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社会への違和感


尊敬する男性上司が私に言う。
「僕は、どうしても自分の部署に女性職員が欲しかったんだ。君が来てくれて、本当に嬉しいよ。」と。

私はもやりとした。
だけど、尊敬している上司の手前、怪訝な顔はできなかった。

大学受験の時もそうだった。
推薦受験で土木分野の学科。女性だから、倍率が低くなるし、受かりやすいかも、と予想された。
私は案の定、受験に合格した。
ホッとした気持ちが大きかったが、
心のどこかで、もやりとしていた。


私は少数女性という枠の中での勝負にしか勝てないのか。

男女平等な社会の中や大勢の女性の社会では、突き出ることができない人間なのか。

その時から、どこか男性にも劣りたくない、という気持ちが大きくなった。そんな気持ちすらも、自分では嫌気がさした。

そんな中、結婚、出産、子育てが降りかかって来た。
いや、私が選んだ選択だ。
結婚も出産も子育ても、とても神秘的で、
唯一無二の、かけがえのないものである。
2人の子供たちは、私に信頼を置いているし、
真っ直ぐに私と向き合ってくれる存在だ。

しかしその状況が私のキャリアの重荷になっているのも間違いない。

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