嫌われたくない大学生が「嫌われる勇気」を読んだ感想
概要・所感
本書は哲学者である著者がアドラー心理学の教えを哲人と青年の対話篇の形式で紹介したものである。自分の人生を生きる、幸せになるための考え方を説く、心理学というよりは哲学に近い内容である。承認欲求やトラウマを明確に否定するなど、人間の所与の性質と思われる事象を切って捨てている。賞罰教育の行く末は「褒めてくれる人が居なければ適切に行動しない」ことへつながるということや、評価や見返りを求める生き方は、他人に嫌わないことを主眼においた窮屈な人生になるという指摘に、個人的にハッ