短編小説11

がりがりがり。
シュボッ。
じゅーじゅー。
かさかさかさかさかさ。
たんたんたんたんたん。

キュウリが食べたい。
私の中では二つの選択肢があった。一つは人の家からキュウリを盗むことだ。もう一つはキュウリをスーパーまで買いに行くことだ。
私は優柔不断であるから、コックリさんに決めてもらうことにした。
早速準備をして始めた。
「コックリさん、コックリさん、おいでくださいませ」と私は聞いた。
なんと「はい」の方向に動いた!
「キュウリを食べたいんだけどどうすればよいのですか」と聞くと
こ う え ん に い け
と返ってきた。
公園に行こう。

公園にはたくさんのキュウリがありました。
いっぱい持ち帰ろうとしたとき、後ろから中年くらいのおじさんがやってきました。
「コックリさんは一人じゃやっちゃいけないんだよ」
おじさんがそういうと私は全身の力が抜けて、その場に倒れ込んでしまいました。
その後のことは覚えてません。
今は病院のベットでこの文章を書いています。
全くなんだったんでしょうか。

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