不本意入学した人にとどきますように!国内留学のすゝめ②
新年度、始まりましたね!
新生活を迎えた方も多いのではないでしょうか。
この記事は大学入試に失敗して、不本意ながらも第一志望校ではない大学に入学した方々に見てもらえたらと思って書きます。また、何かにチャレンジして頑張ったけど努力が報われなかった方にも届くといいなと思います。シリーズになっているので、ぜひ①も見てもらえると嬉しいです。
国内留学 = 受験失敗後の究極のプラス思考
国内留学のすゝめ①と重複してます。前回の記事をすでに読まれている方は、次の見出しに飛んでください。
僕は大学受験に失敗し第一志望でない大学に入学・卒業しました。入学した大学は目指していたところよりも偏差値が低く、自分の高校から好き好んで (?) 行く人はほぼいませんでした。高校卒業時に同期に「お前どうしてそんな所行くんだ?浪人しないのか?」と言われたことを覚えています。正直、入学直後はなんでこんなところに来てしまったんだろうという気持ちもありました。ただ、高校までの環境からは心機一転ともいえるでしょう。
周りの人を見返したい、一矢報いたい。そして何よりも、これまでの自分を変えたい、未練や葛藤を捨て去りたい。そんな一心で自分に言い聞かせた概念が究極のポジティブ思考、「国内留学」です。
進学した大学は、受験した中で最も自宅から遠く、第一志望と比べて偏差値が一番離れている (低い) 大学でした。そして、都会暮らしだった自分には非日常的な農場や自然が身近にあるキャンパスでした。これはもはや留学だろ!笑 アメリカの州立大学に行った人なんかの話を聞くと、勉強以外やることがないくらい田舎だと聞きます。自分の環境もそんなもんだろう、今まで出会ったことのないような人たちと知り合おう。まっさらな環境で新しい目標を作ってやってやろう。この失敗を機に自分を大きく変えて前に進もう。今思えば、こういう思考を入学後の早い時期に持てたことが今のキャリア、生活に直結しています。もちろん、現状を変えるには計り知れないほどのエネルギーがいります。ただ、一つずつ変えていってまっすぐ進めば、将来はいい方向に進むと思います。あくまで一個人の体験ですが、未練があるまま新生活に突入していった方々にこのnoteを見てもらえると嬉しいです。
大学入学時に変えると決めた4つのこと
大学受験は苦しくて、何が原因でうまくいかないのか失敗したのかもよくわからなかったです。進学先が決まっても、なんだかモヤモヤする自分。他の人はもっとうまくいっているのにと比較してしまう自分。
いっぱい反省するところはありました。でもせっかく環境が変わるし、開き直って「国内留学」という位置づけで進学することにしたので、
・この際に今までの嫌な自分を全部変えてしまおう!
・過去の自分と、周りを見返すためには前進あるのみ!
と考えて、4つのことを決めました。
①数字にこだわるのはやめる
言いかえると、人と比べない、相対的な物差しで自分自身を評価しないということです。受験なんてたかだか数字です。他の人よりいい点数を取る。最初から最後まで人と比べることになります。
よっぽど勝負が好きな人はいいです。もちろん数字で決まってしまう世界もあります。でも、僕は人と数字で比べることはきりがないと思います。例えばいいスコアを取ったとしても、必ず上には上がいます。点数や偏差値だけを評価基準にしてしまうと、どんなに頑張っても満足できない自分を生み出すことになります。
相対的に自分を見るのではなく、何か絶対的なものが必要です。それはオリジナル、独創性です。この世の中で唯一自分だからこそできることは何か、これが大学受験の競争の中で自分が見落としていたことです。
・自分だけができることは何か?
・それを始めたきっかけは?
・なぜ、どのようにできるようになったのか?
・その力はどんな風に発揮されるのか?
大学以降では、このような類の事を認識していること、説明できることが何より重要だと思います。
勉強の結果得られるスコアは、あくまで受験を乗り切るための手段です。こんなパラメーターが重宝されるのは大学受験が最後です。大学を出たら、人と比べられるような数字はもはやあなたの武器ではなくなります。
相対的な物差しではあなたの価値を決めることはできません。自分のオリジナルの物差しと武器を持っているか。それが一番大切です。あなたにしかできないことを見つけ、好きなだけ掘り下げる。それを何より大切にしていってほしいです。
②楽しいことをとことんやる
自分のオリジナルを持つにはどうすればよいか。
飽きずに続けられること、やりがいを感じられることを探すのが一番手っ取り早いです。
ここでいう楽しいというのは、苦労が伴ってもやりたいと思える楽しさです。そういう楽しさを感じられるものは、ある種の困難はあれど、最終的に辛いも楽しいもすべて自分のものにできます。
自分にとって大学受験のための勉強は「やらないといけないもの」以外の何物でもありませんでした。嫌いな科目だってあります。でもやらないと受からない、つらい、もうやめたい。そんな気持ちが優先してしまうと、本来の目標を見失ってしまいます。
大学4年間を通して何がやりたいか。そして卒業した先の未来はどんな未来が理想か。
将来、何がやりたいか、どうすればできそうか。それらが明らかであり、かつ解像度が高いほど次の行動に移りやすいです。目標に向かって行動する時に、やりがいを感じながら好きなことだけできる状態というのは非常にレアケースです。大学の4年間は例外的に、それを許される数少ない時間だと思います。ですので、好きなことを好きなだけやって自分を試せる良い期間だと思って色々なことに挑戦してみればよいと思います。
