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ローズ(シトロネロール, ゲラニオール)の効能
①ローズとは?
科属:バラ科バラ属
原産:チベット、中国雲南省、ミャンマー
![](https://assets.st-note.com/img/1696190826442-ujqSaSoO2a.jpg?width=1200)
Image by Emilian Robert Vicol from Pixabay
②ローズ精油に含まれる成分
ローズ アブソリュート
ダマスク ローズや、キャベッジ ローズから、溶剤で抽出した精油
フェニルエチルアルコール……48.76%
収れん、抗炎症、抗痙攣、多幸感、精神的な痛みや不安の鎮静
シトロネロール……22.58%
抗感染、免疫向上、強壮、鎮静、筋肉弛緩、収れん、血行促進
ゲラニオール……12.60%
抗感染、免疫向上、強壮、鎮静、皮膚弾力回復
ネロール……8.12%
強壮
ローズ オットー
ダマスク ローズや、キャベッジ ローズから、水蒸気で抽出した精油
シトロネロール……35.18%
抗感染、免疫向上、強壮、鎮静、筋肉弛緩、収れん、血行促進
ゲラニオール……19.00%
抗感染、免疫向上、強壮、鎮静、皮膚弾力回復
ネロール……8.60%
強壮
フェニルエチルアルコール……1.43%
収れん、抗炎症、抗痙攣、多幸感、精神的な痛みや不安の鎮静
ローズ ゼラニウム
フクロソウ科の植物で、バラ科ではない。バラに香りが似るので、ローズ ゼラニウムと呼ばれる。
シトロネロール……31.63%
抗感染、免疫向上、強壮、鎮静、筋肉弛緩、収れん、血行促進
ゲラニオール……13.69%
抗感染、鎮痛鎮静、免疫向上、強壮刺激、皮膚弾力回復、収れん、弱い局所麻酔、胆汁分泌、昆虫忌避、交感神経の興奮を沈めイライラを抑える
蟻酸シトロネリル……7.14%
抗炎症、免疫調整、鎮痛鎮静、抗痙攣、神経バランス回復、血圧降下
イソメントン……6.06%
粘液溶解、脂肪溶解、瘢痕形成、肝臓強壮、胆汁分泌、抗ウイルス・真菌、去痰
リナロール……4.72%
メントン……0.52%
主成分はシトロネロールやゲラニオールで、フェニルエチルアルコールなどを含む。通経やホルモンに影響する可能性があり、妊娠中の使用は避けた方が良い。
上記の効能は、伝統的にこのような効能があると言われてきたもの なので、科学的に根拠があるか、定かではない。
参考文献
香りの精油辞典 太田奈月著
③シトロネロールって何?
特有の芳香がある揮発性の油、テルペンの一種。
ローズや、シトロネラなどの精油に良く含まれている。
![](https://assets.st-note.com/img/1696195455023-68mCP78LCW.jpg?width=1200)
Image by Hans from Pixabay
④シトロネロールは体重増加を減少させる
![](https://assets.st-note.com/img/1696195634785-vZhdyj2bau.png?width=1200)
対象:Wistar系雄性ラット(270 ~ 310g)
方法:陰嚢部、および腸間膜部の脂肪組織の重量測定
投与:全ての群で高脂肪食を摂食した。水で希釈したシトロネラ精油(1%)、Rシトロネラール(1%)、β-シトロネロール(1%)を5週間吸入した。コントロール群(HFD)は吸入しなかった。
図3
縦軸:全動物の体重に対する脂肪組織の割合
横軸:投与した薬剤
考察:吸入処理無しで、高脂肪食を摂取した動物(コントロール)は、吸入処理した動物と比較して、脂肪組織が高い傾向を示した(p > 0.05)。
結論:シトロネラオイル、特にβ-シトロネロールの吸入は、交感神経活動を亢進させることにより体重増加を減少させ、食欲減退に関係した。β-シトロネロールを吸入したラットでは、コレステロール値も低下した。
⑤ゲラニオールって何?
特有の芳香がある揮発性の油、テルペンの一種。
パルマローザやローズなどの精油に良く含まれており、何か足りないバラのような香りを持つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1696194653142-ngwXULFIXu.jpg?width=1200)
Image by Annette Meyer from Pixabay
⑥ゲラニオールはコレステロールを減少させる
![](https://assets.st-note.com/img/1696196879784-zgt6SFVRjg.jpg?width=1200)
対象:Wistar系雄性ラット(290~310g)
方法:血清中のグルコース、コレステロール、トリグリセリド濃度の測定
投与:48時間ごとに10分間、30日間吸入した。
G1…生理食塩水(0.9%g/v)の吸入
G2…ゲラニオール(8.36 mg/L)の吸入
G3…パルマローザ精油(13.73 mg/L)の吸入
図1
縦軸:血清中の濃度(mg/dL)
横軸:測定項目と投与群
結論:ゲラニオール(G2)およびパルマローザ精油(G3)はG1と比較して総コレステロール値を低下させた(P≦0.05)
⑦考察
コレステロールが減少すると何が起こるのか?
コレステロール値が高くなると、動脈硬化が進み、放置すると脳梗塞や心筋梗塞の原因になり得ます。
一方、コレステロールは肌や髪をなめらかにしたり、各組織の細胞膜やステロイドホルモンの消化吸収を助ける働きもあります。
一概に、コレステロールを減らした方が良いとは言えません。詳しくはこちらのサイトなどを見てください。
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