くまのヨット暮らし④船暮らしってこんな感じだよ
南カリフォルニアからヨット、バルー(Baloo) がやってきました。ワンコ3と人間2の大家族でも十分暮らせる大きなヨット。バルーのおかげで船生活がさらに快適になり、2012年の後半は夏が終わっても山に戻らずにほとんどの時間を船で過ごすことになりました。
船暮らしはちょっと豪華なキャンプ生活
船で暮らすってどんな感じなのってよく聞かれます。船でも家でも生活は多きく変わらないです。大きな違いは家に比べるとスペースが格段に小さくなることと、家ではやらなくてもよいことが増えます。
例えば生活用水はデッキにある水道から水タンクへ定期的に給水し、汚水は汚水処理施設に捨てなければなりません。何かと面倒なことはあるのですが、船生活ってちょっと豪華なキャンプ生活みたいな感じでこの特別な楽しさは家で住む生活では味わえないです。
たとえば朝起きてハッチを開けてコックピットに出ると周りは海。カモメやペリカンが飛んできたり、アザラシが泳いでいることもあります。海の向こうに落ちる夕陽の美しさや、満月の夜の静かなマリーナ。自然とすぐ隣合わせの生活は船にいるからできることなんだろうなと思います。
どこで寝ようか?
私たちのメインベットルームは船の先端にあるビーバース(V-berth)と呼ばれるスペース。ところが船の先端は停泊していても結構ゆれるのです。実は船酔いする私としては風の強い夜などはゆらゆらしすぎて船の先端の部屋でねるのはあまり居心地がよくないのです。そのため、揺れが少ない船の後方部にあるベットルームで寝ることが多くなりました。
くまもビーバース(V-berth)はあまり好きではなかったようで、めったに来ることはなかったです。私と同じで車酔いはしないけど船酔いする子だったので揺れるビーバースは苦手だったのかもしれません。
私が船の後方のベットルームに寝る時はのこのことやって一緒に寝るのですが、朝までにはキャビンのカウチに移動していました。
朝が苦手なくま
私は15年以上完全リモートワークなのでラップトップとネットワークアクセスがあればどこからでも仕事ができます。バルーで暮らし始めた最初の数年は、キャビンのテーブルが私の仕事場でした。
くまは私が仕事をするときに使うところで寝るのが好きだったようで、朝起きるとどてーんとイーサネットケーブルの上で寝ていることがよくありました。こんな朝はへそ天爆睡しているくまの横でラップトップを立ち上げて仕事開始。しばらくする起きて大きく伸びをしますが、かなりのあいだボケーっとしています。
朝が弱い寝坊助ワンコだったので、早起きして散歩に行こうよーと朝からテンションが上がることはなかったです。朝が弱いワンコっているんだなあとくまと暮らして初めて知りました(笑)
船ではへそ天続出のくま昼寝
私が仕事をしている間、ワンコたちは思い思いのところで気持ちよさそうにお昼寝します。くまはよくスクラフィにくっついてカウチで昼寝をしていました。
山の家で寝る時はあまりへそ天にならないくまですが、なぜか船で生活しているときだけはへそ天で寝ることが多かったです。船だと大きなケージみたいなものだから安心できるのでしょうかね?いまだに謎です。
午後になると気温が上がってくるので、風通しがよくてひんやりする床の上もくまの昼寝スポットでした。
もちろん外で潮風を浴びながらのお昼寝も大好きでした。船のサイズが大きくなってデッキもひろびろ。船の横やコックピットのベンチなどで潮風を浴びながら気持ちよさそうに寝ていました。
ご飯の時間だよー
山の家にいる時は、ワンコたちそれぞれがかなり離れた場所でごはんを食べます。近くでごはんを食べるとごはんをめぐっての喧嘩になることがあるのです。船ではスペースが限られているので、ものすごく離れたところで食べることはできませんが、くまのダイニングは船の後方部、ぺぴは前方部でスクラフィはカウチの上、とそれぞれの場所が決まっていました。
食への情熱が薄いスクラフィ兄ちゃんはごはんをちょっとだけ残すことがよくありました。くまはスクラフィが食べ終わるのを見計らってカウチに飛び乗って残りのごはんをぱくぱく。そして空っぽになったお皿をいつまでもなめ続けるのが毎食の日課になりました。これを私たちはくまのデザートタイムと呼んでいました。
シニアになってからもデザートタイムは続き、そのままお皿を枕にして寝落ちしてしまうことがよくありました。
美しい夕暮れのマリーナ
夕暮れ時のマリーナはそれはもう本当に美しくて、デッキで潮風を受けながら寝そべるくまの横に座って夕焼けの海と空をいつまでも眺めるのが大好きでした。このすばらしさこそが船で暮らす醍醐味の一つなのだと思います。
くまのヨット暮らしのエピソードはまだまだ続きますのでお付き合いいただけると嬉しいです。
次回はヨットで暮らすくまのお風呂についてのエピソードです。
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