ひだ

早稲田大学商学研究科所属。専攻は広告。ノスタルジア表現が消費者に与える影響について研究…

ひだ

早稲田大学商学研究科所属。専攻は広告。ノスタルジア表現が消費者に与える影響について研究してます。大学院飛び級入学制度により同期でおそらく一番最初に修士号を取得する見込み。早稲田商学部ではイギリスに1年留学してました。次年度から通信会社で働きます。note含め自己満の気が強いです。

最近の記事

【メモ】新卒向け日経新聞の賢い読み方

ポイント① 読む目的を明らかにせよ ポイント② おいしいとこどりでOK ポイント③ お気に入りコーナーを見つけよ 背景 就活や新卒研修で人事や先輩社員に日経新聞を読んでないことでマウントを取られがちな春。日経電子版を購読しはじめたものの、、、            分量が多く読みきれない ということを知りました。話に聞くと日経新聞の情報量は新書2冊分といわれており、早起きし、通勤時間を全て日経電子版に注いでみても読みきれない。 というか全て読むものなのか?世の人は読むのに何

    • 嫌われたくない大学生が「嫌われる勇気」を読んだ感想

      概要・所感 本書は哲学者である著者がアドラー心理学の教えを哲人と青年の対話篇の形式で紹介したものである。自分の人生を生きる、幸せになるための考え方を説く、心理学というよりは哲学に近い内容である。承認欲求やトラウマを明確に否定するなど、人間の所与の性質と思われる事象を切って捨てている。賞罰教育の行く末は「褒めてくれる人が居なければ適切に行動しない」ことへつながるということや、評価や見返りを求める生き方は、他人に嫌わないことを主眼においた窮屈な人生になるという指摘に、個人的にハッ

      • 3日後から新入社員が「君に任せたいと言われる部下になる51の考え方」を読んだ感想

        概要・所感 本書はスターバックスジャパンのCEOなど要職を歴任した著者が、主に新卒で入社した日産自動車での経験をもとに、「君に任せたい」といわれる部下になる行動指針やマインドセットを紹介した著作である。 保守的な日系大手での、時には理不尽ともいえる上司との接し方・仕事への向き合い方について実例を豊富に交えながら説明している。行動レベルの話と思考・価値観レベルの話が混在しているが、典型的な日本企業に勤める人にとっては真に迫るものがあるのではないかと感じた。 学び ・上司(周囲

        • 日系企業に就職を控えた大学院生が「起業家のように企業で働く」を読んだ感想

          概要・所感 本書は一般に保守的で個人のキャリアをあゆみにくいとされる大企業においても、起業家のようなマインドセットで働くことで独自のキャリアを主体的に築き上げることができるということを説いた本である。大企業においても創造性を発揮し、イキイキと働くビジネスマンや、自身の経験を元に、「起業家マインド」を持つ有効さを紹介している。 昨今大企業に就職するのはナンセンスであり、独立副業起業を促す論調がTwitter界隈でよくみられるが、本書は大企業で働くメリットを示す一方で、旧来の生涯

        【メモ】新卒向け日経新聞の賢い読み方

        • 嫌われたくない大学生が「嫌われる勇気」を読んだ感想

        • 3日後から新入社員が「君に任せたいと言われる部下になる51の考え方」を読んだ感想

        • 日系企業に就職を控えた大学院生が「起業家のように企業で働く」を読んだ感想

          大学院生が「超一流の雑談力」を読んだ感想

          概要・所感 本書は相手の懐に入り込む「雑談力」を戦略的に身につけることを目的としたハウツー本である。経験則や個人の資質によるとされている「コミュニケーション」もとい雑談力を一般化・抽象化し個人が実践できるレベルにまで落とし込んでいる。シッシと煙たがられる営業マンなど、ビジネスでの実践を想定している。短時間で相手に好印象を残す「人たらし」の技術を多く紹介しており、本当に雑談を苦手とする、いわゆる「コミュ障」といわれてしまう人たちにも寄り添う「再現性ある」内容だと感じた。 学び

          大学院生が「超一流の雑談力」を読んだ感想

          「コンサル一年目が学ぶこと」を読んだ感想

          概要・所感 本書は元アクセンチュアのコンサルタントだった著者が1年目の社会人が学ぶべき普遍的なスキルやマインドを紹介したものである。表題の通り本書は「コンサル流1年目の教科書」であるが、対象者はコンサルに限らない。1年目から成果が求められるコンサルはハイレベルな教育が施され、それは広く社会人1年目にも有用である。本書では以下の4つの観点から 1、話す技術 2、思考術 3、デスクワーク術(メモ・エクセル・パワポなど) 4、マインドセット ハイレベルな社員になるためのコンサル流ア

