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花嫁が実家で菓子を撒く。

花嫁が実家で菓子を撒く「花嫁菓子」という文化がある。

東海地方、特に尾張地域・美濃地域では昔、「花嫁菓子」という文化がありました。花嫁が実家を出発する際に、親戚の人らが屋根の上などから近所の人や祝福に来てくれた友人などに菓子をまいて花嫁を送り出した風習。その文化が「菓子撒き」となり、新郎新婦の晴れの門出を皆で祝福するようになりました。

尾張大國霊神社

現在では結婚式場で参列者に菓子を撒くという演出のひとつになっているらしい。

お菓子まきの始まりはなんと江戸時代!
当時、東海地方では花嫁が実家を出る際、親族が、近所の方やお祝いに来てくれた友人などにお菓子をまいて花嫁を送り出していたと言われています。それが今では、新郎新婦がゲストに「幸せのおすそわけ」としてお菓子をまくセレモニーとして特に東海地方で親しまれているんです♩今では全国にも広まっていますよ!

ウェディングニュース

私は一度だけ、地元で見たことがある。
幼い頃、近所のひとが結婚するからと、花嫁の実家まで親と一緒に出向いた。
いまではあまり見かけないが、自宅で婚礼衣装に着替え、車で式場に向かう花嫁だった。
白無垢に身を包み、綿帽子(角隠しだったかもしれない)を被り、自宅の庭に集まった近所のひとに、二階から菓子を撒いた。
菓子を撒き終わると、花嫁は近所のひとに挨拶をし、祝われながら車に乗り込み式場に向かった。
近所のひとは畑仕事を終えたひとから、ちょっと小綺麗な服に身を包んだひとまで、様々だった。

先日書いた名披露の話もそうだが、近所付き合いが減った昨今、近所への結婚報告の行事がまるっとなくなりつつあるんだなと思った。
なくなりつつある文化を実際の目で見ることができたことは、とても良い経験になった。
ただ、こちらも形を変えて式場での菓子撒きとして残っていくのは嬉しく思う。



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