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ミント(メンソール)の認知症予防




①ミントとは?

科属:シソ科ハッカ属
原産:ユーラシア大陸

ペパーミント
Image by congerdesign from Pixabay
スペアミント
Image by Wilbert Rodriguez from Pixabay

②ミント精油に含まれる成分

ペパーミント

メンソール……40.17%
抗菌・ウイルス・新菌・感染、免疫向上、強壮、鎮痛麻酔、冷却、血管収縮、筋肉弛緩、血行促進、冷却後温感、鎮痙

メントン……24.43%
粘液溶解、脂肪溶解、瘢痕形成、肝臓強壮、胆汁分泌促進、抗ウイルス・真菌、去痰、分娩促進

1,8-シネオール……4.72%
抗気管支炎、去痰、抗菌抗ウイルス、免疫増強、血行促進、知的能力・判断力・理解力を向上

リモネン……4.01%
イソメントン……2.89%

香りの精油辞典 P147より引用

ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの交雑種で、清涼感あふれるミントの香りがする。

主成分はメンソールやメントンで、1,8-シネオールなどを含む。高血圧の人や、妊娠中は控えるべきとされる。

スペアミント

カルボン……64.35%
中枢神経刺激、覚醒、去痰、胆汁分泌促進、殺虫

リモネン……16.20%
消化促進、鬱滞除去、抗感染、血流促進、殺菌、抗ウイルス、免疫刺激、肝臓強壮、腎機能強化

メンソール……2.38%
抗菌・ウイルス・新菌・感染、免疫向上、強壮、鎮痛麻酔、冷却、血管収縮、筋肉弛緩、血行促進、冷却後温感、鎮痙

1,8-シネオール……1.50%
抗気管支炎、去痰、抗菌抗ウイルス、免疫増強、血行促進、知的能力・判断力・理解力を向上

β-カリオフィレン……1.47%
酢酸ジヒドロカルビル……1.46%
ミルセン……1.30%
β-ブルボネン……1.11%

香りの精油辞典 P95より引用

葉の先が尖っていることからスペア(槍)と呼ばれる。歯磨き粉の香り。
主成分はカルボンで、リモネンなどを含む。妊娠中は控えるべきとされる。


③メンソールって何?

特有の芳香がある揮発性の油、テルペンの一種。
ミント類の精油に良く含まれており、清涼感のある香りと、冷感がある。

メンソールの結晶


④メンソールの記憶力向上効果


図4(G) アルツハイマー病モデルマウスにおける、メンソールの記憶への影響

対象:APP/PS1マウス(アルツハイマー病モデルマウス)
方法:恐怖条件付け試験
投与:メンソールは蒸留水に溶解され(1:1000 w/v)、6か月間の実験で、1か月に1週間(計6週間)、1日に15分の吸入が8回(3時間ごとに1回)行われた。

恐怖条件付け試験では、すくみ反応(Freezing)が多いほど、記憶力があることを示している。

図4(G)
縦軸:すくみ反応で止まっていた時間の割合(%)
横軸:空気を吸入したコントロール群と、メンソール吸入群
考察:メンソール吸入群はコントロール群と比較して記憶力が向上する

Improvement of cognitive function in wild-type and Alzheimer´s disease mouse models by the immunomodulatory properties of menthol inhalation or by depletion of T regulatory cells


ミントの花に来たマルハナバチ
Image by Annette Meyer from Pixabay


⑤メンソールを用いたヤードム商品

メンソールを用いて、ヤードムを開発しました。
紫🟣、緑🟢、黄🟡、橙🟠、全てのヤードムにメンソールを使用しています。緑🟢では、ペパーミント精油も使用しています。

その他ヤードムに含まれる精油の効能は、以下のマガジンをご覧ください


参考文献
Improvement of cognitive function in wild-type and Alzheimer´s disease mouse models by the immunomodulatory properties of menthol inhalation or by depletion of T regulatory cells

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