私はよくやさぐれる（小説家のエッセイ）

人生でどうにもならない事が起こった時、自分でそれを解決できないと感じる時、大きな高い壁や強い絶望感に心を支配され、この先が全く見えないと思う時、私はよくやさぐれる。

ああもう無理、何回やっても駄目、無理、もう頑張るの無理、疲れた、あと百年ぐらい休みたい。百年ぐらい寝てたい、なんにもしたくない、何にも頑張りたくない、勉強も仕事も家事もスキンケアも、トイレやお風呂すら嫌。そう思う事がよくある。これまでの人生、何でこんなに神からの嫌がらせみたいな事ばっかりなんだろう私の人生、って思う事が多かった。

過去の人生の、心がやさぐれたエピソードをぱぱっと書いてみる。

子供の頃、何度試みても、母が全く話を聞いてくれなかった時。

何回受けても英検に受からない時。

共学の子が楽しそうに恋愛の話をしてるのを見て、中高一貫校の女子校だった私は指くわえて見てた時。

大学一年生で、初めて男の子に告白し、どタイプの子で、もう一生この人しか好きにならないって思った人から思いっきり振られた時。

どんな恋愛アドバイスも役に立たないような恋愛をしてる時。

大学院を辞めないといけなくなった時、普通に修士号を取得していく人を見た時。

どんな仕事も長続きしないのに、ネットやリアルで同じ職場に残り続けて活躍している人を見る時。そしてだいたいそういう人はバキバキに仕事ができる。

どんな会社にも一個も自分のやりたい事が無い時、そしてどんな仕事にも受からず働きたいのに面接落ち続ける時。神に働くなって言われてるのかと思った。

見た目では仕事できそうな女に見られるのに、実際中身はスーパーポンコツだし本人も本当はこんな仕事やりたくてやってる訳じゃない・・・って思ってる時。

彼氏が居ないのにティファニーのCMを見て、彼氏からジュエリー送られてキャッキャうふふしてるカップル役のモデル達を見て、心がくさくさする時。

彼氏が居ないのにゼクシィのCMを見て、心がくさくさした時。

彼氏が居ないのに「結婚したら家建てよ☆」みたいな家のCM見て、心がくさくさした時。

何故かだいたい彼氏とちょっと前に別れてて、毎年あげる男が居ない、バレンタインの時。

クリスマスが近くてクリスマス一色な街中を歩いてて、しかもその時求職中で、仕事も彼氏も無く、ギフトをあげる相手も居なかった時。

やっと結婚したいと思える彼氏と出会えたのに、結婚話も出てたのに、家族の大反対で別れ、彼氏からも「こんなめんどくさい親の居る彼女に冷めた」的な事を言われ、人生に絶望した時。

フリーランスをせっかく始めたのに全然稼げてなくて落ち込む時。

フォロワーの多い友達に頼んでTwitterで宣伝してもらったのに、全然本が売れなかった時。

結婚後流産した時、子供関連のCM見て落ち込んだ時。

せっかくビッグな仕事の依頼が来たのに、内容がえぐすぎて断るしかなかった時。

せっかく無名人インタビュー受けたのに、全然売れなかった時。

お腹の子供のために少しでも稼いでおきたいけど、すさまじく眠いし、未だに全然稼げてない時。

・・・だいたいこんなもんかな。

私はよくやさぐれる。嫌な事があるとどうしようもない事のように感じるし、人よりも壁が大きく感じる。だからやさぐれる。嫌な事が何度も何度もあると、挑戦するのすら馬鹿らしくなって、全部やめたくなってしまう。

別にだからなんだって訳じゃないし、オチも無いんだよね。ただ、何となく書いてみたくなって、誰か共感してくれたら嬉しいなって。

それだけ。