くま最初のメキシコキャンプ①:何もない海岸でキャンプ
くまの最初のメキシコ旅行は、カリフォルニアから地続きのバハカリフォルニア半島(Baja California)にある見事に何もなーい海岸でのキャンプでした。何もないってお店とかがないんでしょ、というレベルではなく、電気もなければ水道も通っていないレベルの何もなさでした。一番近くにあるよろず屋さんへはガタガタ道を60キロ走らなければなりません。時速30キロくらいでしか走れないので2時間近くかかります。
唯一あるのはウインドとカイトサーフィンのバケーションを提供する会社が運営するテント。チャーターの小型飛行機でサンディエゴから飛んできたお客さんたちが軍用キャンプ風のテントに滞在します。運営会社はゲストへ食事や水の提供とギアを貸し出しますが、泊り客以外へのサービスはゼロ。ふつうのホテルみたいに泊り客ではなくても利用できるレストランとか売店はないのです。なので私たちのように自力でキャンプする人たちは水や食料など必要なものをすべて運びこむことになります。飲み水と生活に使う水を含めて水をどれだけ持っていくかの判断が難しかったです。
今振り返ると、これだけ何もないところに生後5か月のパピーを連れて行くなんて何考えてたんだろう私たち、と思ってしまいます。でも当時は何も考えず、スクラフィ兄ちゃんとパピーくまを連れてスバルのフォレスターに荷物を詰め込んで、メキシコに向かいました。
目的地の海岸サンカルロス(Punta San Carlos)は、サンフランシスコベイエリアからは1250キロの距離なので多くの仲間たちは交代で運転しながら15時間を一気に走りぬきます。
私たちはサンディエゴのホテルで最初の一泊、翌日はエンセナダ(Ensenada)に寄り道してそのあとサンクインティン(San Quintin) のキャンプ場でもう一泊し、3日目にサンカルロス(San Carlos)に到着というゆっくりな行程になりました。
サンカルロスへ向かうには幹線道路のメキシコ1号線の途中から舗装されていないローカルな道に入っていきます。リピーターのウインドサーファーたちが作っておいてくれたサンカルロスへの行先表示板のおかげでローカル道への入口を見逃さずにすみました。ここからは舗装されていない道が60キロ続きます。
沙漠の中のガタガタ道を2時間走ると太平洋に面した海岸に到着します。いい風と波のたつ時期(秋)だったので、かなりの数のキャンプがすでに設営されていました。
実はほとんどの人たちはバンかキャンピングカーで来ていて乗用車でテントを張っていたのはかなり少数派でした。
うちのキャンプの隣にはサンカルロスに何度も来ている友達の完璧なキャンプがありました。フォルクスワーゲンのパンに日よけと風よけ付き。電力はソーラーパネルから引いて冷蔵庫までありました。キャンプも達人になると水も電気もないところでかなり快適に暮らせるんだなと学ばせてもらいました。
冷蔵庫を持っていなかった私たちは、時々漁にくる地元のフィッシャーマンたちから捕れたての魚介類を売ってもらって料理しました。新鮮なので焼いたりゆでたりして塩をふるだけでおいしかったです。
このキャンプ旅行には、くまのパピ友サコ(ボーダーコリー)が来ていました。サコはくまよりちょっとだけ年上でくまが小さいときからの遊び仲間。このキャンプでもパピー同士でつるんで遊びまわっていました。
ワンコたちオフリーシュで自由に走り回っていたのですが、私たちが設営していたキャンプの下は20メートルくらいの崖。こんな危ないところでサコとくまは崖から落ちることもなく無事でいてくれてほんとによかったとつくづく思います。
さて旅の目的はウインドサーフィンなので、基本は毎日海に出ます。外海なのでいい波がたちますが、時には波が高すぎて私のレベルでは出れない日もありました。
こうして外界から遮断されたリモート地でのキャンプは順調に始まりました。ところが4日目の夕方に発生した事件のためあえなくキャンプを中断することになってしまったのです。
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