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LOCAL CAREER SHIFT-1stシーズン- 第4回「ハレの日を彩る空間アーティスト」を開催しました!

2021年6月13日(日)、LOCAL CAREER SHIFT-1stシーズン- 第4回「ハレの日を彩る空間アーティスト」がオンラインで開催されました。
トークセッションのゲストは、山形県出身・在住のフラワーバルーンコーディネーターであり、ヤマガタ未来Lab.ライターの伊渕南々絵さんです。現在の活動をはじめた経緯や、大切にしている価値観、これから実現したいことなど、伊渕さんの経験と視点を伺いました。インタビュー後には対話の場を用意し、参加者同士で意見や感想を共有。各自のキャリア観を深めてもらいました。どんなストーリーや思い、そして実戦に活かせるアドバイスが紹介されたか、レポートします!

<こんな方におすすめ>
・将来の進路選択に悩んでいる学生
・キャリアチェンジや将来のあり方を模索している社会人

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フリーランスのライター・コピーライターのマルヤマトモコです。LOCAL CAREER SHIFT(以下、LCS)のnoteライティングチームのメンバーとして、また一人の参加者としてイベントを体験してきました!今回は、地方で「やりたいことがない」状態から、人脈を広げ、様々なテーマを自分の中で掛け合わせながら事業を展開する伊渕南々絵さんがゲストです。コロナで大打撃を受けたブライダル業界を“ホーム”に、ポジティブな奮闘はワクワクの連続でした!


イベントプログラム

LCSは、ご参加いただくことで「自分の価値観をアップデートし、自分軸を持って主体的に生きる。その人たちが面白い社会をつくる」ということを目指すプログラムです。プログラム構成は次のようになっています。

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1.ゲストプレゼン:ゲスト本人より「現在」の活動をお聞きする。
2.ライフヒストリーインタビュー:ライフヒストリーチャートを活用した、ゲストの「過去」についてインタビューする。
3.トークセッション:ローカルキャリアのこれから、「未来」の可能性についてセッションする。
4.対話・質疑応答タイム:参加者同士で意見や感想などの思いを共有し、キャリアについて主体的に考える。参加者から、ゲストに聞いてみたいことを直接質問する。

プログラム開催の背景については以下の記事に詳しく書いてあるので、気になった方は読んでみてください。


1.ゲストプレゼンから今の活動を知る


あらためて1stシーズン- 第4回ゲストをご紹介します。


<伊渕南々絵さん>
山形県出身・在住。ブライダルプロデュースやバルーンを使ったビルやショップ、イベントの装飾、個人向けブーケ&バルーンサービスを展開(アルトバルーン)。さらに「好きなお店や場所を応援したい!」と、ヤマガタ未来Lab.という情報サイトでライターとして執筆活動をしています。

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▲伊渕さんがクリスマスディスプレイした駅ビル

「バルーンだけだと結婚式やギフトといった特定の環境でしかお手伝いができないけど、2枚目の名刺を持つことで活動の幅が広がりました」と伊渕さん。

2018年からは山形の起業家育成プログラム「山形大学EDGE-NEXT」に広報スタッフとして参画。もともとは豪華な講師陣に「受講したい!」と思いつつも受講料が高額だったため、ライターとして取材をするスタイルを事務局に提案し、現在に至るそうです。

しかし一番のベースであったブライダル産業がコロナウイルス感染症拡大で大打撃。仕事がほとんどなくなってしまったことから、美味しいコーヒーの淹れ方をカフェの人に習ったり、山菜が届いて参加者一緒に料理をするといったオンラインイベント「HAPPY HOME PROJECT」を立ち上げたり、新プロジェクト「山形の景色とストーリーを活かすLocal Wedding」をスタート。これはヤマガタ未来Lab.の出会いから始まった、山形だからこそ叶うオリジンルウェディングのサービスです。

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▲オンラインイベントの様子(4月上旬に企画を思いついた時点でzoomの使い方もよくわからないところからGWには開催…チャレンジング!)。


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得意なことや経験を生かして、コミュニティや趣味、仕事がかけ合わさって、影響しあっている伊渕さんの活動のフィールドの広さが窺い知ることができました。


2.ライフヒストリーチャートから過去のキャリア観を学ぶ

ここからはLCS主催者である山本と伊渕さんのトークセッションでプログラムは進みます。

パッと見た瞬間、波の激しさが気になりすぎる、伊渕さんのライフヒストリーチャート。。。。

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幼少期は、起業家のご両親のもと、一人っ子としてのびのびと育ってきた伊渕さんですが、6歳のピアノコンクール入賞経験、そして高校時代に初めて女子グループからハブにされたことが決定打になり、「いろんなことを経験したい」「人と違うことをしたい」と「人の輪の中に入りたい」という葛藤を抱え、挑戦することに蓋をする不完全燃焼の学生時代を過ごしたそうです。

しかし、不本意だった進学先の大学での元コンサルタントのゼミの先生と出会いからビジネス心理学にのめり込み、大学生活が楽しくなると気持ちは一転。

「何が向いているかわからないからこそ、いろんなことを経験したいと思って、オーストリアの国際会議で論文を発表したり、マルタ島に留学したり、挑戦の日々になりました。大学の友人はうまくいく・いかないではなく『それいいじゃん』と肯定してくれたからこそ、安心していろんな挑戦や経験を大事にできました」