          「コンサル一年目が学ぶこと」を読んだ感想

          大学生が使える弁証法を読んだ感想

          概要・所感 日本総合研究所の立ち上げに関わるなど、シンクタンクの研究員として時代を透徹してきた田坂広志の著作。時代の変化の本質を見極め、未来を読む上でヘーゲルによる「弁証法」的な思考法が重要であるという。 氏によると時代は螺旋的発展を遂げる。すなわち進化と懐かしいものの復活が振り子のように行ったり来たりしながら、一歩づつ発展していく。これまで発展は直線的であると認識されていたが、時代が急速に変化する「ドッグイヤー(1年で7年分進むという比喩)」の世において、我々はこの、懐か

          大学生が使える弁証法を読んだ感想

          日系大手就職を控えた大学生が「仕事はもっと楽しくできる」を読んだ感想

          概要・所感 いわゆる日系大手と言われる企業に属する人々の中で、主体的に世界を変えようと社内・社外に対し行動を起こしている事例を紹介する内容。 パナソニック・JR東日本・日本証券取引所などの重厚長大なエスタブリッシュメントの若手社員が軒を連ねる。 次年度以降、通信キャリアで働く自分にとって、保守的な企業を変革し、仕事を面白くする人々の姿が輝いて見えた。また、諸悪の根源、保守的とイメージされる大企業の上層部も、働きかけによっては若手からの変革や新規事業に対し理解や歩み寄りを示すの

          日系大手就職を控えた大学生が「仕事はもっと楽しくできる」を読んだ感想

          文系院生がざっくり分かるファイナンスを読んだ感想

          読む目的 一企業の社員として働く上で、ファイナンスを学ぶことは重要であると感じたため。なぜなら、ファイナンスはビジネスを継続していく血液とであり、企業は事業に投資し、リターンを継続的に得ていく営みであるため。特に、これまでにマーケティングを主に学んできたが、各論、戦術的な側面を強く感じてきた。事業ポートフォリオの一部分の差別化、など。他方、ファイナンスは経営の成長戦略を描く上で欠かせない、根幹をなす部分である。将来的に事業を担う存在となることが目標である以上、持続的に影響力を

          文系院生がざっくり分かるファイナンスを読んだ感想

          学生が稲盛和夫の実学 経営と会計を読んだ感想

          概要稲盛和夫氏が、京セラと第二電電の経営を通じて確立した経営哲学としての「会計」の重要性を説いた著作である。経営者の視点から会計における「一対一の対応」が、企業経営の透明性や継続的な利益創出に寄与することを強調している。特に、減価償却や資産、費用の評価など、会計原則にのっとるとキャッシュフローと帳簿の利益が一致しないことがあり、健全な財務体制がしばしば担保されないとし、とにかくお金の発生を適切に捉え、評価する仕組みを作り上げる重要性を説いている。 学びかなり経営者向きの内容

          学生が稲盛和夫の実学 経営と会計を読んだ感想

          ノルウェイの森と死

          「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいるのだ」 作品を通じて死にまつわる人間の在り方を扱っている。 直子と緑 死と生について対極的なスタンスをとる二人が対照をなしていた。 直子はなぜ自殺を選んだのだろう、「彼のことはちゃんとするから」という死の直前の一言にはどんな意味が込められていたのだろう。 作品を読む限り直子のその発言は宙ぶらりんになっているようにみえる。 やはり、ワタナベがレイコさんに宛てて書いた手紙を直子は見ていたのだろうか、いまとなっては確かめよ

          ノルウェイの森と死

          就活におけるwhatとhowの違い

          エドガー・シャインによって提唱されるキャリアアンカーの考え方。 個人の仕事における性質を8つにわける分類が有名だが、その理論の焦点は仕事に対する考え方の視点をwhatでなくhowで考えようというところにある(と推察する)。 どんなことをしたい、成し遂げたいというwhatでなくどう在りたいか、どのように働きたいかというhowの視点でキャリアを考えましょう、ということだ。 これは直感的に理解しやすい。就活の序盤は「海外へ行きたい」「億兆動かすビックプロジェクトに携わりたい」と

          就活におけるwhatとhowの違い