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くまの子犬時代①まずはヨット暮らしから始まった

私たちは5月から9月のほとんどをサンフランシスコ湾に停留しているヨットで、残りはレイクタホという山の中にある家で暮らすという2拠点で生活しています。くまに出会ったのは私たちが船生活に入っていた初夏でヨットクラブのメンバーからパピーたちの里親を探している人がいると教えてもらったことがきっかけでした。

なぜヨットに住むことになったのか

もともとサンフランシスコベイエリアに住んでいた私たちが車で約3時間半かかる山の家に引っ越したのは2008年。ところが山に住み始めてからやはりベイエリアにも拠点が必要だと気が付くまでに時間はかかりませんでした。なんだかんだとベイエリアに戻る用事が続発したのです。

夫はセーリングが好きで20フィートの小さなヨットを持っていたし、私にはヨットに住んでる親しい友達がいてに船生活っていいなあと思っていたところでした。本当に船で生活なんてできるのかとにかく試してみようと小さなヨットを購入することになりました。(ヨット生活にご興味のある方はこちらへどうぞ)

最初のヨット(家)ロシエラ号
キャビンにはリビングルームと奥にベットルーム。
小さいけど機能的なキッチンもついていました。

くまがヨットのおうちにやってきた

かわいいパピーがたくさんいたよ、とヨットクラブのメンバーがあまりにも熱心に勧めるのでそれじゃあ見に行くだけね、といって隣町まで行ってみることになりました。

私たちが行ったときは9匹いたパピーたちのほとんどが引き取られていて3匹だけ残っていました。その3匹の中でなぜかくまだけが私たちのあとをひたひたと追いかけてくるのです。その姿が可愛すぎて結局連れて帰ってきてしまいました。

こうしてくまは私たちの家族になりました。ヨット生活を始めて2年目の夏2009年の6月25日、ちょうど生後2か月を過ぎたところでした。

パピくま。ヨットに到着!

こんな小さいパピーをヨットに連れて帰って海に落ちたらどうしようと最初は心配したのですが、実際には取り越し苦労でした。

ヨットにはコックピットと呼ばれる舵を取るためのスペースがあります。コックピットにはかじ取りの場所に加えて左右にベンチがあり、セーリング中にはクルーがここに座り航海のための様々な補助をします。またコックピットには船内(キャビン)に梯子で降りていく入口もあります。

このコックピットは5キロしかなかったちびっ子くまを遊ばせておくにちょうどよい場所になりました。小さすぎるので自力でベンチに上がることはできないから海に落ちる危険なし。そしてキャビンに降りることもできないので勝手に船内をうろうろしない。なのでコックピットが大きなケージのような役割を果たしてくれました。

コックピットでキャビンへの入口に身を乗り出すくま。下(キャビン)に降りたいなあ。


ねーねー、と頭をのせてみたり、
手をかけてみたり。でも自力では降りることができないのです。

キャビンに降りたがる時はだっこして入れてあげます。たいていはひとしきりごろごろ遊んだ後にばったり寝てしまいます。

キャビンにて。眠くなってきちゃった。

自分が生まれた大きなおうちで2か月過ごしたあとに始まった小さなヨットでの生活。くまはすんなりと新しい生活を受け入れてくれました。

マリーナの仲間たちにもお披露目


マリーナにあるセーリングクラブの仲間たちにもくまをお披露目しました。ここはウインドサーフィンやセーリングのためのNPOクラブで私と夫が出会ったのもこのクラブでした。

ちょうどウインドサーフィンのセッションが終わったばかりでパーティ中の仲間たちはくまを大歓迎してくれました。このセーリングクラブはくまがこの先たくさんの人たちに可愛がられながら多くの時間を過ごすお気に入りの場所となりました。パピー友のサコに出会ったのもここだし、くまが大好きな人間のお兄ちゃんたちの何人かもこのクラブのメンバーです。

ウインドサーフィンのセールの上をちょろちょろ歩く、これは何だろう?
これは何かな?くんくん。くまのパーティライフの始まりでもありました。
まだ未成年だしー
パピーくまはもこもこの毛玉でした。

こうしてくまと私たちの生活は、サンブランシスコ湾に浮かぶ小さなヨットから始まったのでした。

つづく (次回は6月4日(土)更新です)





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