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【期間限定無料】純ジャパ海外大学受験③ 海外大学のお金の話

🇯🇵 筆者の経歴
・純ジャパ
・留学/海外移住経験なし
・親族に英語話者なし
・高校から国内のインターナショナルコースに進学
・大学受験はアメリカと日本を併願
・国内大学の国際系学部に進学した後、9月からアメリカの大学へ進学

純ジャパである筆者は情報やコネクションが何もないまま海外大学受験に挑み、とても苦労した。純ジャパだけど国際系の進路に興味がある同志達へのサポートになればと思い、実際に経験したことで知った、学校の宣伝や情報サイト、本には載っていなかったリアルをまとめ、執筆を始めた。純ジャパに馴染みのない制度や単語は全て詳しい説明、公式サイトのURL、そして私の体験談付きで解説。受験期に何度も見返す参考書になるような、詳しい情報と体験談両方含めた体験記となっている。


第3回は海外大学のお金の話。よく海外大学進学というと、海外大学の魅力が先に語られがちだけれど、海外大学は日本の大学とは比にならないほどお金がかかる。と言っても、どのくらいかかるのか、国によって違いはあるのか、等具体的な数字を見てから考えたいという人も多いのでは?当時、そもそも海外大学を受験するかどうか悩んでいた私は、まず受かったとして進学することができるのか、どの国の大学なら金銭的に行けそうなのか、奨学金にはどんな種類があるのかなどを先に知りたかった。しかし、どんなサイトでどのように調べたら具体的な数字が出てくるのかわからず曖昧な知識しか持たないまま受験先を絞ってしまい、今となっては後悔している。今回は、受験先を絞る上で役に立つ海外大学受験の金銭的な情報をご紹介。


そろそろ海外大学受験するかどうか決めたい

筆者が思う各国大学受験のイメージ

恐ろしい学費/奨学金の話

基本的に英語圏の国の大学は学費が高い
「〇〇University net price calculator」と調べると、自分の進学先と経済状況から各大学でかかる学費とどのくらいの奨学金がもらえるかをアバウト計算できる。

例えば)Harvard University: https://college.harvard.edu/financial-aid/net-price-calculator

学校にもよるものの、有名校や人気校、都会にある学校などは1年間の学費のみで約600〜800万円+生活費で1000万円以上はかかると想定していいだろう。

大学の奨学金制度

大学が出してくれる奨学金は主に2種類
・financial aid (財政援助)
家の財政的に学費が足りない生徒に援助としてお金を出してくれる制度。基本的には、足りないと言った分だけ貰うことが出来る。
・scholarship (奨学金)
成績/活動が優秀な生徒を褒め称えるために少し学費を免除する制度。その通り、貰える人数は限られている上、家の財政事情によって貰える額が変わったりしない。

「奨学金を多く出しています」と書いてあってもそれは国際生に当てはまらない場合が多いので注意。インターネットや学校の紹介ページで、「日本人が〇〇Universityから奨学金を貰って進学」と書いてあっても、その人が日本国籍でない可能性がある。
Googleで「〇〇University financial aid for international students」と調べると確かめることができる。田舎にあるuniversityやリベラルアーツcollegeはfinancial aidを国際生にも出している場合が多いが、都会にあるuniversityはただでさえ人気なので厳しいことが多い。

また、Financial Aidを出していない大学には注意が必要
Scholarshipはあくまでご褒美的な立ち位置なので、financial aidがない=基本的に授業料は自腹で払える前提
ということになる。
実際に、例えばscholarshipはたくさんあるものの国際生へのfianncial aidがないBoston Universityには出願する際には、このConfidential Statement for Financing Studies & Sponsorship Support Confirmationを提出しなければいけない。この文書には「This form is necessary to certify that you have sufficient funds for your first year of study.(この書式は、留学初年度に必要な資金が十分にあることを証明するために必要です。)」と書いてあり、自費もしくはすでに合格した奨学金で受験時に大学一年生分の学費を払えることを証明しないといけない。
https://www.bu.edu/admissions/files/2020/03/Confidential-Statement.pdf

日本の奨学金制度

有名なものを4つ

・エン人材教育財団奨学金(2023年にはじまったばかりの奨学金のため色々詳細が変わる可能性あり)
https://en-scholarship.jp
2024年度の応募要項PDF
https://test-panpaci.com/en-hec/wordpress/wp-content/themes/en-hec/pdf/guideline.pdf
2024年度の対象校

