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アメリカドライブ旅行:静かな海辺のリゾート、メンドシーノ(Mendocino)後編

アワビが捕れる浜で一泊してメンドシーノに到着しました。初日のキャンプ場からメンドシーノまでは約10分であっという間に到着です。

メンドシーノの中心地(ダウンタウン)は海に突き出した巨大な岩の上にのっかっていて同じ岩の上には州立公園もあります(Mendocino Headlands State Park)。

崖の上のトレイルを歩く州立公園


この州立公園は大きな岩の上をぐるりと1周できるトレイルがあって、断崖絶壁から海を見下ろす景観は圧巻です。トレイルは崖のすぐ上にあるので転落したらそのまま海に落ちてしまうかもと思う箇所がところどころあります。立ち入り禁止の看板などは出ていないので個人責任で気を付けるしかありません。ごつごつした岩があちこちに突き出し岩に波が打ち寄せてしぶきを上げ岩の上にはアザラシや海鳥たちが休憩しているのが見えます。初めて来たときのうわーすごい!という感動は写真やビデオだけでお伝えするのはとても無理な素晴らしいものでした。

くまは海を見下ろす崖の上のトレイルに連れて行ったときに、海を目指して崖を走り降りようとした前科があるので崖上のトレイルを歩くときには必ずリードを付けます。

岩と海のフォーメーションがとにかくすごい
アザラシや海鳥だちが岩のあちこちで休んでいるのが見えます。まるで自然の水族館。
こんな感じのトレイルを歩きます。崖下には小さな浜があり降りていくこともできます。
トレイルの向こうは崖
ワンコたちは危ないのでみなオンリーシュ

豆のように小さなダウンタウン


州立公園の崖トレイルを歩いたあとはダウンタウンへ行ってランチを取ることになりました。ものすごーく小さなダウンタウンで、あれ?これで終わり?と思うサイズです。メンドシーノはサンフランシスコ界隈では人気のリゾートなのにあまりにもダウンタウンが小さくてお店が少ししかないことに驚きました。

ミニダウンタウンでしたが、なかなかおいしいペストリーとコーヒーを出すカフェとまずまずのフィッシュアンドチップスを出すアイリッシュレストランを見つけることができました。アイリッシュレストランは夕飯で行ったのですが、ものすごく混んでいてテーブルにつくまで少なくとも30分くらい待たされました。でも他にめぼしいレストランがなかったのでじっと我慢で待つことになってしまいました。観光客の数に対してお店の数が少なすぎるなと思いました。

ものすごく小さなダウンタウン
カフェを見つけた
焼きたてべストリーとコーヒーで朝ごはん
こちらのアイリッシュレストランは大繁盛でものすごく混んでいました。

ビーチが目の前にあるRVパークで宿泊


この日のお宿は入り江になっているビーチの目の前にあるRVパーク、キャスパービーチRVパーク(Caspar Beach RV Park)です。ちなみにRVパークとはキャンピングカーのための宿泊設備で電気や水の供給、汚水処理の施設などが併設されています。RVとはリクリエーショナルビエクル(Recreational vehicle)の略でキャンピングカーのことを意味します。キャンピングカーでの旅がとても盛んなアメリカにはどこに行ってもRVパークがり連休などの繁忙期でなければあらかじめ予約しなくても当日で空きがあります。

私たちの旅はほとんどが行き当たりばったりでよさそうなキャンプ場やRVパークがあればざっと中を見学させてもらって気に入ったらその日に宿にするというパターンがほとんどです。旅の前にあらかじめ予約をいれることはほとんどないので行先や予定にしばられることなく気ままに旅ができます。どんなにレビューなどで良いことが書いてあっても、実際に現地を見る情報に勝るものはない、ということもこういった旅のスタイルから学びました。ただしこれができるのはオフシーズンや平日、あまり知られていない場所へ行くときに限ります。この旅では海目の前のRVパークでが気に入ったので2泊することになりました。

残りの2泊はこちらのRVパークに泊まりました。
RVパークでキャンプを設営。
なんちゃってキャンピングカーの中にて。くまもペピも泳いだあとでびしょびしょ。

このRVパークが素晴らしかったのは、パークの目の前がキャスパービーチという小さな浜になっていたことです。さくっと歩いて浜まで行けるのは個人的には一番好きなタイプのキャンプ場です。楽しかったメキシコキャンプ旅行を思い出しました。くまはとても水が好きな子だったので、朝早く誰もいないビーチを一緒に散歩して、夕方にはまた夕陽を眺めにビーチへ行きました。

RVパークの目の前にあるビーチ。
太平洋に落ちる夕陽が素晴らしかった。

岩場遊びが楽しいラグーナポイントビーチ


メンドシーノの周辺は切り立った崖とところどころにビーチがある地形になっています。小さなビーチがほとんどですが、北へ約20キロほど上がって行ったところにラグーナポイントビーチ(Laguna Point Beach)という大きな浜辺があります。長い浜辺が続いていますが、入り江にはなっていないので大きな波が次々に打ち寄せるビーチでした。

波がきつすぎて波打ち際で遊ぶのは無理なビーチでしたが、ビーチの端っこにはラグーンがあって引き潮の時に岩場を散策することができます。荒々しいビーチでは海に入れなかったくまでしたが、ラグーンでは潮だまりでちゃぷちゃぷと楽しそうに遊んでいました。小さな魚やザリガニみたいな虫やたくさんのカニが潮だまりにいるのがよく見えます。なんといっても海水がほんとうにきれいで本来の海ってこんなに透明なんだなと改めて感動じました。サンフランシスコの海ではまったく見れない光景でした。

メンドシーノ滞在の2日目は一日中このビーチでのんびりしました。ビーチにはキャンプ場もありましたが、超人気のキャンプ場のようで満杯でした。キャンプホストによると1年前から予約が入るほどの人気だそうで私たちの’ような行き当たりばったり旅行者はまず泊まるチャンスはないだろうなと思いました。

荒々しい波が打ち寄せます。
引き潮の時の岩場を散策
ちゃぷちゃぷと岩場のプールにつかるくま
カニさんがいたよ。
湿地帯にそって遊歩道が作られています。

次回はアメリカ南西部を3週間かけて周遊した旅行記が始ます。

つづく


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