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卒業時のキャリア選択では、「何がやりたいかわからない」ながらも、少なくとも東京で大人数の一人よりも、山形で何か人と違うことをしたいとUターンを決意。

しかし、24歳で伊渕さんは地方ならではの壁にぶち当たります。

「東京と比べてビジネスの話ができる人が少なく、コミュニティを作りに色々なイベントに参加しました。週9飲み会みたいな(笑)。そこで仕事や出会いにつながったりもしていきましたが…」一番ライフヒストリーチャートが落ちている26歳の時、伊渕さんはキャリア史上最悪の事件を起こしてしまいます。
それが結婚式のフィナーレのシーンを演出するバルーン発注漏れ。外とのコミュニティづくりに時間と体力を割くあまり、当たり前のことがキチッとできなくなってしまっていたのです。

「一番苦しかった経験ですが、この時にスタッフがすごく助けてくれて、この時にひとりで抱え込むのではなくスタッフを頼ることを学びました。頼られるのは意外と嬉しかったりするし、できないところを見せるのはかっこ悪いことじゃない。評価されるのは私がじゃなくてみんなが、という風に価値観が変わりましたね」


3.トークセッションから未来の可能性を学ぶ

そしてトークセッションは、過去の経験を糧にした、現在の伊渕さんの活動へ。

「ご縁をつなぎながら新しいチャンスを結ぶことができている、その背景は?」という山本からの問いに対する伊渕さんの答えは、すべての「何かやりたいけど、何をしたらいいかわからない」と思う人の背中を押すような言葉でした。

「私の場合は、やりたいことが最初からあったわけではなく、『独自性を出したい』×『人が繋がりやすいローカル』という条件で、ベースの部分が満たされていれば、何をするかは究極は相手が喜んでくれることであればなんでもよかったんです。そしてバルーンやヤマガタ未来Lab.など私にある5つのカテゴリーの掛け合わせで、どんどんやれることが広がっているんです」
『生まれた土地やスキルは自分だけのもの』であり、『恐れずに挑戦していくこと』『発信していくこと』が大切で、やりたいことがわからなくても、一つの分野では一番になれなくても、『得意なカテゴリー×自分の環境』で満たされるものを探ると自分の道が見えてくるのではないでしょうか」

コロナで大打撃を受けたブライダル業界ですが、「できない理由を探すよりも、やっちゃえば意外とできたりするし、今まで出会って来た人たちとの縁の積み重ねでできることもあります」と伊渕さん。やるなら面白いことを!と、ポジティブに向き合っている姿に、こちら側まで元気付けられる気がしました。

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▲「いろいろ挑戦しても、“死にはしないだろう精神”です」と笑う伊渕さん。

この時に出た言葉が、何人もの参加者が「印象に残った」と口にした「山形は課題先進県」。高齢化や空洞化など、変えたい人たちはいて、そこにはチャンスしかないと思っているという考え方です。

「まず自分が何ができるか考えて、課題解決できる場を自分で作ってしまうんです。地方は受け身で楽しみを待っているとつまらないと思いますが、自分で解決しようという思考の人には絶対いいと思います

地方での働き方を考えるうえで、ものすごく響いた言葉でした!

4.対話を通じ、キャリアについて主体的に考える

今回もブレイクアウトルームを使用し、4,5人のグループに分かれて対話を行いました。

その後、全員で行うトークセッションでは、伊渕さんの参加していた対話グループで話題に上がった、具体的に伊渕さんが実践している“ご縁の結び方”が紹介されました。

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「『この人との出会いを大事にしたい』と思った時に、その人へ『今日はありがとうございました』という当たり障りのないメッセージだけではなく、『あなたのこういう視点がすごく勉強になった」など、記憶に残してもらえることを意識すること、おすすめです」

さらに、ネガティブなことも人のせいにするのではなく自分にも何かしら改善点があると思えるようになったきっかけの本として「鏡の法則(野口嘉則)」を紹介してくださいました(その場でネット注文する参加者も!)。

最後に、伊渕さんから参加者に寄せられたメッセージです。

「これから地方で生きていく若い人に向けて私ができることは、私自身が楽しんでやっている姿を届けることであり、だからこそこれからも挑戦しながら頑張っていこうと思います。今山形駅から徒歩5分の事務所の1階を面白い場所にしようとしているので、ぜひ遊びに来てください。その時は、皆さんのストーリーも聞けたら嬉しいです」

手の届かない“遠い存在”ではなく、今日から取り組めることを学べて、話したり飲みに行ったり一緒に活動することが思い描ける、“手が届く”距離のLCSのゲスト陣。今回のLSCも、リアリティと共感、発見、そして親しみがたくさん湧き、今すぐ山形に行きたくなりました(コロナが落ち着いたら絶対!)。

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最後までお読みいただきありがとうございました!
イベント本編での出会いはもちろんのこと、プレイベントの運営メンバーの他にも全国で多様なキャリアを築いているメンバーが関わっているので、参加の際は是非私たちのと出会いも活用してください。
アグレッシブに働き方を考える皆様との出会いを、楽しみにしています!

▼興味を持たれた方は、ぜひイベントの趣旨や関係者のキャラなど、より深くチェックしてみてください。
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