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ウエキトシヒロのサクめし #3「お手軽きのこのちらし寿司でひな祭り!」

こんにちは! 長野県佐久市出身の料理家/フードスタイリストのウエキトシヒロ(@utosh)です。

日差しが温かく感じる日が増えてきた近頃。近所の梅の花が咲き、スーパーに春野菜が並びはじめて「やっと春が来た!」とわくわくしています。春は楽しみな行事も多い季節。特にひな祭りは、昨年娘が生まれてぐっと身近になったイベントです。

そこで、ひな祭りのお祝いにもピッタリな「ちらし寿司」をメインにした献立を紹介したいと思います。見た目はお祝いの食事らしく華やかに、でもサクッと簡単に作れて、「ぴんころ食のポイント」を踏まえたヘルシーなレシピなので、ぜひ試してみてください!

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※「ぴんころ食」「サクめし」ってなに?と思った方は、こちら をご覧ください!


さて、今回の献立はこちら!

「お手軽きのこのちらし寿司でひな祭り!」

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〈メイン〉
きのこのちらし寿司

〈副菜〉
ちくわと水菜のサラダ

〈汁物〉
ネギとわかめのスープ

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きのこのちらし寿司(2人分)

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ちらし寿司というと、エビやサーモン、マグロなどをふんだんに入れてつくるイメージだと思いますが、今回は海鮮をきのこに置き換えてみました。
前回のサクめしでも使ったエノキタケなどのきのこは長野県の特産品。汁物・副菜はもちろん、主役にもなるポテンシャルを秘めた食材なんです!

【材料】
干シイタケ 4枚
水 400ml
シメジ 70g
エノキタケ 70g
さやいんげん 10本

〈厚焼き卵〉

卵 3個
砂糖 小さじ2
塩 ひとつまみ
サラダ油 大さじ1

〈A〉

みりん 大さじ2
しょう油 大さじ1
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/4

〈酢飯〉

白米(少し固めに炊く) 3合
米酢 100ml
塩 小さじ1
砂糖 大さじ2

〈トッピング〉

白ごま 適量
刻みのり 適量
桜えび 適量(20匹程度)


【作り方】
(1)干シイタケを水で戻す。急いでいる場合は600Wの電子レンジで3分ほど加熱してもOK。

(2)シメジは石突きを取ってほぐす。エノキダケも石突きをとり、半分に切ってほぐす。

(3)さやいんげんはスジがあるものは取り除いてヘタを切り、2分ほど茹でて冷水にさらす。冷めたらザルに上げて水を切っておく。

(4)厚焼き玉子を作る。ボウルに卵、砂糖、塩を入れてよく溶きほぐす。卵焼き用フライパンにサラダ油を引いて、卵液の1/3を流し込み、奥から手前に巻く。残りの半分の卵液を奥から手前に流し込んで巻く。全ての卵液を流し込んで巻いたら、両面をしっかり焼きつける。冷めたら2cm角に切る。

(5)鍋に(1)を戻し汁ごと入れ(2)を加えて、Aの調味料で味つけし、汁気がなくなるまで煮詰める。

(4)酢飯を作る。米酢に塩と砂糖を入れて砂糖が溶けるまで混ぜ、温かい白米に回し入れる。しゃもじで全体を混ぜ合わせ、冷ましておく。

(5)酢飯をお皿に盛って、(5)のきのこ⇒厚焼き玉子⇒さやいんげん⇒トッピングの順にのせたら完成。


海鮮を使うよりも格段に低予算で作れるので、特別な日だけではなく、平日の食卓にも取り入れてほしいなと思います。見た目を華やかにしたいときは、盛りつけに緑・黄・赤を使うようにしていて、今回はいんげん、厚焼き玉子、桜えびです。色を考えると自然に栄養バランスもよくなるので、カラフルに仕上げてみてください!

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ちくわと水菜のサラダ(2人分)※写真は1人前です

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長野県民のソールフードのちくわがまた登場! やっぱり好きなんです…。あっさりした水菜にちくわのうま味が加わって、シンプルな味つけでも十分おいしく、モリモリ食べられます。

【材料】
ちくわ(生ちくわ) 小さめ2本
水菜 100g

〈A〉
ポン酢 大さじ1
オリーブオイル 大さじ1
塩 少々

〈トッピング〉
刻みのり 適量


【作り方】
(1)ちくわを斜めにスライスする。水菜は5cm幅に切る。

(2)Aの材料を混ぜ合わせる

(2)ボウルでちくわと水菜を混ぜ合わせ、お皿に盛り(2)をかけて、刻みのりを散らしたら完成。


ちくわと海苔は、どちらも海のものなので相性ばっちり! 水菜のシャキシャキとした歯ごたえと、ちくわのムチッとした歯ごたえが合わさって、ヘルシーなのに食べ応えがあるサラダになっています。

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ネギとわかめのスープ(2人分)※写真は1人前です

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乾燥わかめは、簡単に使えて日持ちがするので、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか? 低カロリーで水に溶けない食物繊維を含んでいるので、スープにぴったりな食材です。

【材料】
ネギ 約15cm
乾燥わかめ 適量
水 800ml

〈A〉
鶏ガラスープの素 小さじ2
塩 少々


【作り方】
(1)ネギを斜めにスライスする。乾燥わかめは水(分量外)につけて戻しておく。

(2)鍋に水を入れ、ネギと戻したわかめ、〈A〉を入れてさっと煮たら完成。


手軽な乾燥わかめと長野県でもよく採れるネギで、簡単なのに栄養満点な一品になりました。あっさりした味なので、お好みでごま油やラー油を加えてもおいしいですよ!

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いかがでしたか?

今年は娘にとって2回目のひな祭り。僕と妻だけのときも、ちらし寿司を作ったり買ったりしていましたが、やっぱり娘がいると、よりしっかりと祝いたいという気持ちになりますね。こういうイベントは日々のアクセントにもなると思うので、一人暮らしの方も簡単レシピで無理せず、彩りや盛りつけでちょっと特別感のある食事を楽しみましょう!

…と、ここまでハッピーな話題でしたが、春は僕を悩ませる花粉の時期でもあるんです。長野は人工林がほとんどなので、花粉が東京よりも圧倒的に少なく、僕も長野で暮らしているときは気にしたことがありませんでした。
レシピを考えながら長野の春が恋しくなりました…。


【PROFILE】
ウエキトシヒロ
長野県佐久市出身の料理家/フードスタイリスト。“普段の料理は健康のためになるものを”という考えのもと、手軽に楽しく作れて、不足しがちな野菜がとれるレシピを、日々SNSを中心に発信している。著書に『とりあえず野菜食BOOK』『盛りつけエブリデイ』『在宅楽飯100』がある。

▶Instagram:@utosh
▶Twitter:@toshihiro_ueki

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