「神戸ルミナリエ」２０１９年の、作文練習

　アスペルガー症候群を患っており、不便である。かつては特異な才能があると持て囃された時代もあったが、今は正に障害となっている。現代は同調圧力が凄く、私のような少数派は肩身の狭い思いで生きている。
　そんな訳でうつ病を発症して、早１０年。浮き沈みが激しく良い時もあるのだが、今年は散々だった。世のあらゆる事柄に過敏反応してしまい、自らを否定されている感覚に陥る。完全な被害妄想である。
　大学院への通学など、外出も一苦労だ。まず自転車に乗るだけで、通行人にイライラ。電車に乗れば暑苦しい暖房と、やかましい乗客の声ですっかり酔ってしまう。大学のバスは山道をうねうね登り、隣では留学生が大きな声でまくし立てている。ストレスフル。
　「これに耐えろ、良いことが待っているぞ」と、自分を奮い立たせる。というのも、神戸ルミナリエが大好きなのである。このために、１年の３５０日を生きているといえる。ルミナリエは同い年であり、自分と重ね合わせてしまう。今年で終わりという噂が毎年上り心配だが、ルミナリエが続く限り自分も生き続けようと思う今日この頃である。