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コミュニケーションのかたちその2 男と女の場合

日本全国、空き家が増えている。
そんな私の実家も認知症の父が施設に入り、今や空き家となっている。
庭の木は50年という月日が経ち鬱蒼とし、家の周りの雑草も生え放題の状態。
いったいどこから何をどうやったら良いのやら。

先日、地方法務局から境界線立会のお願いという文書が届いた。
どうやら正確な面積の地図を作成するらしい。
昔は土地の境界線もあやふやで大雑把だったのだろう。
曾祖父さんが木を植えて境界線を主張した時代だったのだと思う。

それにしても50年以上も前のこと。
今回の調査でわかったことは、父が追加でさらに土地を買っていたこと。
その時代は土地と家は財産だと思っていたのだろう。
今や地方のひなびた地の土地や家を買う人などいない。
かつては夢の一軒家だったものの、今や負動産だ。
駅前に新しく建ったマンションは即完売だという。
冬になると毎日雪かきをしなければならない北の地は、お年寄りには負担が大きすぎる現実がある。

さて境界線の立会の日。
隣の家の人が、我が家の土地にあるこの樹は曾祖父さんが植えたものだと主張する。
そう言われても私が知るはずもない。
私にとっては何が何だかさっぱり。
結局は後日測量をして正確にするということになった。

前置きが長くなったが、話はここからだ。
その日私は夫にLINEを送った。
『今日は家の周りの草刈りをしました』
『土地の境界線立会は、隣の家と少しもめています』

そして返ってきたのがこれ。
『公図でだいたいの所を確認して、中間線で決めたらどうでしょう』

公図ですか・・・
会話終了 チ~ン

もしこれが女同士の会話だったらどうだろう。
『草刈り大変だったね。お疲れ』
『隣の家の人って、お年寄りなの?』
『で、どんなことでもめているの?』
『ひとりで大変だけれど、頑張って』
『それで、どうなったの?』
『それがね・・・』
となるだろう。
そして会った時には上記のような会話になっていくのだと思う。

そう女はいつも解決策を求めているわけではない。
話を聞いてほしい。
共感してほしい。
寄り添ってほしいと思っているだけなのだ。

このnoteを読んでいる男性諸君はどう思うのでしょう?
もちろん女性の意見も、ぜひ聞いてみたい今日のnoteです。
ちなみに我が夫、昭和の典型的な無口おやじです。



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