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益田ミリさんの作品で語る

ドラマで知ったイラストレーター益田ミリさん

※ネタバレあり

ドラマ『僕の姉ちゃん』で著者の益田ミリさんを知った私。

「なんておもしろいの!!」と感動!!

映画を観るほどの時間はないけれど、ちょこっと何か観たいなというときに見直している。何回も(笑)

ドラマで設定されているおうちの感じも家具や小物類、服のファッションセンスに至るまで、全部が私にド・ストライ!!

『すーちゃん』

さて、これだけハマると、著者の益田ミリさんが他にどんな作品を出しているのか、益田ミリさんってどんな人なんだろうと気になって仕方なく、次に出る私の行動は、益田ミリさんの作品を読みあさることだった。

そこで出会った『すーちゃん』

私は自分にはないものを持ってる人が羨ましくて、どうやったら、私がすてきと思う人に自分もなれるのかなぁ、と考えることがあった。

すーちゃんは日記を書く

頭の中を整理するために日記をつけ始めたすーちゃん。

毎日のできごとの記録やその時の感想を書く「日記」とは異なり、「ジャーナリング」といって、頭に浮かんできたことをそのまま書き出すという方法がある。
書く内容はなんでもよくて、今感じていることをひたすら書いても構わないし、思いついたアイデアを書き留めるのでもいい。すーちゃんのしたことはこの「ジャーナリング」に近いなぁと思った。

少しずつ自分でこたえを見つける

心に浮かんできたことをとにかく書いてみると、自分自身が今どんなふうに感じているのか、何に悩んでいるのか、もやもやの原因みたいなのが見えてくる。

すーちゃんも書くことで、今の自分がこれまで意識をしていなかったけれど、実は大事にしていた信条が見えてきたり、自分の良いところに気付いたりする。また反対に、誰かのことをねたんだり悪く思ったりする自分もいると気づく。それは、自分が嫌な性格に変わってしまったのではなくて、そう感じる自分もいることを「発見」していた。

何者かに「変わる」のではなくて、経験や学びから新しい自分が「増えていく」「増やしていく」のがいいと結論付けたすーちゃんにとっても共感した。

私はわたし

すーちゃんは自分の気持ちを大切にしていて「他の誰でもない自分」
いいのではないかということを気付かせてくれた。

これから先もきっと新しいことを経験して、喜んだり泣いたり怒ったりすると思う。また逆に昔のことを思い出して悔しく思ったり、寂しくなったりもすると思う。

でもそのときに抱く感情にたぶん正解なんてなくて、そう感じた自分がいることを知って、付き合っていけばいいんだと。

「どんな私もわたし」なんだと、自分のことが好きになれる、なんだかちょっと勇気が湧いてくる、そんな心があたたかくなる1冊。

さいごに

『すーちゃん』秋の読書にいかがですか。(※漫画です)
感想を語り合えたら嬉しいです。


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