建築屋が不動産屋を嫌う明確な2つの理由|dislike
こんにちは。
デザインと色が決め手となり新発売のNikeズームフライ6を購入してしまった中川です。ランニングを初めてもうすぐ1年程になりますが、着実に靴が増えていき4足目となりました。
私は、2024年7月よりnoteをはじめ、毎週土曜日に記事を投稿しています。家づくりをされている方や、夢を追いかける若造を見守って下さる方は、お気軽にスキ、フォロー、コメントして下さると大変励みになり嬉しいです。
自己紹介はこちらの記事をご覧ください。
さて、今回は前回の記事の続編です。近いようで遠い『建築と不動産』の違いが生んでる、大きな壁について記事にしてみます。前回の記事をご覧になっていない方は下の記事タップしてみてください。
最近はよく建築を生業とされている方とお会いする機会が多くなりましたが、お話しするたびに不動産屋に対する悪いイメージが分かってきました。
開口一番『不動産屋に用はないから帰ってください!』と言われることが度々ございます。
それに対し、時間を割いて何者でもない私のお話を聞いてくださる方々がたくさんいらっしゃるのもまた事実です。
そして、そんな私のお話を聞いてくださり、建築に対する想いが強くあることを知ってくださると、ざっくばらんに不動産屋に対する不満を教えてくださいます。
今日はそんなやりとりの中で感じた、建築屋が不動産屋を嫌う2つの理由を知ってくださると嬉しいです。
※〇〇屋という言葉はあまり良くないと教わってきましたが、記事ではあえて使っていますのでご了承ください。
嫌う理由➊:上に建つ建築のイメージがアップデートされてないから
土地が進化することはあまりありません。地震等による地形変動はあるにせよ、開発された土地でなければ、土地は元々そこにあるものだからです。
分筆(土地を切り分けること)や合筆(土地を合体させること)でびっくりするような形の土地もありますが、足し算引き算なので進化ではありません。
しかし、建築はどうでしょうか。斬新なアイデア、技術の進歩、暮らし方の変化。時代に合わせてアップデートされていくものです。
そんなアップデートに対して、しっかりアンテナを張って情報を受け取らなければ、先取りはおろかついていくことすらできないのですが、受け取ろうとする不動産屋はとても少ないです。
そのため、こちらの記事にも少し書いておりますが、土地の問題を建築で解決できることを知らない不動産屋が多いのです。
もちろん建築の知識が豊富な不動産屋の方はいらっしゃいますが、この『アップデート』が非常に重要だと私は考えています。
未だに『とりあえず広くて南東角地買っときゃ間違い無いから!』とアドバイスしてしまうのです。
それでは、うまくいかなくなるのが次の理由にも繋がります。
嫌う理由➋:総予算を取り合う関係だから
当たり前の理由ですが、とても重要なお話です。
お客様にとって重要なことは
『結局いくら借金するの?毎月いくら払うことになるの?』
この1点です。
つまり建築と不動産はお客様が借金する総予算を取り合う関係にあります。
例えば、総予算4000万円のお客様がいたとして、2000万円の土地を購入してしまうと、住宅に使えるお金は2000万円しか残りません。
建築費が高騰する世の中において、住宅の予算が2000万円というのは決して多くはありません。
しかし、不動産屋の利益の多くは販売価格に対する仲介手数料です。あえて嫌な言い方をすると、より値段の高い土地を売ったほうが儲かります。
そのため、多くの不動産屋は、土地の上に建つ住宅の費用をあまり考慮せず、より高い土地を案内し購入させようとすることがあります。
…
ここで勘の鋭い方はこう思うはずです。
『土地探しから建築屋と不動産屋で始めればいいじゃん。仲良くしなよ。』
ぐうの音もでません、おっしゃる通りなんです。お客様の利益だけを考えれば、おのずとその意見が出てくるはずです。
そもそも、この取り合いが問題となる理由は『土地の購入が先』だからです。ここがとてもネックなんです。
私はそんなところに着目して、新しい家づくりのプロセスを考えております。私の活動は、このプロセスが1つのテーマになるはずですので、独立する際にはしっかり発信できるように準備を進めてまいります。
いかがでしたでしょうか。
先週と今週の記事を通して、建築と不動産の違い、そしてその違いが生んでいる両者の壁について知っていただけたら嬉しいです。
みなさんが正しくて楽しいと心から思える家づくりがしたいですね。
私は毎週土曜日に、不動産業界のリアルや家づくりの疑問について更新していますので、お気軽にスキ、フォロー、コメントして下さると大変励みになり嬉しいです。みなさんの理想のお家、読んでみたい記事のテーマについてコメントで教えてください‼
お付き合いいただきありがとうございました。
それではまた来週。