見出し画像

2023夏の思い出。ハッピードリームサーカス京都公演

この夏、私が住む町にサーカスの一座がやってきた。

サーカステントに高揚する INSTAX SQ1 チェキで撮影

疲れた心にサーカスを。美しい肉体、技の極致。練り上げられた流れるような進行。エアリアルショー、金網バイクショー、空中ブランコなどバラエティに富んだステージが組み込まれており観衆を飽きさせない。

サーカス団員達のキレキレの肉体と卓越した技は、言葉がなくても多くを物語っていた。一歩間違えば大事故となる致死性ムンムンのクレイジーなショーですらも、さらりとやってのけ、笑顔で颯爽と舞台を去る。最高にかっこいい。

笑い、泣き、驚きの感情が心に去来する。不意に涙が流れる。今の自分に足りない感情を補ってくれた。

子供、大人、じいちゃん、ばあちゃんまで皆がニコニコしている。純粋な拍手が鳴り響く。テントの中は素晴らしい世界だった。

サーカスは、一日複数回公演。週休一日。実にハードなスケジュールだと思う。

しかし、彼らは仕事について多くを語らず、名前も出さず、努力や苦労を客に悟らせず(悟らせたら客が引いてしまうだろう)、メディアが一人ひとりを取り上げたり、評論家がチヤホヤしてくれる訳でもないし。ステージだけで、自分たちで作った物だけで勝負して、生業としている人達。

私が心酔しているストリップ劇場、そこで活躍する踊り子さん達とも相通ずる要素を多分に感じた。最高にかっこよくて憧れる。

あと、サーカスで神々しいほどに美しい男性の肉体を持った出演者を見たように思う。ストリップ劇場に通い、女性の肉体の美しさは骨の髄まで刻まれている。銭湯で頻繁に出会う武闘派兄ちゃんの肉体は引き締まってて素晴らしいが、殺気を放っており美しさは感じなかった。

まだまだ知らない感覚がたくさんあるのだな。自分の知らない表現と出会うことで、感覚の地平が開拓されていく。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?