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  • LLL Magazine

    「これからの社会や技術をみんなでデザインする」ためのデザインアプローチであるリビングラボや共創、参加型デザインに関するさまざまな記事をまとめているマガジンです。

最近の記事

リビングラボの参加者を集める方法

坂倉編(9・10)はどんな話? 2023年から始めたLiving Lab Laboratory(LLL)のLLLラジオ(詳しくはこちら)。最新話、LLLラジオの坂倉編(9・10)には、坂倉編は、「まずはどうやってリビングラボを始めるか」の秘訣がたくさん隠されています。 坂倉さん自身の軌跡からは、今のリビングラボの研究の基盤が何年にもわたって地道に積み上げられてきたことがわかります。まずは、ご自身の関心ごとから始まり、それが、自然の流れとしてリビングラボに行き着いたと言える

    • リビングラボを「繋いでいく」ための仕組み:リビングラボ・セーブポイント(前編)

      1年くらい前から、日本のシビックテック(注1)コミュニティである「Code for Japan (CfJ)」の方々との草の根的な連携が始まっています。そこでは、リビングラボの「セーブポイント」という仕組みをみんなでつくっています。 リビングラボのセーブポイントとは何なのか?なぜつくっているのか? 今回の記事では、LLL(赤坂)の視点から、掘り下げてみようと思います。 なお、CfJでこのプロジェクトを引っ張ってくれているメンバのひとりである今村さんも、セーブポイントに関するn

      • リビングラボのポッドキャスト ~LLL Radio、始めました~

        LLLのPodcast番組、始めました! 今月(2024年3月)から、我々の研究プロジェクトLLL(Living Lab Laboratory)のPodcast番組、LLL Radioを始めました! LLL Radio   - 番組へのリンク:  Spotify / Apple podcasts   - 配信日: 毎週水曜(※繁忙期など配信頻度が少なくなる可能性あり)   - 料金: (もちろん)無料 収録自体は、年末年始くらいからやっていたのですが、編集の時間がなか

        • リビングラボのガイドブックについて考えるワークショップ

          我々に必要なガイドブックとは? 前回の記事では、リビングラボの立ち上げや運営に関する様々なガイドブックを深掘りした結果について書きました。その中で、国内のガイドブック/ツールもいくつかピックアップしましたが、やはり、本格的なものは欧州(ENoLL)でつくられているものが殆どです。 …そうなると、基本的には英語で書かれていますね。私は研究者なので英語の資料も頑張って読みますが、国内の実践者にとっては”取っつきにくい”資料だと言わざるを得ません。また、その内容自体も、欧州の社会

        リビングラボの参加者を集める方法

        • リビングラボを「繋いでいく」ための仕組み:リビングラボ・セーブポイント(前編)

        • リビングラボのポッドキャスト ~LLL Radio、始めました~

        • リビングラボのガイドブックについて考えるワークショップ

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          11本

        記事

          リビングラボの実践ガイドツールを深掘りしてみる

          リビングラボの実践ガイドツールのあるべき姿とは? ここ最近、日本国内において、リビングラボを立ち上げようとする動きが増えているように思います。ただ、リビングラボは非常に広い意味やアプローチを含む曖昧なコンセプトなので、いざ、「リビングラボを始めよう!」と思い立っても、何をしたらいいのかか明確にならず、モヤモヤと悩んでしまう人も少なくないかもしれません。(実際、ここ最近、そういった類のご相談がすごく増えています。) そこで今回は、リビングラボの立ち上げや実践を支援するための「

          リビングラボの実践ガイドツールを深掘りしてみる

          リビングラボの自己評価ツールを開発!

          「リビングラボの自己評価ツール」に関する論文を解説します リビングラボに関する論文が、Journal of Engineering and Technology Management (JET-M)という国際ジャーナルに採択され、出版されました! JET-Mは、イノベーションマネジメント系の分野では、グローバルにも評価が高いジャーナル。ここに、日本からリビングラボに関する論文を掲載できたのは、とてもよかったです! でも、英語で10ページ以上もある論文だと、日本の皆さんにはな

          リビングラボの自己評価ツールを開発!

          OLLD2023報告会 イベントレポート

          LLL×坂倉研で、OLLD2023報告会を開催! 9月にバルセロナで開催されたリビングラボの国際カンファレンスOLLD(Open Living Lab Days)2023。現地でご一緒した、唯一の日本人参加者2名(東京都市大の坂倉さん+三木さん)と、報告会イベントを開催しました! 今回の報告会は、参加者の方々との対話を重視するという観点から、限定公開(招待制)の形式で実施。10/25(水)19:00-20:30、Zoomでの完全オンライン開催でした。当日は、30名強の方に

          OLLD2023報告会 イベントレポート

          OLLD23 レポート02: Social Lab

          前回に引き続き、OLLD23の参加レポートです。 今回の記事では、OLLD23での、私(赤坂)のプレゼンテーションの内容やそれに対する反応(質問等)などについて振り返ってみたいと思います。 今回の発表内容 OLLDには、研究者による研究発表のセッションがあります。Full paper、Short paper、Posterなど、いくつかの形態がありますが、基本的には、専門家によって組成される評価委員会による査読(レビュー)を受け、採択されれば、会議の場で発表できると仕組み

          OLLD23 レポート02: Social Lab

          OLLD23 レポート01: Training Session

          リビングラボ概念の体系的な理解 2023年9月20日(木)~23日(土)にバルセロナで開催されたOLLD23(Open Living Lab Days 2023)に参加してきました! OLLDは、欧州を中心としたリビングラボ実践者/研究者コミュニティであるENoLL(European Networks of Living Labs)が年1回開催しているイベントです。研究者による研究発表もあれば、実践者によるワークショップセッションもあり、様々なテーマのセッションが同時並行

          OLLD23 レポート01: Training Session

          はじめまして、LLLです。(後編)

          前回の記事(前編)では、日本におけるリビングラボの実践・活用に関する大きな問題は、リビングラボ実践のベースとなる方法論や知見、情報が共有されていないこと、すなわち、リビングラボ実践のための<インフラ>が整備されていないことにあることを述べました。 この後編では、この問題を解決するために、LLLとして、どのような研究プロジェクを立ち上げたかを、簡単にご紹介します。 なお、LLLで実施する研究プロジェクトは、トヨタ財団「先端技術と共創する新たな人間社会」プログラムの支援を受けて

          はじめまして、LLLです。(後編)

          はじめまして、LLLです。(前編)

          リビングラボを考えるラボはじめます。 2023年4月から、Living Lab Laboratory(通称、LLL)という、リビングラボ・共創に関する研究プロジェクトを始めました。 LLLは、その名の通り、「リビングラボ」について考える「ラボ(=研究所)」です。特に、“日本の社会文化的文脈”におけるリビングラボのあり方や方法論を構築することを目的としています。私=赤坂文弥(産総研)の他に、秋山弘子さん(東大)、安岡美佳さん(ロスキレ大)、中谷桃子さん(東工大)、南部隆一さ

          はじめまして、LLLです。(前編)