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地域包括支援センターのソーシャルワーク#3~児童館での認知症講座~

地域の高齢者やご家族の支援が主軸である地域包括支援センターですが、子どもと関わる機会がたまにあります。その1つが児童館での認知症サポーター養成講座(認サポ)です。

昨年、地区協議会の会議で児童館の館長に「認サポやらせてください!」と懇願して実現し、年1回のイベントとして定着しました。通常の認サポは一般の方に認知症がどんな病気でどんな症状が出るのか、認知症の方と接する時の心構え等をお話しますが、子ども、特に小学生向けの場合は内容を簡潔にし、おとしよりに声をかける場面の寸劇や、認サポを受けた証「オレンジリング」をみんなで手作りしたり、分かりやすく飽きさせないよう工夫して実施しています。

寸劇によるロールプレイ

『にんちしょうってしっているかな?』「ぼけちゃうこと~」「おばあちゃんがそとにでてまいごになっちゃうこと~」

『こまっているおとしよりがいたらどうすればいいかな?』
「おまわりさんをよぶ~」「だいじょうぶ?ってこえをかける~」

これははただ単に認知症や高齢者のことを知ってほしいという意味合いだけでないのです。

小学生は毎日徒歩による登下校をするため、基本毎日同じ道を歩き、同じ家の前を通りあいさつをしたり、ちょっとした異変に気づいたり、困っている道端のお年寄りに声をかけたり、地域における高齢者の「見守り」の重要な担い手でもあります。(実際に小学生がいわゆる徘徊をされている高齢者を警察や包括に繋げてくれた例も)

また、3つの小学校区の全校児童に配布される「児童館のおたより」に認サポや包括の記事を載せていただくことで、その保護者へ普及啓発するという側面もあります。(自分の親の介護等で困ったら包括へ相談すればいい、という若い世代へのアピール)小・中・高の授業の一環で認サポをやっている所もあり、うちもチャンスがあればやりたいと思っていますが、授業ではなくて児童館のちょっとゆるい雰囲気、遊びの延長線上でわいわい言いながら認知症のことをちょっとでも考えてもらう空気感が結構楽しいです。

日頃高齢者とばかり接しているので職員にとって気分転換にもなります笑。

素敵な感想を書いてくれた子もいました!

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