フクログ

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こんにちは。 『フクログ』を見にきてくださり、ありがとう御座います。 madrigal (マドリガル) という関西のセレクトショップにてブログ(日々)を書いております。 よかったら是非、覗きにいらしてくださいね。 https://www.madrigal.jp/days

最近の記事

「しっくりの理由」

手に掛かる重心 肩にかけたときの意外に気になる脇へのおさまり感 革の柔らかさがそっと肌に触れるような 不思議なフィット感 女性が手提げにした時に ちょうど良い長さのバランス カジュアル過ぎなくて お出かけにも、お仕事にも 振り子のように今日の気分で使い分けができること それがわたしに ” しっくり ” きた理由 そして何より、いつも後ろから応援してくれて じぶんの我儘も受け入れてくれる、そんなありがたい存在となってくれるところが わたし自身に一番 ”

    • 恰好はひとまずおいといて

      斜めに横切っていく飛行機雲の尾ひれを眺めながら ひたすら歩みを進めていく 風が気持ちよく頬をなでて 髪がサワリと音をたててゆらめいた キャンバスに描かれた絵画のようなパンツは 今日、この気候に一番あてはまる爽やかさだ 恰好をつけて、よそ行きをきどってみたいところだけれど コットンの軽いタッチに包まれながら空を仰ぐと その思考はどこかに消えさり ただ生地の感触だけが五感を通して柔らかさを伝えてくる その間に さっきの飛行機雲ははるか遠くまで行ってしまったよ

      • 踊るように・・・

        もうすっかり忘れていた 長い年月をかけて、上書きされ続けてきたあの頃の記憶 跳ねたりスキップしたり、くるっと回っておどけたり・・・ 幼いころわたしが過ごした日々に、 そんな自分の姿があったことを思い出すこともなく 平等な月日は流れていった 当然徐々に ”こどもっぽさ” という枠の中からとびだしてゆくことは 成長した自分の姿であり、それは自然な流れなのだと今になって改めて実感している だからdosaのラジャスタンドレスと出会ったときに感じた 忘れていた記憶の断

        • さしだされた傘のように

          さんさんと照り付ける太陽にまけないくらい まぶしさと光沢をはなっているebagosのバッグ 天気予報で告げられた ”ところどころにわか雨” という言葉に 急に空模様が心配に・・・ こんな時期にこそツルっとシャイニーなバッグだ!と クローゼットから引っ張り出してきた、雨粒が重なったようなデザインのebagos 雨の日 お天気が悪くてお空が真っ暗 まるでお出かけをこばむような気候に苛まれてばかりいると ほとほと自分が可哀そうな気持ちになってくることもあって 予

        「しっくりの理由」

          明日をみつめたい

          前から着ても 後ろから着ても だれかが横入りすることなく 好きな方向を向いて選ぶことができる『パティシエシャツ』 明日を見つめるために 振り向きながら 後ろを確認することで たしかな明日の存在を改めて感じることができる 後ろがあるから、前がある そんな相反する存在のおかげで 見るべき方向がよりクリアになってくるのだ 大切な場所に行く時や 緊張してしまう場面で どうしても一歩出る勇気が出ない時 そんな時は逆に 前だけを見つめて バッグを持つ手に力

          明日をみつめたい

          「山の香りがする方へ」

          窓から見える真新しい新緑の色を見ていると じぶんのこころまでも その色に染められていくような気持ちになってくる 絵画にも見えるその景色から 1滴1滴スポイトで色を落としたような クリスチャンワイナンツのパンツは 今日の気分にまさにピッタリだと思った 自然とこころの高ぶりが落ち着いてゆくカーキやブラウンは はるか遠くの野山を連想させる ” 海ではなく山の気分 ” 連想ゲームのようにその直感に従って いそいそと、わたしは旅支度を始める 長い休みの中で 消

          「山の香りがする方へ」

          きぶんが上がる

          “シュリンク“と名付けら れたこのシャツは ペーパーのような乾いたコットンの肌触りがくせになる お袖をめくりあげると、小気味いい音が聞こえてきそう パリッではなく、ファリッ 本を折り曲げた時のような、なんとも言えない柔らかい音 それはシュリンクシャツの生地を感じられる 特徴のひとつ コンパクトなサイズのこちらのシャツは ボトムのバランスを気にしすぎなくっていいところが魅力だ 『ポタージュ』という響きに つい顔がほころんで、 ピンと張り詰めた糸がたわんで

          きぶんが上がる

          一息つきたいときの傍に・・・

          緊張がほぐれた時は 歩くスピードがゆっくりになって 指先にこめていた力は自然と脱力していく いつもの帰り道も なんだかほっとする道に思えてくる せかせか歩く人の波を避けて パンツの揺れを楽しむため 道のはしっこを短い歩幅で歩いていく 周りの時間に逆行するようなテンポで 歩みをすすめていると 目に飛び込んでくる景色は いつもよりクリアに映り 風の行列が夏の前の気持ちいい空気を 空へ巻き上げてゆくのを感じた 外の空気をすいに出るとそんな光景を美しく感じ

