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海外研修Day5&Day6振り返りレポート

Hello!
海外研修5日目と6日目の模様をお届けします。
(帰国後平日はインターン&イベントに行き、休日はダラダラした生活をしていた結果、気づいたら帰国から2週間以上経過していました…)

5日目は、Computer History Museumの見学と、Sequoia Sake Brewaryとい
うSakeの酒蔵をやっているNoriko Kameiさんのお話を聞きに酒蔵へ行きました。
6日目は、朝からPURAG AND PLAYでModule QのDavid BrunnerさんとHomma Inc.の本間毅さんのお話と、最終ピッチということで英語でのピッチを現地の駐在員の方や起業家の方の前で行いました。また、そのピッチにいらした方からのお話も伺いました。

Computer History Museum(CHM)

5日目の最初は、Computer History Museum(CHM)を訪れました。
CHMでは、コンピューターの歴史を軸に、シリコンバレーのインターネット産業の発展を見ることができました。機械好きな自分としては、配線丸出しの昔のコンピューターや半導体を見れたり、初代のMacなど歴史を紡いできたパソコンなどを見ることができ非常に楽しかったです。また、普段から博物館や科学館などにはよく行くのですが、初めて海外の博物館に訪れて、英語の展示で非常に新鮮でした。

また、ミュージアムショップでシリコンバレーの歴史について書かれた英語の分厚い本「The Code: Silicon Valley and the Remaking of America」を購入。英語の勉強にもなりますし、面白そうな内容だったのでつい購入。絶賛英語に苦戦しながら読み進めています。

Noriko Kamei's Talk

続いて訪れたのは、Sequoia Sake BrewaryというSake(日本酒。日本で作られていないので、日本酒と呼べずSakeと呼んでいる)の酒蔵をやっているNoriko Kameiさん。彼女の人生やなぜSake造りをしているのかなどを伺いました。
このお話の中で、私が違和感を持った点は、輸入した高級日本酒よりも国内で作っているSakeのほうが高いという点と、同じ製法で作られていても、日本国内で生産されていないと日本酒というなまえがつかえないという点でした。
サンフランシスコが物価や人件費が高いことから日本から輸入した日本酒のほうが安いという点なのですが、たしかに、サンフランシスコは世界の中でも物価が高いところだと思います。ですが、逆を返すと、日本が安いとも見れます。サンフランシスコでは時給が約5000円なのに対し、日本の蔵人は1000円弱と5倍以上の差がついています。これは、サンフランシスコが高いだけではすまないことなのではないかと感じました。日本が安い国になっているのではないかと以前から言われていましたが、それを実感することとなりました。
また、日本酒は日本で生産されていなければならず、それ以外の土地出できたものは日本酒と名乗れないというのは、様々考えなければならないと思いました。非常に確かに、技術の確立されていない日本以外の国で粗悪なものが日本酒として出回ることは、日本酒のブランドを汚すのでよくないことかもしれません。ですが、日本酒を世界に広め、技術を残すということは、少子化で、文化が消えていっている日本にとっては、必要不可欠なことであり、日本酒というブランドを地域によって区切るのはいかがなものかと思います。例えば、認定の基準をクリアしたものには、日本酒という名前を名乗らせたり、地域名+日本酒(Ex.サンフランシスコ日本酒)のように区別をしつつも日本酒として認めるということをして言ってもいいのではないかと思いました。

David Brunner’s Talk

Davidさんのお話を聞いて、自分は、研究がしたい!と思いました。以前から、テックビジネスを作ってきたのは技術を生み出す研究だと思っており、研究にもビジネスと同じくらい関心がありました。そのため、後期からのゼミナールでは、2ndゼミで大学院進学や研究を行う高松宏弥ゼミに入ることを決めていました。その研究欲の火種に風を吹き込まれたような気がしました。
Davidさんは、スタンフォード大学でコンピューターサイエンスを専攻してその際にデータフージョンというものを学んでいました。その技術を使ってModule Qという会社を立ち上げました。それを見て、改めて研究の大切さを実感しました。自分で研究することはもちろんのこと、他の人の研究を社会実装するということも大事だと思いました。私が研究したいのはもちろんのこと、実際に社会に実装できそうな研究があるかどうか、学術の世界にアントレプレナーシップを持った人がいるかいないかも非常に大切だと思いました。そこで、まずは、研究の現場を知るためにも、文系的視点ですが、研究したいと思いました。現在、11月と4月にある国際的なシンポジウムのために「日本の学部レベルにおけるアントレプレナーシップ教育に関する研究 武蔵野EMCを事例に」というテーマで発表が決まっているので、研究を頑張りたいと思いました。
他にも、Davidさんからのお話では、起業家としての視点や、AIについての学びを多く得ました。彼の話は非常に波長が合い、聞きやすく、ためになる話が非常に多かったです。

