不安を大きくしたのは栄養不足だった・後編
【不安を大きくしたのは栄養不足だった・前編】の続きです。
まだ読んでいないかたは、こちらからどうぞ。
4. どうして栄養不足で不安になるのか
一般的に、栄養が足りなくなる状況ってどんな状況でしょうね?
栄養が足りないということは、まず、十分に食べられていないということが考えられます。
十分に食べられていないということは、食べ物が手に入らない過酷な環境だということ。
過酷な環境にいるときは、身を守ることが最優先。
そのために、まわりの変化に敏感になって、万一の事態に備えて、できるだけ早く危険を察知する必要があります。
なので、不安な情報がたくさん集まります。
どんどん不安が増します。
そんなときに出血するような事が起こると命の危険があるので、それに備えて血管を縮めます。
なので、体は冷えます。
そんな状況だというのに、生理で出血しているなんて、体にとってはまさに危機的状況です。
不安は増すばかり。
加えて、勝手気ままに行動してしまう小さな子に対しては、大きな声で怒ることで危険を知らせて、少しでもおとなしくして身に危険が及ばないようにします。
こうしたことは太古の昔から私たちに備わっている、自分と大切なひとの身を守るための、とても原始的で本能的な脳と体の働きと言えます。
A子ちゃんは自分と子供を守るために必死だったんですよね。
5. A子ちゃんはなぜ栄養不足に?
でも、今は原始時代ではないし、A子ちゃんはかなり安全な日本に住んでいます。
そして、A子ちゃんは自分の血液の状態に応じた栄養を栄養療法用のサプリメントで補っていました。
それなのに、どうして栄養が足りなくなるの?って思いますよね。
A子ちゃんの場合、子育て中というのが大きな要因。
子育て中は24時間365日労働。
かなりブラックな労働環境です。
子育て中はいろんなことが起きます。
成長の過程で、なんでもかんでもイヤイヤと叫ばれることもあるし、夜泣きが続くこともあります。
子供と一緒にいるときはずっと子供の命を預かっている状態なので、基本的に神経がオンなのに、昼も夜も通してこうだと、オフになるヒマがありません。
さらに、A子ちゃんは自宅でやっている仕事の締め切りもあるというタイミングで、夫さんや実家のヘルプが頼めない状況が重なっていました。
A子ちゃんは、ストレスMAXの状態が続いていたんです。
ストレスを受けたとき、体はストレスに対抗するホルモンを作ったりして体を守ります。
そのために、栄養が大量に消費されるんです。
A子ちゃんはふだんから栄養を補給していたけど、ストレスのために需要がそれをドーーン!と上回っていて、
さらに、そういうときはゆっくりのんびり食べてもいられないから食事の量が減るだけでなく、消化や吸収もしにくくなります。
それで、栄養が足りてない状態になったことが考えられます。
なので、効率よく吸収しやすい栄養療法用のサプリメントを少し摂ったことで、不安がやわらいだんです。
これがA子ちゃんの実感したこと。
6. A子ちゃんだけの話じゃない
子育てママに限らず、どんなひとでも、いつもは対応できていても、過酷な状況が続くとA子ちゃんのようになる可能性があります。
それは、性格的な弱さとか、精神力がないとか、そんなことじゃないんです。
すっごく頑張っているんです。
なので、こうなることがあることを、サポートする側の人が知っておくといいですよね。
7. 不安を必要以上に大きくしないために
という、栄養と不安の密接な関係を知っていただけたでしょうか。
ストレスが栄養を大量に消費するので、ストレスだなぁと少しでも感じたら、栄養、特にたんぱく質やビタミンBとCを多め多めにしてみるといいです。
これは甘やかしじゃなく、理性的な対応です。
そして、サポートする側のひとは、適度な距離感で、「食べれているかな」「眠れているかな」と様子を聞いたりして、必要なサポートをできるといいですよね。
ひとに備わっている、回復しようとするチカラを信頼しつつ。
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