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3日後から新入社員が「君に任せたいと言われる部下になる51の考え方」を読んだ感想

概要・所感
本書はスターバックスジャパンのCEOなど要職を歴任した著者が、主に新卒で入社した日産自動車での経験をもとに、「君に任せたい」といわれる部下になる行動指針やマインドセットを紹介した著作である。
保守的な日系大手での、時には理不尽ともいえる上司との接し方・仕事への向き合い方について実例を豊富に交えながら説明している。行動レベルの話と思考・価値観レベルの話が混在しているが、典型的な日本企業に勤める人にとっては真に迫るものがあるのではないかと感じた。
学び
・上司(周囲)に対してマーケティングを行うという考え方
報・連・相の仕方にせよ、小言を言われた場面にせよ、
「上司がなにを考え、求めているのか」
という視点にどれだけ立てるか(ニーズの掘り出し)が肝要だと感じた。

仕事の進め方は人によって千差万別であり、人によっていうことが違う!と理不尽に感じることが予想されるが、そんな時こそ
「上司を顧客と考え、マーケティングを行う」
視点が重要(慰み)になる。

また、社内にはびこる理不尽な慣習に対して、腐るのではなく
「ゲームのルールを理解する」という解釈にすれば根回しなども肯定的に捉えられる。やらされ感やイヤイヤ感をどれだけなくせるかが何においても大事である。本当にイヤなら「辞めるか・染まるか・変えるか」だ。

・自律的に高い目標を掲げとにかくやりきる姿勢
あらゆる新入社員向けの啓発本を読んだが、著者全員に共通するのは高い目標を掲げ、圧倒的な成果を「個人として」残していることだ。特に年次が若いほど突き抜けた成果は出しやすい(基礎能力よりマインドが重要)のではないか。早いうちに自分としての成果をあげておけば、その後ついてまわる看板やアイコンになり、キャリアに有利に働くだろう。そのためには新人のうちに突き抜けるのが一番楽だと感じた。

・結局ものをいうのは人間性
若手のうちはベクトルが自分に向いてしまうのが健全であるが、他を貶めたり、自分を誇示する姿勢は結局自分の成長機会を奪うことになるため合理的でない。挨拶ひとつとってみても、費用対効果的に考えても(もちろん精神的にも)しっかり好意的に行うのがベターだ。周囲に愛され、応援したくなる人物になることが結局大事である。そのためには詳細な観察と気配りが必要だ。

今後に向けて
・とにかくヒアリング!〜面談を通じ自分を伝え相手を知る〜
ニーズの把握のためにも、まずは相手との対話を増やし相手を知ることが重要だ。変に飾らずに率直に「フィードバックください」と言う。その際、自分なりの目標と反省・仮説を持っていき論点を明確にする。
1、仕事の目的を聞く
2、仕事のFBをもらう
3、好きな本やおすすめを教えてもらう
4、自分の「おこだわり」を伝え合う

・早起きして学習時間をとる
突き抜けるためのわかりやすい行動tipsとして、単純に早起きして会社にいく、というのが有効そうだ。理由は2つある。1つは自己研鑽の時間を取れること。2つめは早朝にいるエース社員たちと交流できること。集合時間の30分or1時間前と時間を決めて習慣化したい。

・自分のミッションを明確にする
周囲の応援を取り付けることが容易になるだけでなく、自分自身のモチベーションを焚きつける原動力になるのではないか。仮置きでいいので自分のミッションを持ち、企業との重なりを見つけたい。

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