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キッズハピリエ代表 降旗紗希さん

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ロカプレで最初にインタビューする起業家は長野県で訪問保育事業を行うキッズハピリエの代表降旗紗希(ふりはた さき)さんです。

降旗紗希(ふりはた さき)さん プロフィール情報   長野県岡谷市出身短大では保育を学び、諏訪市役所の保育士として4年間勤務。保育現場で働きながら、保育観のズレや人間関係に違和感を感じ、「一度きりの人生やりたいことやろう」と決断、フリーランスの保育士に転身したのち、現在は『長野の訪問保育キッズハピリエ』の代表をしている。

キッズハピリエとは?

キッズハピリエは長野県を拠点とした訪問保育をしている会社です。そもそも、訪問保育とは保育士や幼稚園教諭などがご家庭に訪問し保育を行うことです。
イメージとしてはベビーシッターサービスのようなもの。
キッズハピリエでは他にも飲食店や旅館などと提携し
子育て中の親御さんたちがゆっくり過ごせるように託児サービスを
提供しています。

仕事を辞めるまで

もともと、子供が好きだった降旗さんは公立の保育園で保育士として働き始めました。
しかし、保育園での仕事は降旗さんが「暗黒時代だった」と言うほど大変だったそう。
なぜなら、国の定める基準では3歳児クラスでは保育士1人あたり20人の園児、4.5歳児クラスでは保育士1人当たり30人の園児をみなければならない状況があったためです。
元気にはしゃぐ子供たち20〜30人を同時にたった一人で余裕を持ってお世話をするのは難しく、必死にお世話をしていたそうです。
このほかにも保護者さんとの連絡など様々な業務があります。
そうしていくうちに「いろんなことに追われていって余裕がなくなってしまった」という降旗さん。保育士に余裕がなくなると十人十色な子供たちのやりたいことに付き合ってあげることもできなくなってしまいます。
「このままだと、子供たちがやりたいことをするよりも集団に合わせるようになっていってしまい、子供たちの個性を潰してしまうのではないか・・」と降旗さんは危機感を持ちます。

そんな降旗さんですが、公立の保育園で働き始めて2年後には同じ自治体が運営している市内の小学5年生のための児童養護施設に異動になりました。そこではお世話をする保育士1人当たりの担当する児童が6人くらいで1人1人にしっかりと向き合える職場だったため、とてもやりがいがあり充実した仕事ができたそうです。
しかし、2年目には異動になってしまいます。そんな異動のタイミングで降旗さんは仕事を辞めるという大きな決断をしました。

フリーランス時代

もともと、ひとり旅で海外に行くことが好きで、海外に行きたいという思いを持っていた降旗さん。仕事をやめたタイミングでワーキングホリデーでカナダに行くことを決めました。
しかし、ちょうどカナダに渡航するタイミングで新型コロナウイルスの大流行が起きてしまいカナダへの渡航は中止に。

そこから、降旗さんは保育園で働くのかと思いきや
「余裕を持って園児をみれる環境でなければ、もう保育士として働きたくない」と、パン屋のスタッフとして働き始めます。
しかし、降旗さんはパン屋で働いているうちに「パン屋さんにくる子供たちの様子を見ているとやっぱり子供たちと関わりたくなった」と強い思いが湧き上がってきたそうです。
ゆっくりと子供たちをみることのできる環境を探していた降旗さんはベビーシッターの派遣サイトに登録しフリーランスのベビーシッターとして働き始めました。
そして、この選択が降旗さんにとってとても良い選択となりました。それは子供1人1人にしっかりと向き合えることができる仕事だったからです。そうして、保育園で働いている時よりもやりがいをもって働くことができた降旗さん。気づけば、240件以上もの依頼を受けました。
しかし、やりがいをもって働くうちに「ベビーシッターのサイトのなかで提供されるものだけでは、自分が本当に提供したいものは提供できないかもしれない」という思った降旗さんは自分でベビーシッターの事業をつくるという大きな決断をし、動きはじめました。

なぜ、キッズハピリエを始めたのか?

フリーランスの保育士から起業した降旗さん。もともと起業に興味があったわけではありませんでした。降旗さんは「自分のやりたいことをやっていたら、起業していた」と言います。
そう、降旗さんにとって起業とは自分のやりたいことをするための手段だったのです。

降旗さんが起業した最大の理由は起業して企業との提携などベビーシッターの派遣サイトの中だけではできない自分の提供したいサービスを提供をするためでした。

起業

降旗さんが提供したかったサービス、それが飲食店や旅館との提携です。
このような企業との提携には降旗さんの熱い想いがありました。
それは「ママさんたちに余裕を持って欲しい」というものでした。
そのきっかけは保育園で働いていた時みた親御さんたちの様子だったと言います。「親御さんたちが毎日、子供を保育園に送って仕事に行き、それで仕事が終わって迎えにきているところをみるととても余裕がなさそうに見えた」そうです。
「親御さんたちに余裕がなくなると子どもたちにも余裕がなくなり、想いを我慢したり行動に落ち着きがなくなってしまったりしてしまう」と感じた降旗さんはこの問題を何とかしたいという想いを持っていました。
そして起業をきっかけとして「子供のことを気にせず、ゆっくりと自分の時間を過ごすことで、リフレッシュして欲しい」と飲食店や旅館と提携して親御さんたちが食事をしている間の託児サービスや家族旅行中でも親御さんが自分の自由な時間を数時間でも持つことで少しでもリフレッシュできるような託児サービスなど企業と提携する事業を開始しました。

キッズハピリエのこれからの目標は提携する企業の数を増やしていくことだそう。
そうして、降旗さんの目標である親御さんたちがゆとりをもち、お子さんが健やかに成長できる環境を少しでも多く作っていくことだそうです。

ライター後記

一人旅に行ったり、保育士から起業したり取材前の下調べの段階で降旗さんの行動力はめちゃくちゃすごいなと思っていました。そんな、降旗さんの行動力の秘訣は自分のやりたいことを貪欲にやっていくことなんだなと感じました。みなさんも自分のやりたいことを貪欲にやっていってください。

キッズハピリエの各種リンクはこちらから
キッズハピリエのホームページはこちらから→https://kidshapilie.studio.site/

note→https://note.com/kids_hapilie/

インスタグラム→https://www.instagram.com/babysitter_saki/















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