本間毅's Talk

本間さんのお話は、日本とアメリカ双方で起業した上でなぜ今アメリカに残っているのかというところが非常に印象に残りました。
本間さんは、学生時代に起業し、Sonyや楽天等の大企業で勤務したあと、アメリカで建設業を行う非常に面白い経歴を持っていました。
そんな経歴の中でなぜアメリカに残ってアメリカで起業したのかという思考が示唆的であったため印象に残りました。
キーワードとして上がってきたのは、「Go global or die」というワードで、日本の危機感を煽るワードでした。実際、アメリカでの1週間を通じて、その危機感は非常に強く感じました。日本だけでは市場が小さくなり続ける一方でビジネス的には不利ということを何度も言われ、シリコンバレーを理解していくうちに、悔しさを覚えるくらい納得してしまいました。
また、ビジネス設計のプロセスの違いも非常に学びになりました。日本では、独自の技術・プロダクト→ソリューション→セールスチャネル→PRマーケティングだが、シリコンバレーではユーザーの悩み→ライフスタイルやUXデザイン→ビジネスモデル設計→技術やビジネスモデル設計と日本と逆のマーケットインで考えるというところが特徴的で、これが世界を変えるビジネスを多く送り出してきたシリコンバレーの考え方なのかと知りました。

本間さんのお話

Presentation

そして、今回の研修の締めくくり最終プレゼンが多くの現地の方々もいる中行われました。お題を「My business pitch to be developed」と「My future after this trip」の2つからどちらかを選択し、3分で行うというものでした。
私は、「My business pitch to be developed」を選び、現在取り組んでいるLUMMAプロジェクトを紹介しました。
初めて完全英語でプレゼンテーションをしたのですが、英語のほうがゆっくりまとまって話せたので、洗練されたプレゼンテーションができたような気がします。
しかし、僕の中では正直失敗で、オーディエンスから興味を持っていただけなかったように思えます。原因としては、そもそも多くの人が知らない木材の流通という点、説明不足でわかりにくい点など様々あったと思います。これからもこの事業のピッチは言語問わず行うと思うので、より伝わりやすいピッチができるように準備したいです。

当日資料はこちら。ご興味あればぜひ御覧ください

また、今回行ったピッチをアップデートした形で、CIC Tokyoで行われるEMC ENTREPRENEURSHIP NIGHT 2023 ~Grow your global mindset!~(9月21日16:00~21:00)でピッチします。興味のある方は是非お越しください。ピッチの他にもEMC教員によるセッションもあります。


学生のプレゼンテーションの間に、引率教員のプレゼンテーションも行われました。
羊一さんからは、いつもどおりの学部に対する思いが聞くことができ、改めてスイッチが入りました。
金杉さんからは、人は人生で10万時間仕事をするというお話を改めてしていただき、これからの働き方を考えさせられました。
平石さんからは、「考えるな。何でもやれ」という非常に強いメッセージを頂きました。

平石さんのプレゼンテーション

そして、すべての研修の行程が終了し、Farewell Dinnerへ。最後もアメリカらしいすごく大きなステーキでした。

そして、翌日昼の便でサンフランシスコをあとにし、帰国しました。

これでシリコンバレー研修の振り返りは一旦終わりです。
研修が終わって2週間。この研修を活かせるように日々学びを意識して生活しています。

最後に、今回このような素晴らしい機会を得ることができてすごく感謝しています。今回の研修に関わってくださった皆様ありがとうございました。

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