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雷雨

外は折からの雷雨だ。
明け方からの雨で、ようやく寝ていたところを起こされたというのに、雷まで加わって、しかもまたお腹がキュルキュルしてきた。
一晩中ぐっすりと眠れなかった。
2時間おきによたよたと起きて、階段を転げ落ちないように気をつけながら、ふらふらと台所までたどり着く。
処方されている頓服薬を服用して、また眠りについたが、今回はなかなかにきつかった。

こんなことなら台所の隣の部屋で寝ればよかった〜(⁠ ⁠・ั⁠﹏⁠・ั⁠)

末っ子を寮へ送り出して、実家に一人で過ごして二日目。
ホッとしたのかガクッときたのか、なんだかお腹の具合がおかしい。

そういえば昨日、何年かぶりに友達とランチをした時の会話に、こんなのがあったなぁ…

「どこかのお店でランチ会のあと、参加して
 いた全員が嘔吐下痢だったらしいの。
 あとでお店に言いに行ったんだけど、
 店主は
 『今の季節ですからね〜なんかほかのものを
 食べられたんじゃないですか〜?』
 と、とぼけられたのよ〜。」

なんでもすぐにその便を持って保健所で調べてもらわないと確定されないそうだ。
みんなそのあと晩ごはんを作っているから、自分で調理したものがもしそうだったら、と思うと、すぐには言い出せなかったらしい。そんな話を聞きながら、また別のお店でランチをしていたのだが、そのうちの一人が

「子供には依存しないことよ。」

とぼそっとつぶやいた。

男の子三人を育てあげたお母さんらしく、その言葉には妙に説得力がある。
でもよくよく聞いてみると、子供たちは家の外へと送り出したものの、一人っ子で育った彼女は、実のお母さんのことで頭を悩ませているらしい。

やっぱり依存なんだろうか。
急に子供二人を同時に巣立たせることになって、精神的にもあたふたとしていた私は。

末っ子を寮に送り届ける時にも、あれこれと余計なことまで言っていた気がする。

「時にはちゃんと連絡するんだよ〜」

「なんで〜?」
面倒くさそうな末っ子。

「なんでって(なんで、なんで〜?なんや〜) 
 大学に行かせてもらってるんでしょ?
 (なんて恩着せがましいんやろ〜) 
 活動報告しなきゃ!
 週に一回は写メとか撮って送ってよ〜」

「写真嫌いなんだよね〜」
(この〜!そういう問題じゃないよ〜)

「昔は便りがないのは無事な知らせ〜
    なんて言っていたけどね〜」

「そうそう」
(そこ頷くとこじゃないよ〜(⁠´⁠°̥̥̥̥̥̥̥̥⁠ω⁠°̥̥̥̥̥̥̥̥⁠`⁠)

「今は便りがないとお母さん、オレオレ詐
 欺にひっかかっちゃうかもしれないかね!
 ほら! 
 『お母さん、なんとかだよ〜お金振り込ん
 で〜』
 とか電話かけてくるの! 
 ちょっと前にあったでしょ?」

・・・無言

あ〜何を言っても最後は脅しか〜(反省)(⁠´⁠∩⁠。⁠•⁠ ⁠ᵕ⁠ ⁠•⁠。⁠∩⁠`⁠)

そんな息子も昨日の朝は

「これ今日の朝ご飯!」

と苦手な写メを送ってくれた。
寮の一階に生協が運営している食堂があって、なかなかに豪華な朝ご飯だ。
料理が苦手な私が作るより、よっぽどバランスもとれていて、ボリュームもあっておいしそうだわ〜(⁠✿⁠ ⁠♡⁠‿⁠♡⁠)

そう言えば、前の日のガイダンスの時には、

「社会人の人が隣で驚いた!」

と家族ラインで話してたっけ。
今日は健康診断に大学へ行くそうだ。

自分のペースで、ゆっくり着実に居場所を作っていってね。

そんなことを思っていたら、いつの間にか雷がやんでいた。
今日一日は雨の予報。

もう少し一人暮らしを満喫しようかな〜(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠♡

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