          一息つきたいときの傍に・・・

          軽やかに打ち鳴らそう ♩

          薄くて軽やかなコットンのブラウスに袖を通すと 耳を澄まさなければ逃がしてしまうほどの 衣擦れの音がかすかに聞こえる 空気みたいにふわっと空中で舞ったかと思えば そっとふりかかる雪のように軽く肩に触れる それが『タンバリン』ブラウスだ 重たい空気をどこかへ吹き飛ばしてくれそうなほどの 軽やかな生地は タンバリンの音色のように涼しげで 羽毛みたいに真っ白に輝く 風が袖から抜けてゆくたびに ふんわりとしたお袖の形状を際立たせた斜め45度からの景色は 立体裁断

          軽やかに打ち鳴らそう ♩

          なつの準備

          いま わたしは駆け足で夏を迎える準備をはじめている ”太陽” が真っ先に思い浮かびそうな『ラバリジャケット』と 素肌に気持ちのいい、オスカリートのタンクトップ コットンの風合いが、この季節ならではの湿気から わたしを解放してくれるような気がして、毎年手放せなくなっている これらがないと夏を越せないかも・・・ と思わせてくれるほどの、通年の夏のお気入りは 今年も色を変えてわたしのもとにやってきた ”洗いざらし” という言葉が好きになって 自分自身も洗濯したば

          特別な日

          特別な日を迎える準備って 何をするんだっけ・・・ 気が付けば、そういった行事ごとから随分縁遠くなってしまっている昨今 その反動か 周りの誰かがどこかに出かける話を耳にするだけで 「え!なに着ていくの」 と、つい聞かずにはいられない衝動に駆られる自分がいたりする こどもの頃は、なにかしら行事があったので ”お出かけ着” をわざわざ家族総出で買いに行ったものだった そのときの懐かしいやりとりや光景がいまだに脳裏に焼き付いている 自分で選ぶことの喜びを知ってしまっ

          あいだにあるもの

          カーライルジャケットとわたしとの間には 背伸び感とジャストの中間くらいの距離があって カーライルジャケットを羽織るときは 自然体の自分を意識し できるだけ気負わないことを心掛けるようにしてきた たくさんの引き出しが混在するカーライルジャケットには 今のわたしの精一杯に応えてくれる、程よい余裕のような佇まいが そこにあると感じるからだ 今日のようなワンピースの上にサラッと羽織るときは 最初に袖口を軽く折り上げてみる うん、なんだか余分な部分がそぎ落とされて

          あいだにあるもの

          「視線を集めて」

          テキパキと 正確な動きを滑らかな動作でこなす女性の手首には その動きとは反対の 繊細なブレスレットが添えられていた 「仕事の時に気になりにくいから好き」 と言っていた言葉が、その瞬間脳裏を駆け抜けていった そういうことかぁ なんだか一人納得し 小さなヒミツの部分を教えてもらった気がして ちょっと嬉しくなった 見れば見る程 ラム革の柔らかい部分に丁寧にあしらわれた装飾が美しいと感じる 手首の 一番視線を集めやすいところで 行儀よく佇んでいるようにみえ

          「視線を集めて」

          くすぐったい襟足

          梅雨時に じめっとした湿気が肌にまとわりつくのは その日のモチベーションを下げさせる理由の1つに感じてしまうこの期間 気温や湿度に振り回されてしまうところ 一旦こころをフラットにしたくって 『サラリ』ということばに 導かれるように1枚のカーディガンを羽織った すると 梅雨時のあそび方を見つけた子供のように 自分らしさを取り戻せたような気がした 憂鬱な気分で洋服を選ぶ時って 何か別の忘れ物をしてしまうことによく気づくのだけど そんなうっかり事さえも 実

          くすぐったい襟足

          「夏の小窓」

          少しずつ 肌をかすめていく風に湿り気を感じるこの季節 重たくのしかかるような空気の層に わたしの気分も右下がり・・・ 季節が変わっていく それを感じながら 街の景色の変化にも目を向けてみる 日傘の女性や かごバッグのひと 季節ごとに小物を使い分けることの楽しみを知っている人たちだ 暑さと肌寒さを行ったり来たりするなかでも 人々はどこかこの先の季節を待ちわびてるように見える 本番の前に訪れるほんの少しのこの期間 小さな夏の小窓と称したその窓からは ふ

          「夏の小窓」

          ひかりとかげ

          窓から差し込む光が映し出すのは たわわでしなやかなメッシュ地の造形美だ 動くたびに ふくれたり、すぼまったり 見ているものを飽きさせない美しい 建造物のような趣きが「ピエタスリーブ」にはある 今も むかしも 女性は ”スリーブ” と呼ばれる部位には トクベツの感情を抱いている 中世時代 おおげさに膨らませた袖のボリューム感を まるで競うかのように職人に オーダーしていた貴婦人たち その貴婦人の象徴とも呼べるスリーブの魅力は 今を生きる私たちの記憶

          ひかりとかげ