合格すれば留学に必要な経費を全負担してくれる
7月〆
年間2から3人程度
提出資料:日本語Essay2個、各テストスコア、調査書、面接
年収制限なし
全国のトップ層の帰国子女が受ける上、合格人数が圧倒的に少ないので難易度はとても高い。そのため、規定には無いが、SAT1450以上/TOEFL105点以上は帰国子女と肩を並べるために必須。

・柳井正財団公募制学校推薦海外大学奨学金
https://www.yanaitadashi-foundation.or.jp/
2023年度の応募要項PDF
予約型:
https://assets.ctfassets.net/gs60q4osgnvs/4o1zHdigklYoIXcuOvvo2E/ee15400c403eee1e801fb18e28e4370e/_______________8____________________________________________________________________.pdf
合格型:
https://assets.ctfassets.net/gs60q4osgnvs/4o1zHdigklYoIXcuOvvo2E/1bca975e0f2f52d0091bc6bf91a56dec/_________________________2024_9________.pdf

2025年度の対象校(毎年微妙に変わるので注意)

合格すれば年間約1400万円支給
海外大学を受験する前、または合否通知が来る前に奨学金の合否が決まる予約型(8月〆)と、海外大学に合格したことをもって奨学金に申し込む合格型(3月〆)がある。
合格人数はそれぞれ全国で20人程度ずつ。
提出資料:日本語のEssay3つ、各テストスコア、学校の推薦書、成績証明書、面接
年収制限:2700万円(これを超える年収を持つ家庭は奨学金に応募できない)(これも毎年微妙に変わるので注意)
全国のトップ層の帰国子女が受けるので難易度はとても高い。そのため、規定には無いが、SAT1450以上/TOEFL100点以上は帰国子女と肩を並べるために必須。

・公益財団法人笹川平和財団 GLOBAL LEADERS SCHOLARSHIP
https://scholarship.spf.org/
2023年度の募集要項PDF
https://scholarship.spf.org/wp-content/uploads/2023/06/2023年度募集要項.pdf
2024年度の対象校(毎年微妙に変わるので注意)

合格すれば、アメリカ留学であれば年間約1400万円、イギリス留学であれば年間約1200万円支給。
海外大学から合否通知が来る前/を受験する前に奨学金の合否が決まる予約型(8月〆)と、海外大学に合格したことをもって奨学金に申し込む合格型(3月〆)がある。
合格人数は年間で最大40人程度
提出資料:日本語のEssay2つ、各テストスコア、学校の推薦書(任意)、面接
年収制限なし
全国のトップ層の帰国子女が受けるので難易度はとても高い。そのため、規定には無いが、SAT1450以上/TOEFL105点以上は帰国子女と肩を並べるために必須。

・JASSO海外留学支援制度学部学位取得型
https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/gakubu/2024.html
2024年の応募要項PDF
https://www.jasso.go.jp/ryugaku/scholarship_a/gakubu/__icsFiles/afieldfile/2023/08/28/2024g_youkou.pdf
対象校:特になし。英語圏でなくでもOK。
日本政府がやっている留学支援制度
合格すれば、国・地域によって異なるが年間約300万円を国費で支給してもらえる。
合格人数は80人程度
提出資料:日本語のEssay4つ、その翻訳4つ、各大学の志望理由Essay、それの証明書類、各テストスコア、所得証明書、学校の推薦書、卒業証明書、面接
10月〆
年収制限なし
とにかく準備する資料やEssayが多い。準備段階で断念しないように注意。他の奨学金に比べると競争率は低いが、貰える金額も少ない。また、その年の応募要項が出るのがギリギリなので昨年の内容で予め準備しておくことがおすすめ。

奨学金の情報は毎年大きく変わる上、その地域に住んでいる人限定のもの(埼玉発世界行きなど)もあるので自分で調べることをおすすめする。

‼️行きたい大学を絞る前に、家の財政的に行けるのか、そこまでお金をかけて行く理由があるのか吟味するべき。
筆者は財団からフルに奨学金が貰えないと海外大学に行くのが厳しかったため、エン/柳井/笹川の対象校リストにある学校+学校側から国際生にもフル奨学金を出してくれるリベラルアーツcollegeのみ、とミニマムな受験スタイルにすることを決めた。

なお、筆者は受験しなかったので調べていないが、英語圏ではないヨーロッパの大学は学費が安いらしいので興味があったら調べる価値あり。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回は、筆者が実際に経験したアメリカの大学受験に特化した大学の選び方や課外活動の進め方などをご紹介します。

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