によっては手術などが必要となってきますが、
肩関節周囲炎は炎症を抑えることと、その後筋肉が固くならないようにすることで、十分に治すことは可能なのです。
・解決するには段階にあった対応を
四十肩・五十肩の原因で述べたように、肩関節周囲炎は炎症を抑えることと、その後筋肉が固くならないようにすることが大事です。
そのためにも、
肩関節周囲炎がどういう風に経過し、その時どんな対応が必要か
を知る必要があります。
①発症期
きっかけがなく痛み始める時期で徐々に痛みが強まっていきます。
②炎症期
炎症が最も強い時期で、肩や腕を動かすと強い痛みが出たり、何もしなくても痛みが出ることがあります。また夜に痛みが増す「夜間痛」もこの時期に出てきます。
③回復期
炎症が落ち着き、徐々に痛みが和らいでいきます。痛みが落ち着いたからと言って急に動かしてしまうと、炎症が再燃してしまうこともあるため、無理なく動かす必要があります。
また、別名「拘縮期」「凍結期」とも言われ、肩関節周囲の筋肉や靭帯などが固くなり、動きにくくなる時期でもあります。
一覧にまとめると下図のようになります。
今現在、四十肩や五十肩になっている方は、自分が今どの段階かを見てみてください。
どの段階なのかを理解することで、今何をすべきかがわかってきます。
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