繰り返しになりますが、他人との比較は数字で決まる相対的なものではありません。あなた自身の「楽しい」という感情を中心に、自分のオリジナルの武器を磨いていってください。
③何か1つ、大学の4年間で頑張ることを決める
4年間は長いようであっという間だと思います。
色々なことに挑戦することはとても素晴らしいです。それだけのエネルギーを持てるんですから。そうはいっても、これだけは絶対に頑張ろうというものをなるべく早いうちに決めておくといいと思います。
僕の場合は英語を頑張ろうと決めました。なんか英語を話せたらかっこいいかなあと思ったのがきっかけです。特に大した理由は無いです。特に強い理由はなかったのですが、「英語を通して何か新しい自分に変われれば」との思いで、一度決めてからは大学1年のころから色々やりました。
入学直後のオリエンテーションでもらったチラシの中に、夏休みに1か月間の海外研修プログラムの募集がありました。締め切りは1週間後で、英語での志望動機書と面接があったのですが、迷わず応募しました。とにかく英語頑張るからと、費用は親に何とかしてもらいました。
また、通学に2時間ほどかけていたので、電車内ではどんなに眠くても酔っぱらっていても時間がある限り英語に触れました。TOEICやTOEFLのようなテスト対策からvlogのようなものの視聴まで、ありとあらゆることをしました。
加えて、大学構内で非常に安価に英会話教室に通えたので、毎日欠かさず通いました。会話の中で言いたいけど言えなかった表現や、講師が話すのを聞いてなるほどと思った表現をストックしておいて話せるようにしました。
憧れだけで大きな目標を定めていたわけではないものの、英語学習を軸に過ごした4年間で得たものは数え切れません。
一つ上げるとするなら、仲間です。海外研修プログラムは文理も学年もごちゃまぜだったので、普段出会えないような人と沢山知り合えました。学歴コンプ気味だった自分の意見を尊重してくれて、応援までしてくれて、自分はこの大学でやっていけると思えるようになりました。また、学内の英会話教室の時の仲間も一生モノです。ずーっと一つのことを続けられる人ってそう多くは無いです。英会話教室もそうで、最終的には一握りの人だけが顔を合わせる場所になっていきました。同じような興味を持っているけど、みんなそれぞれやりたいことを持っている人たちでした。今はやってることも住んでいる場所もてんでバラバラだけど、集まるといつも楽しいです。
とにかく何があっても1つだけ、英語だけは続けよう。英語話せたらかっこいいし。
義務ではないので、力を抜いて、やれるときにやれるだけ。
そんな感じで続けた語学が最終的には今のキャリア (=自分だけしかできない仕事、自分だけにしか歩めないキャリア) と強く結びつくものになりました。
④頑張る過程を見守ってくれる人を大切にする
自分を変えようということを発端に、自分の能力を人と比較するのは無駄であり、ましてや点数や偏差値でその人の価値なんか決まらないんだという事を進学して早い段階に気づけました。
そうすると自分を卑下することも奢ることも少なくなりました。だって自分の興味や能力、可能性は自分自身で決めるものなんですから。さらに、もっと大切なことに、自分がそうであるように、他人にもその人なりのオリジナリティーや可能性があるということに気づきます。他の人にも同じようにリスペクトできるようなところがあって、それは誰かとの比較ではなくて、その人自身が持っているものです。もし、その人が可能性や未来に悩んでいるようであれば、肩を押してあげよう、そう思えるようになりました。以前は自分より低い点数の人を蹴落とそうと必死になっていた自分が馬鹿らしくなります。
ぜひ、他人を認めましょう。
そして、自分を認めてくれる人を大切にしましょう。その人は、おそらくあなたの成果を知りたいわけではないはずです。あなたがどのようにして今の考えにたどり着いたのかを知りたがっているはずだし、これまでの過程であなた自身のものにしてきた考えや価値観、オリジナリティーを大切にしてくれるはずです。きっと、その人も同じように苦悩した過去があるのかもしれません。その人にしかない魅力をお互い認め合いましょう。
最後に
自分は何をしたいのか、何をしたらやりがいを感じるのか。それはどんな風に自分の魅力となりえるか。それが一番大切だと思います。
自分の魅力は何か気づけなくても、リスペクトしあえる仲間を大切にしましょう。見守ってくれる人、信頼できる人は案外身の回りにいるものです。数字はこだわってもきりがない、だからこそ自分自身でも過程を大切にするべきだし、その過程を見守ってくれる人を大切にするべきです。
大学入学の際に見学をさせてくれた教授、背中を押してくれた両親、大学に入って出会った仲間、僕が変わっていくのを見届けてくれた人たちがいるからこそ大学を楽しめました。そのおかげで、英語学習に没頭し、研究者というキャリアを目指し、研究留学という夢をかなえて今の状況にいると思います。
大学名や受験時の偏差値なんかで人生決まりません。そんなもので決まったらたまったもんじゃないです。不本意入学や大きな挫折を味わった後は、良くも悪くも大きな環境変化を通じて自分をガラッと変えていくことが一番自分のためになると思います。ただ、それには多大なエネルギーと時間が必要です。少しずつでいいです。時には立ち止まったって、後退さえしなけりゃOKです。ゆっくり進んで、いつか過去の自分や当時の人を見返せるくらい成長しましょう。
だらだらと長文失礼しました。
みなさんの新生活がより豊かなものになりますように。