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「地域」×「SNS」=新たな若者の地域への本質的な関わり方

地方創生、地域活性化。
近年、大学や企業理念等でよく聞く言葉。

今の10代20代には、かなり関心の高まっているトピックじゃないかと思います。

実際に新卒で総務省の施策の一つである「地域おこし協力隊」になる方も以前より増えていると聞きますし、

自分自身もでしたが、ゼミを通じた地域活性化、社会課題解決WS等、産学連携による活動も盛んに行われていると思います。

そんな、現在多種多様な地域との関わり方がある中で、僕は「SNS」による地域との関わり方が”アツい”なと思っています。

箱の枠組みが外れた時

大学を卒業したら、
会社を辞めたら、

皆さんは関わっていた地域に当時と同じように関わり続けられますか?

たまーに顔を出しに行ったり、祭りがあったら遊びに行ったり。
そういった関わり方で続いていくケースは大いにありそうですし、
関係人口の1人として居続けることは凄く大切な事だと思います。

しかしながら、実際に地域が本当に求めている人材というのは、

がっつりその地域に入り込んで地域に活気をもたらしてくれる人材

だと思います。

その点、会社や大学といったある種”枠組み”から外れた時、ほとんどの方がその地域とは一定の距離ができるかと思います。

実際に僕も学生時代、埼玉県小鹿野町へよく地域創生の研修で訪れていましたが、卒業後はまだ一度も行けていません。(小鹿野ごめん...涙)

そんな現状で思うのが、
30人のゼミ生より1人の学生地域活動家
の方が地域にとっては貴重な存在なのではないかという事です。

1人からできる地域創生

いやいや、1人じゃ何もできないよ…
しかも若くてコミュニティもないし…

そう皆さん思うかもしれません。
そんな皆さんに朗報です!

1人でできて、コミュニティがなくても、お金が無くても、気持ちさへあれば、地域を活性化できる方法があります!

それが、「SNS」なのです。

今、ローカルインフルエンサーが”アツい”!

「一定の地域に焦点を当てた情報を発信するSNS」
これを地域SNSというのですが、今この地域SNSがかなりトレンド力を持ってきたなと感じます。

発信内容は、”お店情報”や”イベント情報”、”観光スポット”や”穴場スポット”などの観光コンテンツになり得るものが主流となってきています。

事例として、僕が個人的に尊敬している2つのアカウントを紹介します。

1つ目が「ナガノノ」さんです。長野県のローカルインフルエンサー。

長野県内の情報を発信する大学生で、最近はテレビ出演もされたんだとか。
Z世代との地域創生に力を入れて現在活動しています。

2つ目が「カイセイ」さんです。九州地方のローカルインフルエンサー。

「九州の観光大使に俺はなる」をモットーに九州の情報を発信。
3年以上前からずっと見続けていたある種ファンでもあるのですが、カイセイさんのアカウントを見て九州に行きたいと思った若者が一体どれだけいるだろうかと思う程、影響力は絶大です。

”市”単位のローカルインフルエンサーモデルがいない理由

ナガノノさんの”県”単位やカイセイさんの”地方”単位のローカルインフルエンサーさんで成功されている方は実はかなり存在します。

一方で、”市”単位で何万にものフォロワーを獲得し、地域を盛り上げているSNSアカウントはどれだけあるでしょうか?

あったとしても雀の涙程度かと思います。

これは言ってしまえば当たり前の事で、対象地域自体を狭くすればするほど関係人口は狭くなるので、発信自体に興味を持ってもらえる母体が少なくなります。

そうすると必然的に、フォロワーの伸びというのは県や地方に比べて極端に落ちると思います。

そんないわゆる”負け試合”は普通はしませんよね。

ただ、地域が欲してるのは実はそんな”市”単位で町を積極的に盛り上げてくれる「市専属の広報家」なのではないかと思っています。

区町村単位での実践経験から市単位で再挑戦

僕自身、実は学生時代に”市”より更に範囲の狭い「区・町・村」単位での地域SNS発信に挑戦しました。”谷津”という町に焦点を当てたその名も「谷津lab」です。

約2年間運用しましたが、最大でフォロワー数は約1100人。指定範囲の狭さが弱みとして、出たなと感じます。

一方で、強みとしてその地域に関心の強い方は一定数存在したことがわかり、SNSでのホーム率は比較的高く、オフラインイベントを開催しても一定数の集客数を確保する事ができました。

また、ここで一番メリットとして感じたことは、「移動範囲の楽さ」です。

県や地方に比べて、徒歩圏内で全てを回る事の出来る範囲。
これなら1人でも負担なく、地域SNSを実践できると感じました。

更に、アカウントを運用しているのは1人。自分じゃなきゃダメなんです。

これだと卒業なんてないですし、アカウントが残り続ける限り、町との関りは続きますし、ここまで町をジブンゴト化した所とは色濃く関わり続きますよね(笑)

そして今年の3月より、それらの知見を活かし”市”単位である習志野市に焦点を当てた地域SNS「LocaM」を開設、運用を開始いたしました。

本格的に運用を開始した3月から2か月が経った現在、800人以上のフォロワーを獲得しています。

市に範囲を広げた影響で移動範囲は広くなりましたが、市の中であれば許容範囲です。更に関係人口が広まったことで、SNSで広がるスピードも速く、

特に谷津labと差が出たところとして、谷津labのメインユーザー層は35~44代女性だったのに対し、LocaMのメインユーザー層は18~24歳の男性へと若年層に関心が移り変わった事です。

そうした、若年層へのアプローチができるようになったことから、アカウントの伸びも相関的に上がっていったのではないかと思います。

新たな”ローカルインフルエンサー”モデルを構築中

ここまで淡々と自分の活動報告をしてきたのですが、何が言いたかったのかと言いますと、

”市”単位でも地域SNSとして成功する可能性は全然ある!

という事です。

まだ、実証中ではあるので何とも言えませんが、可能性としては大いにありますし、市単位で万を超えるユーザーを獲得し、市への広報の影響力を持つ存在は、本当に市にとって唯一無二の貴重な存在です。

現在多くの行政がSNSに関心を寄せており、情報発信に力を入れております。HPではなく、SNSで発信することを得意としていない町は依然として多くあります。

みなさんの町はどうですか?
行政のSNSアカウントをそもそも見たことはありますか?

そんな中で、一役買える存在。”市”単位のローカルインフルエンサー。

そのロールモデルをまずは僕が作り、全国の町で、その人材を育成し、「SNS」で若者が地域を本質的に活性化する座組を作りたいと思います。

そんな、広報、SNSからの地域との関わり方が、
若者としても負担が無く、地域としても貴重な存在。

これが今一番個人的に理想なのかなぁなんて思った今日この頃でしたとさ。

来月のつぶやきもお楽しみに!

LocaM代表/長島裕樹

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